エピソード

  • #35 Getting Things Done 頭の中をゼロにする仕組み - 25年変わらないGTD
    2026/10/05

    連休なのにバタバタしているケンスケに、リョーがGTD(Getting Things Done)を一から説明する回です。きっかけは、リョーが最近触り始めたNirvanaというタスク管理サービス。バンド名と同じ名前が気になって調べたら、GTDに従ったツールだったそうです。

    GTDはデビッド・アレンの本で、日本では2001年に「仕事を成し遂げる技術」として出てから、何度も改訂版が出ています。それでも根幹は変わっていないらしい。目指しているのは、あれしなきゃこれしなきゃという考えを頭から追い出して、目の前のことだけに集中できる状態。これは精神力の話ではなく仕組みの話だ、というのがリョーの強調するところです。

    本題は分類のフローチャート。まず頭の中のものを、仕事も晩ごはんも区別せず全部インボックスに書き出す。そこから、行動を起こすべきか、次の行動は一つか、二分以内で終わるか、自分でやるべきか、日付が決まっているか、と質問を順に通していくと、資料、いつかやる、ゴミ箱、プロジェクト、連絡待ち、カレンダー、次に取るべき行動の七つの行き先に振り分けられる。二人がやっているホラクラシーのアクションとプロジェクトの区別も、ここから来ているという話も出ます。

    リョー自身は、インボックスはiPhoneアプリ、資料はObsidian、プロジェクトはNirvana、次にやることだけは紙のメモという分散運用。統合したかったけれど、これが一番すっきりするそうです。ツールは何でもよく、脳がすっきりしているかどうかだけを基準にしてほしい、という締めです。

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    46 分
  • #34 システムじゃなかった四人が、システムになるまで - 三年待ったアンサー記事の話 -聴覚多様性のあるシステムコーチングを振り返る
    2026/09/28

    リョーが2023年に担当したシステムコーチングについて、クライアントの四人が時間をかけて書いてくれたアンサー記事が、前編と後編の二本立てで公開されました。今回はケンスケが読者側として質問する形で、その中身を振り返っています。

    難聴のメンバーを含む、聴覚多様性のあるチーム。リョーは当初、手話でやるのか、情報保障をどこまで用意するのかと構えていたそうですが、終わってみれば普通のシステムコーチングだった、という結論に落ち着きます。顔を合わせて大きく口を開けて話す、スライドなど視覚から届けて時差をなくす、そしてコーチが一部の人だけを気遣わない。難聴と聾は違うということも、始めてから知ったらしい。

    最初の診断は「これはまだシステムではない」。そこからの転換点は、セッション後に四人だけで行ったカラオケだったそうです。触覚を使うワークや、遅れてくる人を待つか待たないかという空気の変化にも触れています。

    記事にはリョーのことがほとんど書かれていない。それがいい記事である証拠だと本人は言い切ります。コーチングは受けた瞬間だけ盛り上がって終わる、という見方への、三年越しの答えになりました。

    今回取り上げた記事

    • システムコーチング®(ORSC®)を受けて: 1年間の学びと4人の感想戦(前編)
    • (後編)主語のデカい「聴覚多様性」から「4人のシステム」へ — ORSC®体験後の関係性の更新

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    44 分
  • #33 Meat Proxy - 生成AIの回答をそのまま貼り付ける人たち
    2026/09/21

    ケンスケが最近もAIで色々作り続けているという話から、画像生成まわりの騒動やStack Overflowコピペ時代の記憶をたどりつつ、今回の本題へ。リョーが8月頭のブログで見つけた「Meat Proxy」という言葉です。AIに聞いた内容を、編集も理解もせずそのまま人に渡す振る舞いを指すらしい。

    前回話したAIスロップは出来上がったものへの批判でしたが、こちらは作った人間の態度に向いた言葉。実はリョーは以前、ケンスケから受け取った資料にまさにこれを感じて、その場で低い声でフィードバックをしたことがありました。今回はその一件を、ネタ半分、本気半分で公開の場に持ち出しています。

    依頼されてやる場合、一発目の答えが本当にドンピシャだった場合、これはAIの回答だと明かして渡す場合。この三つは問題ない。じゃあ何が引っかかるのか。相手が生成AIの裏にいるケンスケではなく、ケンスケ本人と話したかっただけ、という話に落ち着きます。コーチングのクライアントには絶対やらないのに、なぜリョーにはやるのかという問いは、なかなか痛い問になります。

    懲罰的な見方より修復的な見方で話し合おうという締めに。途中で攻殻機動隊とガンダムに逸れるのはいつも通り。

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    32 分
  • #32 ソース原理の話、事業承継とサブソースのあたり
    2026/09/08

    今回のテーマはソース原理。何かを始めるとき、最初にインスピレーションを受けて動き出した一人をソースと呼ぶ考え方です。二人ともステファン・メルケルバッハさんのワークショップを受けたことがあるものの、ケンスケの理解はどうもふわっとしたままだったようで、リョーが覚えている範囲を話しながら整理していきます。

