『NEXUS 情報の人類史 下: AI革命』のカバーアート

NEXUS 情報の人類史 下: AI革命

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NEXUS 情報の人類史 下: AI革命

著者: ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田 裕之 (翻訳)
ナレーター: 山口 令悟
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このコンテンツについて

『サピエンス全史』を超える衝撃――
知の巨人、6年ぶりの書き下ろし超大作


「ネクサス」(NEXUS)とは?
――「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などの意


人間ならざる知能を前に
人間の「絆」(ネットワーク)を守れるか?
 AIの真の新しさとは何か?
 それは、自ら決定を下したり、新しい考えを生み出したりすることができるようになった史上初のテクノロジーだという点にある。
 私たちは、ついに「人間のものとは異質の知能」(エイリアン・インテリジェンス)と対峙することになったのだ。
 *
 憎悪の拡散、常時オンの監視、ブラックボックスの中で下される決定……。
 AIが社会の分断を加速させ、ついには全人類から力を奪い、人間と人間以外という究極の分断を生み出すのを防ぐことはできるのか?
 *
 今こそ、過去の歴史に学ぶときだ――
 古代ローマの政争や、近世の魔女狩り、ナポレオンの生涯などから得られる教訓を通じて、知の巨人が「AI革命」の射程を明らかにする。


情報により発展を遂げた人類は、情報により没落する宿命なのか。本書のAI論は、混迷する世界で民主主義を守るための羅針盤になるだろう。
——斎藤幸平氏(経済思想家・『人新世の「資本論」』著者)

その深い洞察は、私たちが著書『PLURALITY』で提唱する多元的な共創の原理とも響き合い、進化するデジタル時代で人々を導く羅針盤となる。
——オードリー・タン氏(台湾・初代デジタル発展相)

©2025 Yuval Noah Harari / Yasushi Shibata, Japanese translation published by KAWADE SHOBO SHINSHA Ltd. Publishers (P)2025 Audible, Inc.

世界 文明

Audible制作部より

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Nexusがより良い方向へ機能するならば、本当に人類にとってAIが制御可能になるのだろうか。思いやりも良心も、痛みを感じる肉体も、人との偶然の出会いから生じる化学反応も持たないAIは、自己増殖するエイリアン。揺り篭から墓場までスマホづけ、老人にも弱い人にも優しくない日本は、すでにコクーンの中でまどろんでいるのかもしれない。日本が本当にやばい状況だということがわかる一冊であるように思った…

独裁者すら制御し得ない可能性

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AIにどんなアルゴリズムを覚えさせるかは、エリート開発者&権力者だから、庶民に何が出来るんだろう?…と、著者の提唱には懐疑的。横暴な支配者の圧制はいくらでもあったんだから、「悪意なく」冷酷なAIに支配されてもいいんじゃないかな、と私は思う。
スターリン、ナチズムについては上巻から何度も言及するのに、毛沢東には触れない。トランプ大統領やウクライナ戦争に関する認識を聴くと、筆者は結構中国寄り&極左思考の方なんでしょうか?
筆者は言及されていませんが、AIは恐ろしい量の電力消費をするので、AIが世界を支配する世界になったら、庶民は原始時代の電気なし生活しているかもしれませんね

避けられないAI支配・管理社会の到来に対して

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ユヴァル・ノア・ハラリの『ネクサス』は、AIとデータが人類の意思決定を呑み込み、自由や主体性が情報ネットワークの一部に還元されていく未来を警告する一冊である。ハラリは、情報と権力が融合する「新たな生態系」に対して、読者に倫理的な覚醒を促そうとする。しかし私は、この本を読みながら、ハラリの警鐘の射程を一歩越えて考えざるを得なかった。

人類の危機は、AIの暴走ではなく、「GPU的社会」に固定化された人間自身の情報処理様式にこそあるのではないか、と。

ハラリが描く未来像は、巨大なアルゴリズムが人間の選択を最適化し、集合知が個人の思考を凌駕していくビジョンだ。確かにそれは脅威的である。しかし、この構図はすでに私たち自身が内面化している。
感情的共鳴、空気の共有、即時的な同調─いわばGPU的処理様式が社会全体を支配している。人間は、論理や因果よりも「雰囲気」や「物語」に動かされる。AIがそれを模倣し、加速させているにすぎない。
私が「CPU的」と呼ぶのは、逐次的・論理的・検証的に情報を扱う構造だ。AIが人間を凌駕していくように見えるのは、私たち自身がこのCPU的処理を放棄しているからである。ハラリの『ネクサス』が示す危機とは、外部の侵食ではなく、内部の機能停止なのだ。
『ネクサス』はGPU的社会に対する鋭い警鐘である。その意味では、ハラリの主張は正しい。しかし、真の問題はAIや権力ではない。私たちの「思考の構造」がGPU的パターンに最適化され、CPU的思考(すなわち論理的自我)が沈黙しつつあることだ。
もしこの時代を生き延びる知性があるとすれば、それはAIに似た「超並列性」ではなく、むしろ古典的なCPU的自我─論理と距離を保ちながら現実を再構築できる静かな認知構造─にある。
『ネクサス』を読むとは、未来への警鐘を聞くことではなく、「人間とはどんな情報処理装置なのか」という根源的な問いを取り戻す行為なのだ。

ハラリ『ネクサス』をCPUで読む──情報処理様式としての人間

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Nexusはハラリの著作の中で圧倒的に面白く、早く早くと読み進められたし、思弁的になり過ぎず、彼自身の独創に寄り過ぎず、かと言って遥か高みからものを言うような俯瞰に行き過ぎずに、本書Nexusが命題的に語る「バランス」 を以て情報についての起源と現状と展望についての分析を書き記してくれたように思う。AIないしはA 。AGIについてのありがちな批判や危険視ではなく、その機能と性質について深く掘り下げながら、私たちが今後それと如何に向き合っていくのかについての指針を明確に示してくれた良書。

過去いち面白い!

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難しいテーマだと感じました。
警笛を鳴らしても、突き進む群が必ず現れる。
そして、当たり前が書き換えられていく世の中。
難しい。

歴史から未来への変動

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