『ブレイクショットの軌跡』のカバーアート

ブレイクショットの軌跡

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ブレイクショットの軌跡

著者: 逢坂 冬馬
ナレーター: 藤井 剛
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このコンテンツについて

8つの物語の「軌跡」を奇跡の構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作

底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?

自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。

以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」――移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。

人間の多様性と不可解さをテーマに、9つの物語の「軌跡」を奇跡のような構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作。

©2025 Touma Aisaka (P)2025 Hayakawa Publishing Inc.
大衆小説 文芸小説
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最初『レッド・バイオリン』みたいに、何か特別な“モノ”がいろんな人の手を渡って、運命が動いていく話かと思ったのですが、今回は“人”。
人の行動が、別の誰かの人生に影響を与えて、それがまた別の人に波及して…っていう、いわばバタフライエフェクト系の群像劇。こういうの、好きな人はたまらないと思います。

出来事がビリヤードに例えられてて、その1打目が「ブレイクショット」。
どこに球が飛んで、どう転がるかを全部予想する事は誰にも出来ないけど、それでも誰かが“最初の一打”を打たなきゃ始まらない。そして、その一打にはちゃんと責任があるというのがテーマかな。

そして藤井剛さんのナレーションが最高でした。
登場人物が多くて複雑になりそうなのに、ちゃんと演じ分けて整理してくれるし、感情の機微もすごく伝わってきて、物語が頭に入ってくる。これは声の力が大きいです。

行動の波及効果の話

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『同志少女よ…』は深ーく掘り下げた作品…に対して本作は、広く程よく深い作品。自らの抱くYouTubeへの違和感やLGBTへの不見識を、全く異なる三視点を上手く結びつけるストーリーを以て頭と胸に叩きつけられる。2025年No. 1!

2025年No. 1!

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やはりここまで描ききる作者の筆力には、敬意を評さずにはおられません。それぞれのエピソードがつながって、最終章の展開が待ち受けているのを、皆さん読者が感嘆されると思います。

作者さんの筆力

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内省的でメッセージ性が強い部分が多いけど、ストーリー展開にワクワクできたので楽しめました。
論理的な思考の人にほど深い余韻が残りそう。

広い意味で現代の縮図みたい。

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最初から最後まで自然と没入出来る!面白い!そして自分は父親だが、途中色々考えさせられた…

繋がりが面白い

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ナレーションか競馬中継すぎて聞いてられない!!けど、絶対面白いから、と頑張って聞いた。
外れナレーションに当たった時の絶望はオーディブルならでは。
同士少女が良かったから、世相を思い切り反映したテーマに、少しビックリした。
ビリヤードのブレイクショットを土台に1つの球が放たれたことですべてに波及する、バタフライエフェクト的な感じの話だけど、微妙に誰か誰か分からなくなったところがあって私に刺さらなかったけど、とてもまとまってる聞き応えのある話たった。ナレーターの問題かな。。

イメージとは違った

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現実はとても複雑で簡単に割り切れない。言葉でそれを伝えるのは力と時間が必要だし、それを聞くにも体力が要ることが実感できた。良かった

体力が必要な重み

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いろんなつながりがわかってるつもりになってエピローグに突入したけど、ああ、ちゃんと読めてなかったことに愕然としてエンディング。
自分の読み方のダメさにちょっとショックを受けている。
ホンダスバルという人物名になにかおかしみを感じてスタートし、日本とアフリカのどっかの紛争地域という場面転換に戸惑い、いろんなマイノリティなものがごちゃごちゃ詰め込まれている印象にも翻弄され、いったい自分はなんの小説読んでたっけ?と復習しつつも、ちゃんとわかってる、と確信しながら読んでたはずなのに。
わたしはブレイクショットの盤面を自分であやつってると勘違いしていたシキとおんなじでした。
やり直したいいいいい!

再読したいーーけど、すぐじゃないよね、半分くらい忘れてからがいいかも

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クライマックスで全てが繋がる展開でした。楽しい時間をありがとうございました。

カタルシス!

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オーバーザレインボー🌈の日本語訳が素敵💓本田昴さんが鈴木セレナさんと出会った場面は冗談でしょ?って思った。現実で本田昴さんが自動車修理していたらどんな人か会ってみたい♪

虹の向こう

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