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コンビニ人間

著者: 村田 沙耶香
ナレーター: 大久保 佳代子
再生時間: 3 時間 42 分
カテゴリー: 現代文学
4 out of 5 stars (504件のカスタマーレビュー)

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あらすじ・解説

第155回(2016年)芥川龍之介賞受賞作

36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、
変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、
完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、
私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。

現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。
© 村田沙耶香 (P) 2017 Audible, Inc.

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カスタマーレビュー
総合評価
  • 4 out of 5 stars
  • 星5つ
    248
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    153
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    76
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    20
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    7
ナレーション
  • 4 out of 5 stars
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    173
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    115
  • 星3つ
    87
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    49
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    18
ストーリー
  • 4 out of 5 stars
  • 星5つ
    226
  • 星4つ
    115
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    72
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    6

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  • 総合評価
    5 out of 5 stars
  • ナレーション
    2 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • 蟻巣
  • 2018/08/25

幸せに生きるという事は「普通」でなければできないのか?

「普通」の人間にならなきゃいけない。「普通」とは何か?それは大勢の人が「普通」に行っていること、説明しなくても分かること。ーそういう社会全体の考え方に対して、それぞれの価値観や生き方を持ちながら、どう生きるのか。そういう問題提起を投げかけるような作品だと思った。
「普通」という人生のレールを外れた人が誰も一度は感じる強迫観念や疎外感。「普通」側と思っている人たちが勝手に引く線引きの内側に上手く入り込む事で「擬態」する行為は酷く納得できる。
自分を「普通」とも「異端」とも思わない「境界」側の人間として白羽の姿に共感しながらも、同時に悲しくもなった。自分自身をどこにも所属させる事が出来ない白羽はいつでも不幸だ。アドラー心理学で人間の根源的な欲求は所属感と言われている。元々主人公はコンビニに依存していたが、認知を変え、自立する事で他者が気にならなくなり本当の幸せを手にする。これは究極のハッピーエンドなのだ。
主人公や白羽の事を障害や病気で片付けようとするのはまさに「普通」側の傲慢さを見ているようで面白い。感想は様々であるべきだが、そもそも人間の「普通」とは何だろうか?「普通」の人は幸せなのだろうか?そして、真に「普通」の人など存在するのだろうか?

  • 総合評価
    5 out of 5 stars
  • ナレーション
    5 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • Meikotaro
  • 2019/09/23

すごい個性がある作品で面白い!

私は、聴きやすいかではなくて主人公に合っているか。という点について評価します。

友達にはなれないだろうけど、不思議な主人公にピッタリのナレーションだったと思います。

色んな意見がありますが、私はプロのナレーターの方が淡々としすぎてもの足りず聴くのに集中できませんので、大久保さんの素朴な感じがスッと頭に入ってきて主人公の面白さにひかれました。

主人公とは友達には、なれないだろうな。と思ったけど、共感できる部分がありました。
人に流されない、感情を共有することはできないけど、頑張って人に合わそうとする姿が十分ですよ!と思いました。人間として。

またこういった不思議な話を創りだした著者の方ってどんな人なのかな。と興味が湧きました。

楽しく聴くことができました!

  • 総合評価
    5 out of 5 stars
  • ナレーション
    5 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • 山田久志
  • 2019/08/27

よかった

最初は大久保佳代子かよと思ったが予想以上に会っていてとても良かった。い

  • 総合評価
    4 out of 5 stars
  • ナレーション
    3 out of 5 stars
  • ストーリー
    4 out of 5 stars
  • いいいいいいいか
  • 2018/04/19

合ってるけど聞き取りにくい!

ストーリーは、現代の芥川的な、感情の起伏が薄いことに読者の心が揺さぶられます。
しかし! 大久保佳代子さん、合ってるけど、前半聞き取りにくいし、声ちっちゃいし。。。後半、だいぶ上手になられましたが、前半、言葉の頭の音をはっきり発音されていなくて、聞き取りにくい。でも、それも合ってるけど、聴く方は覚悟された方がよいかと思います。

  • 総合評価
    5 out of 5 stars
  • かよぽん!
  • 2019/06/29

普通って何だろう 考えさせられる

普通の人生、考え方とは何か、 主人公のある意味純粋無垢な問いかけによって、世間が押し込めようとしている型の脆弱性を見事に露呈させている

  • 総合評価
    3 out of 5 stars
  • ナレーション
    3 out of 5 stars
  • ストーリー
    4 out of 5 stars
  • tololo
  • 2018/03/19

朗読はやはりプロのスピーカーか、役者の音声で聴きたい

ストーリーは正常と非正常の間の中で、様々なバランスを想像させてくれて、面白かった。ただ、大久保さんの朗読は今ひとつだと思う。他のスピーカーの声と比べると発音が聞き取りづらく、また抑揚がイマイチだも正直感じます。

  • 総合評価
    3 out of 5 stars
  • ナレーション
    1 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • ブタ
  • 2018/04/09

誰が読んでもいいということだろうけど

ナレーターが読まなかった理由はなんだろうか。著者の希望なら納得するが…。イントネーション、声量共に物足りなかった。

  • 総合評価
    4 out of 5 stars
  • ナレーション
    5 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • 匿名
  • 2020/05/27

ナレーションが丁度いい

最初は聞き取りにくいナレーションだと感じたが、話しが進んでいくうちにこの声であるのが良いと思った。
この本を聴き、更に新しい考え方が増えとても面白かった。

  • 総合評価
    4 out of 5 stars
  • ナレーション
    4 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • Tet
  • 2020/05/13

勇気湧く

私も社会の中で矯正を受けノーマライズされて、ここに存在しています。だから、勇気湧く。

  • 総合評価
    5 out of 5 stars
  • ナレーション
    4 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • RIKUYA
  • 2020/01/17

暇な大学生にぴったり!すごく面白い!

