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あらすじ・解説

船場の旧家、蒔岡家の四姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子。
父は既に他界し、蒔岡家の全盛は過ぎ、衰えつつあった。

長女の鶴子は婿入りの当主と本家で暮らし、
次女以下の3人は、阪急蘆屋川の分家――幸子の家で生活するのが常となっていた。

幸子夫婦の気がかりは、三女雪子と四女妙子の将来についてだった。

雪子は三十歳になるが、未だ“娘さん”だった。
とはいえ大きな問題を抱えていたからというわけではなく、
大きな原因は、家名にふさわしい相手をという選り好みと、
当人の日本趣味で引っ込み思案な性質にあった。

一方で妙子は奔放で、幼なじみとの色恋沙汰で新聞を賑わせたほどだった。
芸術趣味の彼女には独創の才があり、個展を開くほどになっていた。
金回りも良く、また騒ぎとなった幼なじみとはまだ交際を続けてはいたが、
姉である雪子より先に結婚してはと慮り、現在の関係に留まっていた。

対照的な未婚の妹たち。
幸子の知人友人たちも気をまわし、雪子に縁談を持ちかけてきてはくれるものの、
なかなか良縁には巡り合えない……。

昭和初期という激動の時代のなか、上流階級の日々は流れる。
結婚問題、外国人家族との交流、病気、災害……。
ときに緩やかに、ときに激しく移り変わってゆく、蒔岡家の日常――。

阪神間モダニズム時代の上流大阪人の生活を描いた、谷崎潤一郎の代表作。

谷崎潤一郎
1886年(明治19年)東京日本橋で生まれる。家業が傾き、住み込みで書生となり家庭教師をしながら学業に専念。1908年に東京帝国大学国文科に入学。1910年大貫晶川、小泉鉄らと第2次『新思潮』を創刊、『誕生』や『刺青』などを発表。1911年授業料未納のため退学。1915年 石川千代と結婚、1930年離婚。関東大震災後は関西へ移住し『吉野葛』『春琴抄』を発表。 1931年 古川丁未子と結婚、1934年離婚。1935年森田松子と結婚。1959年 右手に麻痺症状が出て、口述筆記にり執筆。1965年79歳で死去。
©2021 PanRolling

細雪に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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    5 out of 5 stars
  • ラリーホーンの1ファン
  • 2022/05/07

知りませんでした

谷崎潤一郎がこんなに面白いとは。
俗物の純文学で大家の名作と本棚に立てかけて読まずにいました。
BSの平成細雪も見て録りました、取った当時はそれだけでしたが、けど見直しましたて。
あらためて東宝の映画も借りて見ました。
Audibleに感謝します。
こんな機会が無かったら聞いてないし奥深い世界に入り込めませでした。
今はもうない世界。
雪子ちゃんが儚い。

  • 総合評価
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  • ナレーション
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  • ストーリー
    5 out of 5 stars
  • うさぎ
  • 2022/02/11

ナレーションがイマイチ

作品に出てくる外国人のセリフをしつこいほどに「外国人風」に読んでいるナレーターが不愉快でならなかった。外国人がなまった日本語しか喋れないという偏見に取り憑かれているだろうが、谷崎の時代でも今の時代でも綺麗な日本語を操れる外国人はいくらでもいる。相手を馬鹿にしているとしか思えず、これなら紙の本で読んだ方が良かったと後悔した。