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ケーキの切れない非行少年たち
- ナレーター: 斉藤 マサキ
- 再生時間: 4 時間 52 分
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「すべてがゆがんで見えている」子どもたちの驚くべき実像。
児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。
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カスタマーレビュー:以下のタブを選択することで、他のサイトのレビューをご覧になれます。
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ケーキの切れない非行少年たちを、上手く理解できない私たち
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本書には指摘されてはいないが、我々読者がケーキを3等分出来るからといって、また犯罪を犯した事が無いからといって、頭がマトモで清く正しい健常者だ、とは言えないことだ。
誰かが馬鹿でも、それが自分の賢さの証明にはならないことだ。
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近年、発達障害がようやく注目されて(誤解は多いものの)学校や家庭、少年院で倫理道徳のお説教では無い科学的アプローチが取られるようになり、ようやくこの観点に立つ本が話題に上がるようになったのは大変良い事である。
まだまだ発展途上で世の中に膾炙していくには時間もかかるだろうが、感情的にならず、違った観点を与える本書は一読する価値は十分にある。
紙の本でのレビューでは「編集に問題あり」という意見が散見されていたが、audibleで聞き流した為か、あまり気にはならなかった。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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- Amazon カスタマー
- 2022/02/03
音声だけでは伝わらない
内容については、わかりやすい文章で読みやすいのだが、audibleだと本文中の図表がないので、非行少年たちが実際に書いた図がわからず、結局Kindle版を購入してしまった。
この著作は音だけで肝心なところが表現できない。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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難しい
息子は高校生になりましたが、小さなころからADHDを疑ってました。
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もっと小さいうちにリトミックとかピアノとか必死にやらせてたら今音痴など避けられてたかな…と親として悩みます。
本人は音痴を気にしてないので、それもまた気にしないから軽い発達障害?と思ってしまいます。
本当難しい。
でも子供に対して気づかないのもまた不幸を呼ぶのか…そんな私ももしかしたら発達障害持ってるかも。
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ありがとうございました。
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2024年の現代では読むべきではない
タイトルの通り、それ以上でもそれ以下でもない
解決策をほとんど明示せず、問題提起だけ
これではかえって知的障害者への偏見や差別に繋がるのであまりオススメしない
またこれが発行された10年後の現在では少年犯罪は減っているため、あまり現実味はなかったと証明された
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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- 2023/11/25
抽象や感情に逃げずに科学的に解決策を導き出している名著
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本書で私が学んだのは、それらが認知機能を発達させるコグトレのようなものだということだった。それにより、子供達の自己認識につながり、それが非行行動を抑制しているのではないでしょうか。
最後の7章を読むまでは、やはり非行少年たちには脳機能という産まれながらにハンデがあり、それにより刑務所に入って誰からも愛されずに忘れられる人たちがいるという惨憺たる事実を知りやるせない思いが募りました。が、最後の7章で、1日5分のコグトレを学校に導入することで、犯罪者が納税者に代わり日本経済が発展するというものでした。
単なる問題提起に終わらず、抽象や感情に逃げずに科学的に解決策を導き出している名著だと思います。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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危機感を感じさせる内容
1.非行少年の中には、多くの割合で発達障害やグレーゾーンの少年が含まれている。
2.それが原因でいじめ被害にあい、ストレスから非行に走る。支援プログラムも機能せず悪循環に陥る可能性がある。
3.早期発見と支援の必要がある。著者が開発したトレーニング(コグトレ)を行うことの提案。コグトレは既に非行に走ってしまった少年にも適応がありそう。
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グレーゾーンの子を持つ親としては危機感を感じる内容で、私のように少し追い詰められるような気持ちになる方もいらっしゃるかもしれないなと思いました。でも、知っておけて良かったなと思います。
