夫人探索
カートのアイテムが多すぎます
カートに追加できませんでした。
ウィッシュリストに追加できませんでした。
ほしい物リストの削除に失敗しました。
ポッドキャストのフォローに失敗しました
ポッドキャストのフォロー解除に失敗しました
Audibleプレミアムプラン30日間無料体験
¥1,000 で購入
-
ナレーター:
-
西村 健志
-
著者:
-
夢野 久作
このコンテンツについて
<内容紹介>
百万あったらああしよう、こうしよう。そんな空想をしていた青年・中村芳夫は思いがけぬ形で伯母から遺産を受け継いだ。一躍億万長者になった芳夫は、早速数万円を使って邸宅を建てた。
他にも、美姫、美酒、山海の珍味を並べて昼夜豪遊を楽しんだ。あっという間に百万円はなくなって借金も抱えてしまった。抵当に邸宅を取られた芳夫は元どおりの生活になってしまう。
芳夫は百万円あった自分と使ったあとの自分に相違がないことに疑問を感じた。なぜ、百万円が消え去ったのか、百万円はどこにいった。芳夫は考えても結論が出ないので識者に解決を迫った。
山本という社会学者、松井という法律学者、村上という心理学者、空誉という高僧、さらには占い師。どれもこれも腑に落ちない解答。思案に余ったあげく名探偵に一切の経過を打ち明けた。
芳夫は、百万円を取り返したら謝礼として半額を報酬として支払うことを提案。名探偵は快くうなずき、葉巻を吸う間に考えると返答。
しばらくして葉巻が短くなると窓の外へ投げ捨て、百万円を奪った人は芳夫の心の外にあると発言。芳夫は愕然とした。それは美人で若くて学識のある女性だったのだ。
名探偵とともに百万円を盗んだ女性を探すことになった芳夫。果たして二人は盗みをした女性を見つけ出すことができたのか。
<夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。
こちらもおすすめ
-
卵
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 15 分
- 完全版
-
総合評価3
-
ナレーション3
-
ストーリー3
三太郎君が勉強に飽きて裏庭に出てみると、ジメジメした土の上にあかんぼの頭ぐらいの白い丸いものが見えます。それは一つの大きな卵で、その横の地面には、こう書いてありました。
……三太郎様へ……露子より
露子さんと三太郎君が初めて顔を見合ったのは、今年の春の初めでした。それは隣家に越してきた露子さんが、二階の窓からこちらを見下ろす視線と、勉強していた三太郎くんの視線とが、一瞬スレ違っただけでした。それから後、二人は毎日のように顔を合わせておりました。お互いに恋を感じていることを知りながらも、ウッカリ視線でも合うと、慌てて眼をそらして、家の中へ引っ込んでしまうのでした。そうしてトウトウニッコリし合う機会が一度もないうちに、別れなくてはならなくなったらしいのです。
三太郎君は、それから毎晩その卵を抱いて寝ました。三太郎君は卵が可愛ゆくなりました。こわさないようにソッと抱いて寝るのが、この上もない楽しみになって来ました。
そのうちに卵は次第に変化して来るようでした。中から聞こえる寝息と思っていた物音が、夜の更けるにつれて高まって、しまいにはウンウンという唸り声かと思われるようになりました。
三太郎君は気味がわるくなって来ました……
夢野久作
日本の小説家
-
-
難しい…
- 投稿者: むっちゃん 日付: 2024/09/21
著者: 夢野 久作
-
若返り薬
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 12 分
- 完全版
-
総合評価2
-
ナレーション2
-
ストーリー2
太郎さんは父親から銀色に光る空気銃をもらった。喜んだ太郎さんは毎日スズメを撃って歩くが一匹もあたらない。そのうち、弾がなくなってしまった。
-
-
眠れない夜に
- 投稿者: 葉月 日付: 2021/03/23
著者: 夢野 久作
-
怪青年モセイ
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 小野 忍
- 再生時間: 5 分
- 完全版
-
総合評価1
-
ナレーション1
-
ストーリー1
幻想性の色濃い作風で知られる昭和初期の作家、夢野久作のエッセイ。初出は「猟奇」[1931(昭和6)年]。「猟奇」の責任編集者であるモセイ=河東茂生との出会いを綴る。
著者: 夢野 久作
-
三つの眼鏡
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 安田 愛実
- 再生時間: 7 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
武雄は母親が亡くなってから悪くなってしまった。毎日、何か面白いいたずらはないかと考えていた時に、机の上にあった祖母の眼鏡を見つける。
著者: 夢野 久作
-
きのこ会議
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 岩本 紗依
