Audible『ファーストラヴ』朗読: 松井 玲奈 メイキングビデオ
あらすじ・解説
第159回(2018年上半期)直木賞受賞作
夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。
ファーストラヴに寄せられたリスナーの声
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- さくら
- 2019/10/21
ナレーションすごくいいです
松井玲奈さんのナレーション、とてもいいです。
落ち着いた声で聞きやすいし、登場人物の声とかも過剰でなく、適切に変えていました。
松井さんの淡々とした読み方で、話の内容が暗くなりすぎないです。ナレーションのツギハギ部分も、かなり自然につながっています。
ストーリーの中には、日本の女性なら幼い頃から経験しているであろう、性的なモノ化がテーマとして織り込まれています。自分の心の中に封印しているような女性蔑視が、こまごまと描かれています。しんどくなりますが共感できます。
こういった話を松井さんが読むところに意義深さを感じます。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- spud
- 2019/12/09
内容もナレーションも期待はずれ
小説そのものは少女マンガや少し昔の携帯小説のような話のようで期待はずれだった。ナレーターは聴いていられないほどひどいわけではないが、商品としてお金をとってよいレベルではないと思う。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- 四方 里会
- 2019/11/26
聞きやすく楽しめた
ドラマが好きなので、ナレーターの松井玲奈を登場人物と想像しながら聞いた。役に合っていて良かった。
表紙の女性のイメージにも合っている。
アナウンサーのような読み方よりドラマ寄りでいい。
ストーリーは女性の心の暗い部分に共感出来るし、謎を解いていくのは飽きさせず楽しんで聞けた。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- かねちゃん
- 2019/10/31
聴き応えありました。
ストーリーは結構引き込まれました。
全編を通して、主人公である女性カウンセラー視点で語られます。筆者も女性なので、やはり女性目線から描写されています。
この作品のファクターは二つあると感じました。一つは、男女間の友情は成立するかというテーマ。もう一つは今も男尊女卑が根底に根付く現代日本というテーマ。
この作品を聴き終えた時の感想を正直に言うと、ここで終わらせて欲しくなかった。もっとグロテスクな事実が暴かれ、もっと激しい戦いが展開されるであろうという期待が。しかし当たり障りのない所に落ち着く。
勿論、そこに至るまでのストーリー展開には、かなり引き込まれました。その分、結末が残念だと思ってしまいます。
小説とはフィクションです。作り話です。ノンフィクションとは違い、いかようにも物語を作れます。だから、当たり障りの無い所に落ち着かせる必要などない。著者の言いたい事はいくらでも書き殴れる。
ところが、この著者は、終盤に差し掛かるにつれ筆力が弱くなる。5つ星級の作品だと思いますが、その点がとても残念。なので星4つ。
ナレーションは、オーディブル基準で見て、上手いか下手かで分類したら、どちらかと言うと下手な部類だと思います。が、真剣さが伝わってきます。それもこのオーディオ作品の味の一つかもしれません。
この作品の続編があるかどうか知りませんが、私は続編に期待を寄せます。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- 喪黒福造
- 2020/05/23
映画も楽しみ
NHK のドラマも観ました。2021年の映画も観ます。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- ICH
- 2020/03/06
面白いには面白いんだけど
ストーリは面白かったんだけど、これはフィクションなのかノンフィクション(ドキュメンタリー)なのか中途半端感が残りました。
現代社会の一面を表現しているとすると、幼少期にこんなに問題を抱えた弁護士や精神カウンセラーがそれなりにいることや、現代の若い女性の平均像がここに語られると思うと理解に苦しみます。(私はもう老人域です)
オーディブルを楽しんでもう数冊になりますが、もともと朗読を前提としない文学作品をそのまま朗読する難しさがありますね。どなたかが指摘していますが登場人物の名前が理解しにくいし、情景描写や会話なども文字情報があれば全く問題ないのですが、音声情報だけだと引っかかる時があります。
かと言って、声優が登場人物ごとに声色変えてドラマチックに語るよりは、今のように淡々と朗読した方が面白いとは思いますが。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- 星長春
- 2019/10/24
登場人物の名前が凝りすぎ、漢字で確認してから聞き始めるべきだった
序盤の「有名になりたいんです」という主人公のセリフが最後まで引っ掛かっていた。終盤にこのセリフが主人公の説明口調でリピートされるが違和感は拭えない。登場人物の氏名「真壁由紀」、「聖山那雄人」、「庵野迦葉」、「聖山環菜」と凝りすぎ、Audibleで聞き始める前に名前を漢字で確認すべきだった。こちらも違和感。松井玲奈のナレーションはまずまずの出来。ストーリーは最後まで楽しめたが...
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- 甘損次郎
- 2021/02/02
松井玲奈の新たな一面
派手なステージからは想像もできない程、知的で落ち着いた語り口に、松井玲奈の奥深さを感じた。
直木賞作品は言わずもがなだが、その内側がよく咀嚼されて内部に浸透した上で表現されている。アイドル性も垣間見えて、聴く側を楽しませてくれる。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- Amazonのお客様
- 2020/10/05
登場人物の名前が…
内容は悪くなかったし、ナレーターも最初は違和感があったけど、慣れれば大丈夫でした。
ただ、登場人物の名前が少々覚え辛かったです(汗)
キラキラネーム(?)芸名(?)みたいな感じで…σ^_^;
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- k
- 2020/01/02
素晴らしい
性虐待というものの背景の洞察が本当にすばらしく、誰にもその傷が多かれ少なかれあることを深く考えさせられた。
性というものの避けようのない、強烈な本能を理性で、また社会的にどう扱えばよいのか。
多くの人に読んでほしい