著者が提案するコグトレの具体的な内容はほとんど書かれていませんので、他の本も読んでみたいと思いました。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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ずっと読みたかった本
興味深く、とても知らないことがたくさんあり、非行少年たちを通して社会の状況や日本の現状を知れた気がしました。
他人事ではなく、自分や自分の周りの出来事として感じながらも、やっぱりまだまだそこまでの危機感がないことを実感しました。
ナレーションの方の朗読もとても聴きやすく、この本をオーディブルで聴けてよかったです。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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- 2023/09/21
非行少年の実態
非行に至る要因を深く研究していてとても面白かった。
非行に至るには、成長環境だけでなく、社会との繋がりの有無、脳の腫瘍や機能障害が関係することを知った。
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ストーリー
- OTOTO
- 2023/09/02
非行の原因についての新しい視点を提供する本
現在の教育制度には認知機能の差により一部の子供たちを置いていってしまう可能性があることが示唆されている。現在の学校教育では思考のプロセスを認知機能といった視点を通して理解することが不十分なのかもしれない。これらを体系的に理解しにアプローチすることで少しでも不幸な子どもたちが減って欲しいと感じた。
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ストーリー
- Amazon カスタマー
- 2023/08/17
本年度、No. 1の一冊!(個人の感想です)
クセのある題名やよくWebサイトで目にする挿絵に引っ掛かり、今まで読んで来なかったのを後悔した。
個人的には目から鱗を落としてくれた衝撃の一冊となった。
読了後に心当たりのある数人に既読かどうかを尋ね、勢いでオススメした。
もし社会生活を送られている方で
「こいつ、何でこんなにふざけた行動やナメたマネをしてくるんだ?」
「なぜ言ったことを守らない?やらない?誰でも出来ることなのにやらないとは、舐めてるのか?」
「ちゃんと教えた通りにヤレよ!難しいことは言ってないだろ?何故やらない?」
「こっちはちゃんと教えてるだろ、覚えろよ!忘れるならメモ取れよ!」
「そもそも話を聞いているのか?理解する気あるのか!?」
等と、お怒りのお気持ちをお持ちの方が居られるなら、是非ともお読みになられた方が良い。
楽になりますよ。
恐らく、ここのレビューをご覧になる様な知的な方からは想像すら付かない世界を見せてくれる。
著者は非常に言葉に気をつけられていて、厳選した表現を用いておられる。そして少年達に対する気遣いや優しさ、将来の可能性を念じる様子も感じる。
「境界知能」と言う言葉や、その他の表現も用いられ丁寧に説明されている。
私個人が伝えるに、語弊や誤解を恐れず、また一般的に用いられ安っぽい言葉で恐縮するが、端的に申し上げると
「アタマの悪い子」
(筆者はこの表現を用いていない)
を見下したりせずに「支援が必要な子達」という視点で丁重に解説してくれている。
私はここで膝を打った。
私の認知が誤っており、ここで是正すれば互いによりよく過ごせると。
・やる気が無い
・不真面目
・反抗的で敵対的
・怠け者
・反社会的性質
と分類されがちな性質の子達を
「違うんだ。本当は理解が追い付かないから当の本人も苦しんでいるんだ。だから頭ごなしに叱るのではなく、助けてあげて欲しい。無理ならせめて理解を。」と。
筆者の貴重な経験やデータと絡めた愛ある言葉で説明してくれる著書となっている。
「知的障害者」と言うと何となく理解と寛容が出来るが、ゼロイチで分類されるものではなく、当然にグラデーションが発生する。
しかも試験の種類によっては得手不得手、得意不得意、またIQは高くともある種の能力が伴わず社会的行動に苦しむ、等といった様々な知能試験の問題点や、IQに頼り過ぎて人そのものが見えなくなる危険性を指摘し、多角的に人物に向き合うことも示唆してくれる。
またIQが高くても、学歴が優秀でもそれはただ一種の試験によって切り取られた測定値であって、本当のその人は見えないとも教えてくれる。
また私個人的な話に移るが、今まで社会生活を送ってきてイライラする人にたくさん会った事がある。
前述した様な所謂、不真面目で問題ある方々だ。
そんな方々に叱ったり、諭したり、方法論を述べて伝えて向上を図って来たが、ほぼ裏切られて来た。そんな奴なんだと。
だが、違ったと思う。
むしろ理解できていなかった、問題ある行動を取っていたのは私の方だった。
思い返せば「もっと理解ができる様に」と境界知能やある種の能力が上手くできないなどを念頭に置いて、段階的に伝えればもっとお互いにとって上手い方策があったと反省している。
学歴や経歴が立派な人が何もしない、できないのを見て怒りの感情を持ってしまっていたが、今後は違う接し方ができそうだ。
本当に感謝している。
最後に筆者は「少年院や刑務所は、本当は知的な支援が必要な人が支援を受けられずにたらい回しにされた結果、行き着く者も多い。その前に何かしらの支援が出来れば、そもそも犯罪の被害者も出ないし、年間に約300万円が掛かる受刑者の費用が、転じて納税者になってくれる。入所する人の中には犯罪加害者でもあり社会的被害者である者が多い。」
との趣旨を伝えてくれている。
罰や収容ではなく、事前の支援
何かしらの社会的な支援活動に協力したいと思った。
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