- 再生時間: 6 分
- 完全版
-
総合評価4
-
ナレーション3
-
ストーリー3
日本探偵小説三大奇書の一つ「ドグラ・マグラ」の作者・夢野久作の短編。 初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、鴈がん茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました。一番初めに、初茸が立ち上って挨拶をしました。 「皆さん。この頃はだんだん寒くなりましたので、そろそろ私共は土の中へ引き込まねばならぬようになりました。今夜はお別れの宴会ですから、皆さんは何でも思う存分に演説をして下さい。私が書いて新聞に出しますから」 皆がパチパチと手をたたくと、お次に椎茸が立ち上りました――
著者: 夢野 久作
-
卵
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 15 分
- 完全版
-
総合評価3
-
ナレーション3
-
ストーリー3
三太郎君が勉強に飽きて裏庭に出てみると、ジメジメした土の上にあかんぼの頭ぐらいの白い丸いものが見えます。それは一つの大きな卵で、その横の地面には、こう書いてありました。
……三太郎様へ……露子より
露子さんと三太郎君が初めて顔を見合ったのは、今年の春の初めでした。それは隣家に越してきた露子さんが、二階の窓からこちらを見下ろす視線と、勉強していた三太郎くんの視線とが、一瞬スレ違っただけでした。それから後、二人は毎日のように顔を合わせておりました。お互いに恋を感じていることを知りながらも、ウッカリ視線でも合うと、慌てて眼をそらして、家の中へ引っ込んでしまうのでした。そうしてトウトウニッコリし合う機会が一度もないうちに、別れなくてはならなくなったらしいのです。
三太郎君は、それから毎晩その卵を抱いて寝ました。三太郎君は卵が可愛ゆくなりました。こわさないようにソッと抱いて寝るのが、この上もない楽しみになって来ました。
そのうちに卵は次第に変化して来るようでした。中から聞こえる寝息と思っていた物音が、夜の更けるにつれて高まって、しまいにはウンウンという唸り声かと思われるようになりました。
三太郎君は気味がわるくなって来ました……
夢野久作
日本の小説家
-
-
難しい…
- 投稿者: むっちゃん 日付: 2024/09/21
著者: 夢野 久作
-
若返り薬
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 12 分
- 完全版
-
総合評価2
-
ナレーション2
-
ストーリー2
太郎さんは父親から銀色に光る空気銃をもらった。喜んだ太郎さんは毎日スズメを撃って歩くが一匹もあたらない。そのうち、弾がなくなってしまった。
-
-
眠れない夜に
- 投稿者: 葉月 日付: 2021/03/23
著者: 夢野 久作
-
怪青年モセイ
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 小野 忍
- 再生時間: 5 分
- 完全版
-
総合評価1
-
ナレーション1
-
ストーリー1
幻想性の色濃い作風で知られる昭和初期の作家、夢野久作のエッセイ。初出は「猟奇」[1931(昭和6)年]。「猟奇」の責任編集者であるモセイ=河東茂生との出会いを綴る。
著者: 夢野 久作
-
三つの眼鏡
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 安田 愛実
- 再生時間: 7 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
武雄は母親が亡くなってから悪くなってしまった。毎日、何か面白いいたずらはないかと考えていた時に、机の上にあった祖母の眼鏡を見つける。
著者: 夢野 久作
-
きのこ会議
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 岩本 紗依
- 再生時間: 6 分
- 完全版
-
総合評価4
-
ナレーション3
-
ストーリー3
日本探偵小説三大奇書の一つ「ドグラ・マグラ」の作者・夢野久作の短編。 初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、鴈がん茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました。一番初めに、初茸が立ち上って挨拶をしました。 「皆さん。この頃はだんだん寒くなりましたので、そろそろ私共は土の中へ引き込まねばならぬようになりました。今夜はお別れの宴会ですから、皆さんは何でも思う存分に演説をして下さい。私が書いて新聞に出しますから」 皆がパチパチと手をたたくと、お次に椎茸が立ち上りました――
著者: 夢野 久作
-
黒い頭
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 村上 めぐみ
- 再生時間: 8 分
- 完全版
-
総合評価3
