ずっとお城で暮らしてる
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ナレーター:
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浅井 晴美
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著者:
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シャーリイ・ジャクスン
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市田 泉
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しかしある日、三人の暮らしに従兄弟のチャールズが入ってきたことで、コンスタンスの態度が変わっていき、メアリはチャールズに敵意を向けるようになりますが……。
まず語り手のメアリの18歳のわりには酷く子供っぽく、空想がちで、外界に敵意しか向けない態度に嫌気がさすかもしれません(笑)。私は家族の犠牲になってるとしか思えないコンスタンスを気の毒に見ていたのですが、読み終えてみるとわからなくなってきました。メアリから見える彼女なので、彼女の内心の望みがわからず、モヤモヤしますが、事件の真相を知ってなお、メアリといることを選んだのですから、彼女もお城での暮らしが居心地がいいのでしょう。
チャールズの存在が一時お城の暮らしを脅かしますが、結果、メアリにはより理想の暮らしになったという……読者のカタルシスなどドン無視の話の結び方に、さすがジャクスンだわと思いました。
時が止まったままのお城が動きだした気がしたけど、ふたたび静かになる話
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小説の文体と、朗読という表現がうまくはまっています。
どこからどこまでが事実なのか、何が起きたのかが少しずつ明かされていく過程に引き込まれました。
「フェミニズム文学」としても読める
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とにかく闇が深い
この狂った姉妹に安寧が在らんことを
内容もナレーションも最高です
何度も聞いています
ほんと好き
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内容は人々の悪魔的な側面に弱さや歪みを容赦なく描いたもの。駄文とかではないと思います。
ともあれとにかく酷い言葉やいじめの描写は音声で聞くと悪人らしさの表現がちょっとしつこすぎたので、紙で読むほうがやはり良いかも。
以下はあらすじ。ネタバレがあります。
上流階級で村の人々と距離を置いていたブラックベリー家で起きた殺人事件。主が不在となり、ひっそりと暮らす残された家族は娘たちと病人のみ。村の人々は富豪の家が弱ったところに悦びを感じたのか、醜聞が出てもはや敬う価値なしということなのか、これまでの鬱憤を晴らすように嫌がらせをしています。
この辺の村人たちの心理はSNS集団バッシングにも近いです。小説聴いていると胸糞ですが、事件起こした人をボロカスにみんなで叩く、嘲るって、ネットではよく見かけますね。
家をつつましく切り盛りしているのは姉(28くらい)。やさしく、良家の娘らしい誇りがあり、愛情深い。殺人事件の当事者として良くない形で名が広く知られることとなり、私有地から出ることが出来ません。彼女はピュア故に愚かで、歪んだ優しさを持っています。歪んだ弱さと言うべきでしょうか。
妹(10〜14歳くらい?)は空想家で、まじないや目に見えないものの力を信じています。直感は鋭く繊細で、家族の生前からあまり理解されず寂しい思いをしたのでしょう。彼女なりに気丈に強く生きてきた様子が見えます。しかし愛情に飢えていて、やはり歪んでいる。というか、何かが欠けている。
物語はいくつかの出来事と交流を経て崩壊していく家と人々の姿を捉えながら進んでいきます。悪意、偽善、嘘、逃避、狡さ、弱さ…見たくないものの詰め合わせです。あまりに容赦なく不幸が押し寄せるので何度も悲しくなりました。
容赦ない不幸と悪意、その中で幸せになるには、やはりある意味で正気を失わないといけないのでしょう。
救いがないかどうかというのはちょっと難しいです。事件がおきたときすでに終わりが始まっていたとするならば、"家"そしてその誇りとともに静かに朽ち行くことが救いとも読めるのでは、と思いました。
容赦ない不幸と悪意、その中で幸せになるには
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怪物とか、幽霊とか、不思議な現象とかもありません。
あるのは人間の悪意と狂気です。
その悪意と狂気に潰れてしまった二人が救われずに終わっていきます。
二人に手を差し伸べる人もいるにはいるのですが、悪意と狂気を見た後ではそれが嘘なのか悪意をぶつけすぎた加害者の言い訳なのかが判然としません。
最初はわけがわからず、後半からは人の悪意と狂気で聞くのがほんとにしんどかったです。
しんどい
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