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何者

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何者

著者: 朝井 リョウ
ナレーター: 榎木 淳弥
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このコンテンツについて

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想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。

就活対策のため、拓人は同居人の光太郎や留学帰りの瑞月、理香らと集まるようになるが――。衝撃のラストが襲いかかる戦後最年少の直木賞受賞作。

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

©朝井リョウ/新潮社 (P)2022 Audible, Inc.
大衆小説 現代文学

Audible制作部より

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直木賞の作品は毎度楽しみにしているが、この作品は合わなかった。最後のオチ、主人公が自分に向き合うところをもう少し厚く語ってほしかった。爽快感に欠ける。

私にはあんまり

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◎ストーリー
間もなく就活本番。たくとは、コータロー、瑞月、リカ、隆良らと共に就活に奮闘していく。


◎評価ポイント「構成力の高さ」

この作品で特に驚かされたのは、構成力の高さです。

小説は物事を俯瞰視する語り手、すなわち「観察者」の視点を持つ者が置かれます。
この本における「観察者」はたくとです。そのため、たくとの視点から読み進めることになります。
物事を俯瞰する語り手にはフォーカスが当たることがない。すなわち、語り手のたくとにはフォーカスが当たることがほぼない。この点を巧みに使っていてすごいなと思いました。

この本を違和感無く、たくとの「観察者」の視点に同意しながら読み進めることができる人ほど、16章のリカの言葉がとても心に刺さるのではないかと思います。
リカの言葉は語り手のたくとだけではなくて、この本を読み進めている読者にも警鐘を鳴らしているように思います。


◎ナレーション

榎木淳弥さんのナレーションは本当に素敵でした。
余計な抑揚や誇張がなく、かといって淡々と文章を読むのではなくて登場人物たちのやりとりを自然体に再現してくれているので、本の内容に集中し読み進めることができました。
声を変えることなく、話し方や声のトーンで登場人物を差別化しているので、とても聞き心地がよかったです!

16章の中盤、リカからたくとへの語りが特に好きです。これから聞かれる方は、リカの声色の変化にぜひ注目してください。感情が先走り言葉が溢れ出すリカの様子を表現していてすごいです。
37:42のリカの言葉「悪あがきするしかないんだよ もう」の声を絞り出す場面はとても心に残りました。



◎感想

誰かが誰かに思いをぶつける場面が後半になるにつれて増えていき息が詰まっていく感覚になりました。
そう感じたのは、自らと歳が近い生々しくリアルな登場人物たちの心情が綴られていたこと、そして、自分もたくとと重なる点があるからだと思いました。

生々しすぎて登場人物たちは好きにはなれなかったですが…笑
でもコータローはいいキャラしているなと思いました。

途中まで読んだ時点での感想と最後まで読み終えた上での感想はかなり変わりました。ただの大学生の就活奮闘記だと思っていたのですが、そんな浅いものではなかったです。「何者か」になるために無意識のうちにしていたこと。自分を振り替える機会をくれた作品になりました。自らも経験したこと、感じたことが散りばめられていて読みごたえがありました。何度も繰り返し読み返したい一冊です。


就活生は特に刺激を受ける作品だと思います。
ですが、高校生もそして社会人の方にもぜひおすすめしたいです。














感想

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情景描写が細やかで手に取るように想像ができました。5人の大学生の人間関係や心の動きの移り変わりが興味深い作品でした。

細やかな描写とストーリーの面白さ

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以前「正欲」を聞いて、良かったのでこの著者の小説は全部ライブラリに入れました。

自分は主人公達の親世代の人間です。
なので、聞き始めは「あぁ、こういう系かぁ」と少し青臭さを感じました。
でも、終盤は驚きましたし、感じるところがありました。
私が若い頃なら、なんとなく中盤までの雰囲気のまま終わる話が多かったような?気がします。

若い方が生み出す新しい話を味わうのはとても刺激的で、こういう話を乱読できるのは、オーディブルだからこそだなと思います。
さて、次の作品を聞きます。

なんか良い

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いろいろ考えさせられる作品でした。
最後の展開にはなるほどそういうことかと感心しました。
筆者のセンスを感じる作品でした。
ナレーションも良いです。

就職活動の話だが、それ以上に深い

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就職に対する考え方、常識は2012年当時とずいぶん変わったのだと感じた。拓人の視点で若者の様子が描かれる。かっこよくいたい、自分の醜さを認めたくないという気持ちが根底にある。人間らしいかつ若者特有の感じ方が生き生きと描かれる。りかの拓人に対する思いをぶちまけるところもわかりやすい。気持ちが揺れる大学生に自分が成り代わったような気がする。自分とはかなり世代が違う。それでも興味深い。

2012年当時の様子と大学生

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結果的に落第を突き付けられるわけですが、そのことがエピローグの面接のやり取りへ繋がって行くのは、物語の一貫性があって良かったです。ナレーションも良かったです。

痛すぎるツィートへの採点

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SNSを通して人の醜い面を映し出している。近年SNSが現れて表面化してきた事を題材としているのが面白い。若い作家だから書ける内容なのだろう

奥深い

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こうたろうが良いやつすぎる。シニカルな主人公に対してりか以外の登場人物が全体としてできすぎている。

物語全体を、それこそ短くまとめている

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言って貰いたいこと全部言ってもらったけど、言われたくないこと全部言われてしまった。
結局自分が上手くいってないから、そういう他人の細かなとこが気にかかって、なんとかして自分は下じゃないって思いたいんだと思う。
自分が取った選択が正しいと思いたいから、他人の欠点を探しだして色んなこじつけをして自分を保ちたいのだろうと思った
やっぱり、本人に嫌われたとしても直球で言葉をぶつけ合った方が健全に物事は進む場合もあるのだなと思った。
昔からこういう他人に向ける劣等感ってどう表せばいいのだろうと時々考えていたりしたけど、その答えの1つを貰えた気分でした。
とても痛快でした。

言って欲しいことを言ってもらった快感と、言わないで欲しかったことを言われた羞恥心

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