浮世の画家
カートのアイテムが多すぎます
カートに追加できませんでした。
ウィッシュリストに追加できませんでした。
ほしい物リストの削除に失敗しました。
ポッドキャストのフォローに失敗しました
ポッドキャストのフォロー解除に失敗しました
Audibleプレミアムプラン30日間無料体験
¥3,500 で購入
-
ナレーター:
-
宮園 拓夢
-
著者:
-
カズオ イシグロ
-
飛田 茂雄 (翻訳)
このコンテンツについて
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。弟子に囲まれ、尊敬を集める地位にあった彼だが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。小野は過去を回想しながら、みずからの信念と新しい価値観のはざまで揺れる。ウィットブレッド賞受賞作。
©AN ARTIST OF THE FLOATING WORLD by Kazuo Ishiguro Copyright © 1986 by Kazuo Ishiguro Japanese audiobook rights arranged with Rogers, Coleridge and White Ltd. through The English Agency (Japan) Ltd. (P)2019 Audible, Inc.
こちらもおすすめ
-
充たされざる者
- 著者: カズオ イシグロ, 古賀林 幸 (翻訳)
- ナレーター: 北斗 誓一
- 再生時間: 28 時間 22 分
- 完全版
-
総合評価29
-
ナレーション26
-
ストーリー26
世界的ピアニストのライダーは…
-
-
2001年夢中の旅
- 投稿者: 活人漁場 日付: 2019/05/03
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
わたしたちが孤児だったころ
- 著者: カズオ イシグロ, 入江 真佐子 (翻訳)
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 18 時間 25 分
- 完全版
-
総合評価47
-
ナレーション43
-
ストーリー43
上海の租界に暮らすバンクスは十歳で孤児となった。
-
-
別のナレーションで聞きたい
- 投稿者: うさぎ 日付: 2019/12/14
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
夜想曲集
- 著者: カズオ イシグロ, 土屋 政雄 (翻訳)
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 9 時間 43 分
- 完全版
-
総合評価32
-
ナレーション27
-
ストーリー27
ベネチアのサンマルコ広場で演奏するギタリストが垣間見た、アメリカの大物シンガーとその妻の絆とは――ほろにがい出会いと別れを描いた「老歌手」をはじめ、音楽をテーマにした五篇を収録。
-
-
静かに響く
- 投稿者: 萬行 扶美 日付: 2025/11/28
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー
- 著者: カズオ イシグロ, 土屋 政雄 (翻訳)
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 1 時間 7 分
- 完全版
-
総合評価35
-
ナレーション32
-
ストーリー32
音楽を愛したデビュー前の若き日々、執筆についての思い、思い出の中の日本と長崎、そして現代社会の問題にどう立ち向かっていくか。
-
-
ナレーションが素晴らしい
- 投稿者: なつみかん 日付: 2021/03/14
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
日の名残り
- 著者: カズオ イシグロ, 土屋 政雄 (翻訳)
- ナレーター: 田辺 誠一
- 再生時間: 10 時間 50 分
- 完全版
-
総合評価487
-
ナレーション429
-
ストーリー425
〔ブッカー賞受賞〕短い旅に出た執事が美しい田園風景のなか古き時代を回想する。
-
-
小さなストーリーが丁重に紡ぎあげる世界は、愛おしく、美しい
- 投稿者: 磯貝浩一郎 日付: 2018/09/16
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
充たされざる者
- 著者: カズオ イシグロ, 古賀林 幸 (翻訳)
- ナレーター: 北斗 誓一
- 再生時間: 28 時間 22 分
- 完全版
-
総合評価29
-
ナレーション26
-
ストーリー26
世界的ピアニストのライダーは…
-
-
2001年夢中の旅
- 投稿者: 活人漁場 日付: 2019/05/03
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
わたしたちが孤児だったころ
- 著者: カズオ イシグロ, 入江 真佐子 (翻訳)
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 18 時間 25 分
- 完全版
-
総合評価47
-
ナレーション43
-
ストーリー43
上海の租界に暮らすバンクスは十歳で孤児となった。