-
ナレーション3
-
ストーリー3
花子さんは夢中になって友達と羽子をついていた。そのうちに、羽子板の裏の美しい姉さんの顔のほっぺが凹んでいるのを見つけた。
-
-
童話かな
- 投稿者: いかりや 日付: 2022/04/29
著者: 夢野 久作
-
お菓子の大舞踏会
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 安田 愛実
- 再生時間: 9 分
- 完全版
-
総合評価3
-
ナレーション2
-
ストーリー2
五郎君はお菓子が好きでしようがありませんでした。御飯も何もたべずにお菓子ばかりたべているので、お父様やお母様は大層心配をして、いくら五郎さんが泣いてもお菓子を遣らない事にしました。
お父様とお母様がお出かけになったある日のこと。兄さん夫婦から「五郎殿へ」と書いた郵便が届きました。鼻を当てかいでみると、中から甘い甘いにおいがしました。
五郎さんはもう夢中になって開いて見ると、それは思った通りお菓子で、ドロップ、ミンツ、キャラメル、チョコレート、ウエファース、ワッフル、ドーナツ、スポンジ、ローリング、ボンボン、そのほかいろいろ、ある事ある事……。一箱ペロリと食べてしまった五郎さんは、そのまま何喰わぬ顔で蒲団にもぐり込んでしまいました。
やがて何だか恐ろしく苦しくなって来ましたので、どうしたのかと眼を開いて見ますと、最前喰べたお菓子連中が、めいめい赤や青や紫や黄色や又は金銀の着物を着て、男や女の役者姿になって大勢いならんでいるのがはっきりと見えました。
夢野久作
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。1889年(明治22年)1月4日-1936年(昭和11年)3月11日。他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大
-
-
可愛らしい童話
- 投稿者: くわっぱ 日付: 2025/10/12
著者: 夢野 久作
-
鵙征伐
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 俊彦
- 再生時間: 3 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
幻想性の色濃い作風で知られる昭和初期の作家、夢野久作の短編小説。初出は「九州日報」[1925(大正14)年]。田圃へ虫とりに行ったお父さん蛙は、無残にも鵙に捕えられ死んでしまう。
著者: 夢野 久作
-
縊死体
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: テルヤン
- 再生時間: 6 分
- 完全版
-
総合評価5
-
ナレーション5
-
ストーリー5
ある公園のベンチ。目の前の噴水の音を聞きながら、「私」は夕刊を広げていた。ある記事を探し、見当たらないことが分かると安堵した。
著者: 夢野 久作
-
衝突心理
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 24 分
- 完全版
-
総合評価1
-
ナレーション1
-
ストーリー1
早朝の三時頃、京浜国道川崎市の東の外れで、トラック同士が衝突した。追突した運転手は蟹口才六。
著者: 夢野 久作
-
霊感!
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 1 時間 20 分
- 完全版
-
総合評価3
-
ナレーション2
-
ストーリー2
ある青年が急患でやってきた。ドクトル、オルデスネル、パーポンの三人は顔を上げた。
著者: 夢野 久作
-
S岬西洋婦人絞殺事件
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 1 時間 37 分
- 完全版
-
総合評価3
-
ナレーション2
-
ストーリー2
R市に在る某石油会社の支配人で有名な愛妻家である×国人のJ・P・ロスコー。最愛の夫人は、今年二十四になるマリイ・ロスコー。
著者: 夢野 久作
-
老巡査
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: あべわき
- 再生時間: 32 分
- 完全版
-
総合評価1
-
ナレーション1
-
ストーリー1
睦田老巡査は、足元に落ちていた金口の巻きタバコの吸いさしを見つけた。
-
-
情けない
- 投稿者: いかりや 日付: 2022/04/03
著者: 夢野 久作
-
少女地獄
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 野口 晃, 楠木 華子
- 再生時間: 6 時間 28 分
- 完全版
-
総合評価16
-
ナレーション14
-
ストーリー14
三人の奇妙な女の人間模様。
「何でもない」 病的な嘘つきであり、それでも憎めない不思議な魅力を持つ看護婦の姫草ユリ子。周囲の人間を翻弄し、嘘に嘘を重ねた末の彼女が取った選択は……?
