『ただいま十六歳-近藤勇』のカバーアート

ただいま十六歳-近藤勇

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ただいま十六歳-近藤勇

著者: 司馬 遼太郎
ナレーター: 渡辺 美佐
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「小説を書くようになっても、わたしは【日本とは何か】ということばかりを書き続けてきたように思います」司馬遼太郎さんが残した言葉です。

若き日の近藤勇を描いた作品です。百姓の子・勝太(近藤勇)は、幼少時より武士にあこがれて育ちました。江戸から来た剣術家・千葉周作により後継者に指名された勝太は、江戸に発つことになりました。好意を寄せる幼馴染からの求婚を拒否して江戸に旅立つ勇。ぶっきらぼうで女性との接し方が上手くできない近藤勇の若き日の恋物語です。
渡辺美佐さんの名演をお聞きください。 (全23巻)ラジオ大阪
歴史小説
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後の新選組局長・近藤勇からは想像もつかない姿が描かれていた。

武士への憧れが強く、純朴で世間知らず。どこか青臭く、常に空回り。後に歴史へ名を残す人物には見えない。

しかし、そこが面白い。というか、そう仕立てると面白いのではないか、という、ある種のいたずら心、あるいは悪意すら感じる。これが司馬遼太郎らしい。

構成も巧みである。前半は近藤自身を中心に描かれるが、後半は彼が想いを寄せた女性の視点へと移る。歴史上の人物となった近藤勇が、遠くへ行ってしまった、もう手の届かない人になってしまったような感覚を上手く表現している。

女性ナレーターの朗読も素晴らしい。意外な配役に思えたが、この構成を踏まえると、なるほどと膝を打った。近藤勇のセリフ回しも秀逸であった。

まだ何者でもない近藤勇

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