-
-
別のナレーションで聞きたい
- 投稿者: うさぎ 日付: 2019/12/14
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
夜想曲集
- 著者: カズオ イシグロ, 土屋 政雄 (翻訳)
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 9 時間 43 分
- 完全版
-
総合評価32
-
ナレーション27
-
ストーリー27
ベネチアのサンマルコ広場で演奏するギタリストが垣間見た、アメリカの大物シンガーとその妻の絆とは――ほろにがい出会いと別れを描いた「老歌手」をはじめ、音楽をテーマにした五篇を収録。
-
-
静かに響く
- 投稿者: 萬行 扶美 日付: 2025/11/28
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー
- 著者: カズオ イシグロ, 土屋 政雄 (翻訳)
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 1 時間 7 分
- 完全版
-
総合評価35
-
ナレーション32
-
ストーリー32
音楽を愛したデビュー前の若き日々、執筆についての思い、思い出の中の日本と長崎、そして現代社会の問題にどう立ち向かっていくか。
-
-
ナレーションが素晴らしい
- 投稿者: なつみかん 日付: 2021/03/14
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
日の名残り
- 著者: カズオ イシグロ, 土屋 政雄 (翻訳)
- ナレーター: 田辺 誠一
- 再生時間: 10 時間 50 分
- 完全版
-
総合評価487
-
ナレーション429
-
ストーリー425
〔ブッカー賞受賞〕短い旅に出た執事が美しい田園風景のなか古き時代を回想する。
-
-
小さなストーリーが丁重に紡ぎあげる世界は、愛おしく、美しい
- 投稿者: 磯貝浩一郎 日付: 2018/09/16
著者: カズオ イシグロ, 、その他
-
Mother Swamp
- A Point in Time collection
- 著者: Jesmyn Ward
- ナレーター: Kimberly Woods
- 再生時間: 42 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
Afice is the last of nine generations of women who have survived enslavement, sickness, and hunger. Alone at age seventeen, she sets out through the Louisiana swamps to follow the trail of her ancestors and hear their songs anew. On this journey, Afice must decide how to honor her ancestors while embracing her own future.
著者: Jesmyn Ward
-
トラジェクトリー
- 文藝春秋
- 著者: グレゴリー・ケズナジャット
- ナレーター: 庄司 然
- 再生時間: 4 時間 33 分
- 完全版
-
総合評価3
-
ナレーション3
-
ストーリー3
アメリカ出身の作家による芥川賞候補作第173回芥川賞候補作英会話教師として日本で就職したブランドンは、アポロ11号の月面着陸計画の記録を教材に、熟年の生徒・カワムラとレッスンを続ける。
-
-
これが芥川賞候補なのか?
- 投稿者: ko 日付: 2025/11/12
著者: グレゴリー・ケズナジャット
-
Reasons and Persons
- 著者: Derek Parfit
- ナレーター: Peter Batchelor
- 再生時間: 29 時間 18 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
Challenging, with several powerful arguments, some of our deepest beliefs about rationality, morality, and personal identity, Parfit claims that we have a false view about our own nature. It is often rational to act against our own best interests, he argues, and most of us have moral views that are self-defeating. We often act wrongly, although we know there will be no one with serious grounds for complaint, and when we consider future generations it is very hard to avoid conclusions that most of us will find very disturbing.