(以下,ネタバレになるかもしれません)

生きる意味、実存を考えさせられる話。鮮やかな現代性を感じられる文章が気持ちいい。主人公の語りのなか,水の中に潜ったような薄青い,社会という喧噪から遊離した静寂な世界観に没入できた。主人公は文字どおり『水槽』の中に潜っていたようだった。そして,その「水槽」とは主人公にとって,実存のすべて,即ち「コンビニ」であり,その実存世界の中でしか彼女は生きられないようであった。

象徴的なシーン・キャラがはっきりと現れてくるので、深読みしやすい印象だった。超自我しか持たない主人公は”きょろきょろ”し,わがままなエスの権化である幼稚な白羽は,不安と疎外のストレスから鬱屈したルサンチマンをまき散らす。主人公と白羽は、人間の実存におけるあり方の、特定の軸の両極端に、孤独に位置する2人であり、そしてそれとは対称的に、妹や他の店員などは、複数の顔を備えた多元的で,ある意味人間らしい人間とも言える大衆である(大衆とは自分の世界観の外側にある理解が難しいヒトの集まり。当然,赤の他人にとって,主人公や白羽も,そして俺も大衆の一部である。)。そして,大衆はその軸上において,社会の要請にしたがって,二人の間を行ったり来たりしてうろついて存在してるんだろうなと想像した。

オルデガの「大衆の反逆」を思い出した。自己中心的に介入してくる大衆の「反逆」,信仰をもてない白羽の傍若無人,自覚なくコンビニという倫理に沿って生きる主人公。
俺にとっての信仰の対象は何だろうか。オルデガが最も危惧したように,先人たちに対して無神経に,過去から受け取った果実だけをむさぼり食うだけの能天気な平和ボケしたおぼっちゃまとして,未来や文明,地球に対して,「知らず知らず」のうちに刃を向けている現代人,つまり,自分の見えてる範疇のことしか考えない自己中心的な大衆,それでいいのか?また,白羽のような,現実逃避して,目を閉ざし,異世界での再生を目指す危なっかしいネクラでいいのか?そういう意味で言うと,こういうやつらに比べて主人公は多様性に寛容な,自分の世界の外側を見ようとすることが出来る(理解できないにしろ),開かれた心の持ち主なのではないか。極端に偏った人間なのに,鬱屈した様子は全く感じない。(でも,主人公は感情のない人間だから見習うことは難しいかな。あと,感情がないのは,著者がこういう人間を描きたかったのではなくて,現代社会から独立した立場からの見方を導入したかったからなのではないかと思う。)

白羽は信仰を持てず,実存世界を社会の介入によって押しつぶされ,疎外感にのたうつ。白羽はどう生きるべきか。これは現代人にも問われうる実存上の問題だと思う。何かのはずみで足を踏み外して,堕落の嚆矢となれば、俺も白羽やコンビニを辞めたあとの主人公のように、人間性が瓦解するだろうという危機感を感じた。

白羽と違って,感情を感じない主人公は,周りの自己中心的な介入に,実存世界をつぶされることなく,自分の実存世界での暮らしをストレスなく維持できた,その世界自体が崩壊するまでは。これは,昭和の国体主義,ナショナリズムのメタファーになるのではないかと考えた。そこに生きる人は,その世界以外では生きられない,適応できない。なぜなら,その世界とその人間は同体であり,「部品」のひとつだから。コンビニをやめ,自分の身体の一部を,言い換えれば世界・信仰を失った主人公は,踊り食いされるタコが皿の上で示すような気持ち悪い挙動,つまり,無に帰そうとしている「存在」を無秩序に放散しているかのような,やりきれない醜さに陥る。白羽と同様,昭和維新詩論という本に書いてるような,昭和初期の若者のように狂気に走り得る状態だった(感情がないので,白羽のような危険人物化はしないだろうが。)。

コンビニと,その主人公との関係によってのみ構成される,主人公にとってただ一つしかない実存世界(ふつう,人はいくつかの場に所属しいくつかの世界を生きてると思う)の中で生きる道を,初めて主体的に,最後の最後に自覚する。まさにルソーの言葉にある,二度目の誕生だった(「人は2度生まれる。一度は存在するために,二度目は生きるために。」)。そして,力への意志に自我が帰属されたともいえる。このラストには興奮した。俺も,溌剌と生きていこうと思った。