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あらすじ・解説

内容紹介
山本周五郎は「文学には“純”も“不純”もなく、“大衆”も“少数”もない。ただ“よい小説”と“わるい小説”があるばかりだ」を信念とし、普遍妥当性をもつ人間像の造形を生涯の目的とした作家で、時代小説を中心に沢山の作品を残しています。
その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。

<あらすじ>
又三郎は蔦萬という料理茶屋のお紋に惹かれていた。
だが、彼の周囲はそれを許そうとはしなかった。又三郎は出羽の国新庄藩の侍で、物頭を勤めていた楢岡兵庫の次男として育ったが、実は藩主である能登守戸沢正陟の庶子であり、生まれてすぐに楢岡兵庫の手に渡されたのであった。
能登守には帯刀という世子がおり、その下にも男子が五人もいたが、それが次々と死去し、五年前から一人も跡目を継ぐ者がいなくなっていた。そこで去年の春辺りから嗣子選定の問題が起こり、初めて又三郎の身分が表面に浮かび上がったのだ。又三郎は自分が藩主の庶子だと聞いてもさほど驚きもしなかったが、その事実が知れると同時に彼の身辺はたちまち虚構と偽善と阿諛で塗り固められ、彼を中心にして家臣の間に対立と暗闘が始まった。自分の意志のないところで、勝手に争いが繰り広げられることは、たとえようもなく彼を虚無的にしてしまった。
目を気にして蔦萬にも通えずにいる雨の中、どこへ行こうかと立ち止まった又三郎の足が向かわせたのはお紋の家であった……。
©2020 PanRolling

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