著者: Derek Parfit
-
ヨシモトオノ
- 文藝春秋
- 著者: 吉本 ばなな
- ナレーター: 大内 櫻子, 林祐 人
- 再生時間: 4 時間 35 分
- 完全版
-
総合評価19
-
ナレーション19
-
ストーリー19
吉本ばなな×「遠野物語」が人生に光を灯す
ヨシモトオノとは、吉本ばなな×「遠野物語」!日常にふと口をあける世界の裂け目。生と死の境界がゆらぐとき——心に小さな光を灯す物語たち。
著者: 吉本 ばなな
-
利休にたずねよ
- 著者: 山本 兼一
- ナレーター: 菅沢 公平
- 再生時間: 13 時間 31 分
- 完全版
-
総合評価21
-
ナレーション21
-
ストーリー21
女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。
-
-
退屈な話
- 投稿者: 京都の京子 日付: 2025/10/10
著者: 山本 兼一
-
街とその不確かな壁 上
- 著者: 村上 春樹
- ナレーター: 井浦 新
- 再生時間: 12 時間 11 分
- 完全版
-
総合評価81
-
ナレーション79
-
ストーリー79
十七歳と十六歳の夏の夕暮れ、きみは川べりに腰を下ろし、〝街〟 について語り出す――それが物語の始まりだった。高い壁と望楼に囲まれた遥か遠くの謎めいた街。そこに“本当のきみ”がいるという。
-
-
せっかくの作品がナレーションで台無しです
- 投稿者: 匿名 日付: 2025/10/22
著者: 村上 春樹
-
秘仏の扉
- 文藝春秋
- 著者: 永井 紗耶子
- ナレーター: 長谷川 俊介
- 再生時間: 9 時間 15 分
- 完全版
-
総合評価30
-
ナレーション30
-
ストーリー30
直木賞作家が描く、明治開国の仏を巡る群像 法隆寺・救世観音像。二百年以上封じられた秘仏の扉を開けた、五人の男がいた。開帳の裏に秘められた思惑と戦い。その真相は――。
-
-
自分が感じ、考える事
- 投稿者: kips 日付: 2025/09/30
著者: 永井 紗耶子
-
猫を抱いて象と泳ぐ
- 文藝春秋
- 著者: 小川 洋子
- ナレーター: ドリアン・ロロブリジーダ
- 再生時間: 11 時間 37 分
- 完全版
-
総合評価43
-
ナレーション41
-
ストーリー41
チェス盤の下に隠れている彼を、どうか見つけて下さい。伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、ひそやかな奇跡を描き尽した、切なく、愛おしい、宝物のような傑作長篇小説
-
-
世界観
- 投稿者: Amazon カスタマー 日付: 2025/10/01
著者: 小川 洋子
-
DTOPIA (デートピア)
- 著者: 安堂 ホセ
- ナレーター: 青柳 いづみ
- 再生時間: 4 時間 44 分
- 完全版
-
総合評価79
-
ナレーション78
-
ストーリー78
恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生!
-
-
金玉を取り出す描写、いるか?
- 投稿者: Kindleのお客様 日付: 2025/09/03
著者: 安堂 ホセ
-
アメリカン・マスターピース 古典篇
- 柴田元幸翻訳叢書
- 著者: 柴田 元幸(編訳)
- ナレーター: 柴田 元幸
- 再生時間: 9 時間 20 分
- 完全版
-
総合評価55
-
ナレーション51
-
ストーリー51
翻訳家・柴田元幸が長年愛読してきたアメリカ古典小説から選りすぐった、究極の「ザ・ベスト・オブ・ザ・ベスト」。アメリカ古典文学の途方もない豊かさを堪能できるアンソロジーを、同書の編訳を手がけた柴田元幸による朗読でお送りいたします。
-
-
こういう朗読待っていました
- 投稿者: 匿名 日付: 2024/10/13
著者: 柴田 元幸(編訳)
-
信仰
- 文藝春秋
- 著者: 村⽥ 沙耶⾹
- ナレーター: 浜田 節子
- 再生時間: 5 時間 4 分
- 完全版
-
総合評価107
-
ナレーション102
-
ストーリー102
信じることの危うさと切実さに痺れる11篇「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」好きな言葉は「原価いくら?」
-
-
不思議な共感
- 投稿者: Kindleのお客様 日付: 2025/09/25
著者: 村⽥ 沙耶⾹
-
ゲーテはすべてを言った
- 著者: 鈴木 結生
- ナレーター: 吉開 清人
- 再生時間: 6 時間 45 分
- 完全版
-
総合評価142
-
ナレーション137
-
ストーリー137
【第172回芥川賞受賞作】高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。
-
-
知識階級の普段生活
- 投稿者: ボラボラ 日付: 2025/08/02
著者: 鈴木 結生
-
魔の山 上
- 著者: トーマス マン (著), 関 泰祐 (翻訳), 望月 市恵 (翻訳)
- ナレーター: 平川 正三
- 再生時間: 20 時間 41 分
- 完全版
-
総合評価14
-
ナレーション13
-
ストーリー13
平凡無垢な青年ハンス・カストルプははからずもスイス高原のサナトリウムで療養生活を送ることとなった.