    組織やチームの責任という言い方をしても、インスピレーションを受けたのはただ一人の人間だという前提。ソースの引き渡しは一対一でしか行えず、渡し方の作法は自由で、渡せたかどうかは本人がインスピレーションを受け取らなくなるかで分かるらしい、という話。サブソースと継承の違い、守護者というロール、社内で「これを最初に始めたのは誰ですか」とインタビューを重ねてソースを探す方法まで、事例を挟みながら進みます。

    ソースが辞めてしまった組織の立て直しの話は、リョーがシステムコーチングと混ぜて実践している部分。最後は入門書二冊の読み比べにも触れています。表層を撫でているだけなので、ちゃんと知りたい方は本やワークショップへ。

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    46 分
  • #31 コーチングしたがるコーチへのモヤモヤ
    2026/09/01

    今回はケンスケが持ち込んだモヤモヤの話。コーチがコーチングすること自体を目的にしているのを見ると、どうも引っかかる。仕事としてフルタイムでやっている人なら気にならないのに、副業でやっている人の「もっとコーチングしたい」という声には妙にイライラする。それはなぜなのか。まだ言葉になっていない違和感を、そのままポッドキャストに持ち込みました。

    リョーが問いを投げていくうちに、話は手段の目的化という分かりやすい着地点を外れて、思わぬ方向へ。クライアントを見つける努力をしない姿に苛立っていたのは、実は自分も営業がうまくいっていないからではないか。イライラという感情は相手の問題ではなく、自分の中にある要素を映しているのかもしれない。自分が克服したはずのことを目の前でもう一度見せられると腹が立つ、という子育てにも通じる話も出てきます。

    気づけばこの回自体が、ケンスケのためのコーチングセッションに。コーチングは営業から始まっている、という着地も含めて、コーチングに関わる人には引っかかりの多い回になったと思います。

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    28 分
  • #30 スナップショットというファシリテーションの技術
    2026/08/17

    今回のテーマはスナップショット。リョーがシステムコーチングの現場で気軽に使っている言い回しで、今この瞬間の状態を切り取って相手に渡す、という使い方をしているそうです。

    たとえば集団に対して、あなた怒ってますよね、と言うと、いや私はそう見えません、と揉めがち。そこを、今この瞬間はこう見えます、と短い時間軸で渡すと受け取りやすくなり、合意形成のハードルが下がる。この話に、ケンスケがパーソナルコーチングでやっている、感情やもやもやに名前をつける関わりを重ねてみると、扱っているものは似ているのに質感が違う、という発見がありました。

    前半では傾聴のレベル1から3の話や、RSIのワールドチャネルとの比較など、ややマニアックな寄り道も。後半はスクラムマスターとしての振り返りにも話が及び、Mad Sad Gladを提案するときの言葉の渡し方の例も出てきます。

    リョー自身、当たり前に使っていたスナップショットが実は固有の技術かもしれないと気づく話。

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    28 分
  • #29 営業とコーチングは似てる?
    2026/08/11

    今回はケンスケが話したい内容。商談で信頼関係を作っていく流れと、コーチングセッションのそれは近いんじゃないか、という仮説の話です。

    きっかけは、知り合いが商談の記録をAIにコーチング的な観点で評価させたら、ここで信頼関係を高められていませんよ、と指摘されたらしい、という話。ケンスケ自身、サービスを提示した瞬間に相手の温度が下がる経験をしていて、これはコーチングの要素が効くのでは、と考えたようです。

    リョーは交渉の基本、BATNAとZOPAを持ち出しつつ、瀧本哲史さんの本にあった「できるだけ相手に有利な条件で終わらせるのが交渉の勝利」という話につなげます。クライアントファーストで進めるコーチングと重なる部分は確かにある。一方で、信頼関係を築いた上で自分の商品を出すのは裏切りにならないか、コーチとクライアントの関係はそもそも不平等では、と突っ込みも入り、話は行ったり来たり。

    システムコーチングと個人コーチングで言葉の選び方が違う、という脇道も含めて、結論を急がずに二人で探った回です。

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    33 分
  • #28 会社員が演劇学校に行ってみた
    2026/08/02

    今回は、リョーが行ってきたスタニスラフスキー・システムの体験ワークショップの話です。ロシアの演出家スタニスラフスキーが体系化した俳優の訓練法で、教えてくれたのはその流れを継ぐレオニード・アニシモフさん。85歳と聞いて驚くくらい元気な方でした。

    目指すのは、役として舞台の上で生きること。演劇は雑に言えば嘘なのに、お客さんは嘘を見に来ているわけではない。だから決められた時間に、本当に恋をして、本当に死ぬところまで身体と心を持っていく。一週間の公演なら、そのたびに嫌い合っていた最初の状態へ戻さなければならない。今日は戻れませんでした、とは言えない。そのシビアさに、コーチングとは違う訓練の強度を感じた、という話。

    そこから、顕在意識から潜在意識の扉を開いて超意識へ飛ぶという考え方、なぜ超意識だけが宇宙にあるのか、合気道やインプロでも出てきた宇宙という言葉、そしてコーチングとの重なりへ。さらに思い出したくない記憶が演技の道具箱に入るという話もしました。

    ケンスケは、ちょっと受けてみたくなったようです。

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    43 分