『バリ山行』のカバーアート

バリ山行

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バリ山行

著者: 松永K三蔵
ナレーター: 石狩 勇気
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このコンテンツについて

第171回芥川賞受賞作。

古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。

「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)

会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。



©松永K三蔵 (P)2025 Audible, Inc.
大衆小説 現代文学

Audible制作部より

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最も関連性の高い
ストーリーが明快で、短めの作品ながらも非常に練られている。
妻我とは真反対だった主人公が、彼との対峙や影響で変わる様の内容で、最後までとても読みやすかった。

バリってそのバリかぁ!

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ソロ登山好き。バリはしないけど、バリの高揚感は共感できる。山に行きたくなった

バリの気持ちが分かる

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物語が六甲山の土地柄と関係が深く、主人公や、妻の関西弁の話し方がとても心地よくて、物語に入りやすかった。

ナレーションの関西弁がとても心地よい

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こういうことあるよな、ありそうなことだよなぁ…の連続でした。

例えば、主人公が前の会社でリストラに遭った理由。普通に仕事ができても、社内の付き合いにあまり顔を出さない人がリストラ候補にあがり、ノリがいい人はセーフになる。酒が飲めない体質や大勢で騒ぐのが好きでないだけで不利になるのは、日本の会社ではよくあることだと思う。

主人公はその教訓を踏まえて、転職先では付き合いもこなそうとするけれど、それをすると家族が疎かになる。共働きの妻の不満もよくわかる。結局、会社が傾いてくると、社歴の浅さがリストラ候補の理由にもなるし、どう転んだってしがらみだらけで苦しい。

理性的な主人公が心身ともにボロボロになって暴言を吐くのも、「アンタ自分からお願いして来たくせに」とは思うけど、衝動が抑えられなくなるあたり、わかる気がする。
これだけ共感を呼ぶことができるのは、著者のうまさだろう。芥川賞作品は面白くないことが多いけど、この作品は素晴らしい。

最後、主人公は妻鹿に会えただろうか。もし会えなかったとしても、妻鹿がバリ山行を続けていることがわかっただけで、また頑張れそうだ。

日本の会社あるあるがいっぱい

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神戸出身の山好きとしては、馴染みのある地名がたくさん出てきて、山の描写もリアルで、そこはめちゃくちゃ楽しい。
ストーリーは、「いかにも、自分の頭で考えることが苦手な、仕事があまりできない、視野の狭い男」の独りよがりなお話で、かなりイライラしますが。
それにしても、ここまでしょぼい会社にしがみつく30代って…お気の毒。

山の描写だけは素晴らしい

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