-
-
こんなのを待っていました
- 投稿者: うろこ雲 日付: 2024/10/02
著者: トーマス マン (著), 、その他
-
現代を読む
- 著者: 吉本 隆明
- ナレーター: 吉本 隆明
- 再生時間: 2 時間 27 分
- オリジナル版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
※可能な限り音質向上を試みましたが、本作には聴きづらい箇所がございます。音源の歴史的価値を考慮して配信しておりますこと、予めご了承ください。
群馬県前橋市の書店 煥乎堂により、 「煥乎堂文芸講座」として開かれた講演会。 講演日時:1991年10月20日 主催:前橋市・煥乎堂 場所:煥乎堂音楽センター3階ホール 収載書誌:弓立社『大情況論』(1992年)
(毎月第4水曜配信予定、全183巻)
著者: 吉本 隆明
-
居酒屋兆治(P+D BOOKS)
- (小学館)
- 著者: 山口瞳
- ナレーター: 茶川亜郎
- 再生時間: 6 時間 1 分
- 完全版
-
総合評価7
-
ナレーション7
-
ストーリー7
国立でモツ焼き屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。かつての恋人、さよの転落を耳にするが、妻との生活の中で何もできない自分と、振り払えない想いに挟まれていく
-
-
じつに良いです!
- 投稿者: 0911 日付: 2023/03/21
著者: 山口瞳
-
文学は何の役に立つのか?
- 著者: 平野 啓一郎
- ナレーター: 大原 崇
- 再生時間: 11 時間 23 分
- 完全版
-
総合評価13
-
ナレーション13
-
ストーリー13
文学は、私たちの人生や社会に対して、どんな意味があるのだろうか。──人間の生を真摯に見つめ、現代の問題群に挑み続ける小説家が、文学の力を根源から問う。
-
-
よかった。
- 投稿者: わん 日付: 2025/11/30
著者: 平野 啓一郎
-
始まりの木
- (小学館)
- 著者: 夏川 草介
- ナレーター: 小橋 達也
- 再生時間: 9 時間 7 分
- 完全版
-
総合評価91
-
ナレーション90
-
ストーリー90
神様を探す二人の旅が始まる。「少しばかり不思議な話を書きました。木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」--夏川草介
-
-
民俗学の出番だよ
- 投稿者: manamana 日付: 2025/11/27
著者: 夏川 草介
-
Giant Pandas
- Black and White Animals
- 著者: Mari Schuh
- ナレーター: anonymous
- 再生時間: 1 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
Who's that hiding in the tree? It's a panda! Listen to learn more about giant pandas.
著者: Mari Schuh
Audible制作部より
とにかくナレーションが達者!
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
カズオ・イシグロの独特の表現だと思います。
一度目に聞くと退屈だが、何故か何度も聞きたくなる。特に後半部分は何度も聞きたくなる。
ナレーションは耳障りが良く、心地良い。
ストーリーが難解で理解出来ないが、耳障りが良く何度も聞きたくなる
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
老画家の戦前〜戦後にかけてを懐古し、生真面目で才能も情熱もある主人公がいかにして戦意高揚のためのプロパガンダ絵画を描くに至ったかを丹念に追った作品。
恐らく作品を通して最も伝えたいメッセージはきちんと主人公の口から発される。「時勢に押し流されるな」「決して群衆に盲従してはならぬ」「自分が押し流されていく方向を注意深く見直せ」というコロナ禍にも通じる教訓だ。それなのに、それを言った主人公自身がその後、その生真面目な性格から戦意高揚の絵画活動に加担してしまう。口では何とでも言えるという事だ。
若者(戦争に行かされ多くが死んだ世代)vs年長者(のうのうと生き残った主人公含む戦争責任者の世代)の構造が繰り返し強調されているが、誤解してはいけないのは、若い世代=善、主人公(小野益次)世代=悪とするのは早計だという事。
私達もコロナ禍で、今思えば過剰すぎた政策やルールをたくさん受け入れ、生真面目に守り続けた。従わない人間はSNSに晒され、芸能人ならニュースで吊し上げられ、非国民扱いを受けた。日常レベルでも、例えば食べ物にむせて咳しただけで周りから睨まれる、マスクをしてない人は睨まれるのは当然で、知らない人から説教されるなど、今思えば異常な事柄が「正義」の皮を被って堂々とまかり通っていた。「誰のせい」とかじゃない。あのルールを受け入れた私達国民全員に責任がある。あの頃、国民全員で創り出した空気感に潰されて自殺した人が沢山いたが、私達は誰1人その死に関して「自分は悪くない、何の責任もない」と信じており、「私は正しい事をした、あの時できる最善を尽くした」と思いながら今日を生きている。その態度は、前半の主人公の態度と全く一緒だ。彼らは言う、「少なくとも俺たちは信念に従って行動し、全力を尽くして事に当たった」。コロナ禍の滅茶苦茶な政策に生真面目に従い続けた事は今思えば褒められた事でもないが、あの時、それ以外に何が出来た?そう思うと主人公を責める気にはなれない。
それはそれとして、後半になると主人公は罪を認めるようになり、すっきりしない部分はあるものの一応ハッピーエンドかと思った瞬間、ラスト間際にそれまで見えてこなかった事実が判明し、物語の根幹が崩されてしまう。作者お得意の主人公の自認のずれの技法が一段とこの物語を面白く(複雑に)しているので、2度3度と楽しめる。
以下、面白い点をメモ。
怪獣=戦中の戦意高揚プロパガンダ活動のメタファー?
一郎は益次の性格を濃く受け継いでおり、「小さい益次」とも言える。つまり、怪獣が怖くて直視できない一郎は、自分が犯した罪を直視できない益次のメタファー。
「おじいちゃん。あのかいじゅう、ゆうしいぜんなの、それともちがうの。」というシーン、
ゆうしいぜん=有史以前=原文で“prehistoric”。
“prehistoric”には「全く時代遅れの」「旧式な」という意味もある。
つまり、一郎が益次に対して「おじいちゃんがした事は『全く時代遅れ』なの、それともちがうの。」と直接詰め寄っているとも読め、かなりグロテスクなシーンに変わる。
映画を見る前、入り口に貼ってある怪獣のポスターを見て一郎が言う、「偽の怪獣だったことくらいすぐ分かる」「誰だって分かるよ。人間が作ったものさ」「だっておかしくてしょうがないんだもん。誰かが作った怪獣にしか見えないよ。」戦争プロパガンダはもちろん人間が作り出したもの。その事の示唆なのでは?
生真面目な人ほど、過つ。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
この作品を聴いて、三島由紀夫の最期を思い出しました。
考え方、その最期を理解することはできないけれど、一生懸命に生きた人、三島由紀夫の作品が聴けないのが残念です。
三島由紀夫の最期と対象的
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
何処で読み齧ったようなテーマ。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。