-
-
3話のオムニバス
- 投稿者: BlackBunny 日付: 2025/11/11
著者: 夢野 久作
-
白菊
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: テルヤン
- 再生時間: 49 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
網走の監獄を破った5人組のひとりだった虎蔵。強盗時代にはさまざまなアダ名を付けられ世間から評判になっていた。 虎蔵は不要な殺しはせずに、酒と女にも近づかなかった。それが彼のプライドのひとつだった。
著者: 夢野 久作
-
奥様探偵術
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: あべわき
- 再生時間: 18 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
あるところに一人のオクサマがいた。主人が浮気していると疑うと小突いたりヒステリーを起こしたりしていた。 そんな、ある日オクサマの友達である若い未亡人が訪問してきた。オクサマは主人のことが浮気しているかもと未亡人に泣いて訴えた。
著者: 夢野 久作
-
幽霊と推進機
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: テルヤン
- 再生時間: 41 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
明治19年。イギリス人を船長とする貨物船は香港からシンガポールへ向かっていた。航海の途中、主人公はその貨物船に乗り込む。
著者: 夢野 久作
-
冥土行進曲
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 1 時間 34 分
- 完全版
-
総合評価1
-
ナレーション1
-
ストーリー1
Q大学の医学部の病室に柔道教師・友石友太郎の異母弟である友次郎が入ってきた。友次郎は、死人のような青い顔をして友太郎の寝台前に立った。
-
-
BGMはいらない
- 投稿者: おりゅう 日付: 2025/09/11
著者: 夢野 久作
-
瓶詰地獄
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 宮負 潤
- 再生時間: 34 分
- 完全版
-
総合評価7
-
ナレーション6
-
ストーリー6
離れ島に救いの船がやってきた。太郎とアヤコはこちらに寄ってくる船を見ていた。そこには、彼らの父親や母親の姿もあった。
-
-
夢野久作ワールド
- 投稿者: あーまーぞーん 日付: 2024/12/14
著者: 夢野 久作
-
女坑主
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 斉藤 範子
- 再生時間: 46 分
- 完全版
-
総合評価2
-
ナレーション2
-
ストーリー2
「ホホホ。つまりエチオピアへお出でになりたいからダイナマイトをくれって仰言おっしゃるん ですね。お易やすい御用ですわ。ホホホ」
著者: 夢野 久作
-
巡査辞職
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 2 時間 18 分
- 完全版
-
総合評価6
-
ナレーション6
-
ストーリー6
「草川の旦那さん。大変です。起きて下さい。モシモシ。起きて下さい。私は深良一知(ふからいっち)です」
暑い暑い七月の末の或る早朝であった。山奥の谷郷村駐在所の国道に面したホコリだらけの硝子戸をケタタマシク揺ぶりながら、一人の青年が叫んだ。
それは見るからにここいらの貧乏百姓の児と感じの違った、インテリじみた色の白い鼻筋のスッキリとした美しい青年であった。慌てて走って来たものと見えて、手拭浴衣の寝巻に帯も締めない素跣足が、灰色の土埃にまみれている。……と……駐在所の入口になっている硝子戸が内側からガタガタと開いて、色の黒い、人相の悪い顔に、無精鬚をぼうぼうと生した、越中ふんどし一つの逞ましい小男が半身を現わした。
「どうしたんか」
「アッ。草川の旦那さん」
草川巡査はねむそうな眼をコスリコスリ青年の顔を見直した。
「何だ。一知じゃないかお前は……」
「はい。あの……あの……両親が殺されておりますので……」
「何……殺されている? お前の両親が……」
「はい。今朝、眼が醒めましたら、台所の入口と私の枕元に在る奥の間の中仕切が開け放しになっておりましたから、ビックリして奥の間の様子を見に行ってみますと、お父さんと、お母さんが殺されております。蚊帳(かや)が釣ってありますので、よくわかりませんが
-
-
ふからいっち、深良一知と書くそう
- 投稿者: くわっぱ 日付: 2025/09/30
著者: 夢野 久作
-
狂人は笑う
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: あべわき, 西村 健志
- 再生時間: 45 分
- 完全版
-
総合評価2
-
ナレーション2
-
ストーリー1
「ホホホホホホホ……」 だって可笑おかしいじゃありませんか。 ……妾わたしはねえ。失恋の結果世を儚はかなみて、何度も何度も自殺しかけたんですってさあ。
著者: 夢野 久作
-
近眼芸妓と迷宮事件
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 41 分
- 完全版
-
総合評価0
-
ナレーション0
-
ストーリー0
元刑事が出会ったひとつの事件。材木屋の主人である金兵衛が殺害されたことで物語がはじまる。
著者: 夢野 久作
-
人間レコード
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 斉藤 範子
- 再生時間: 40 分
- 完全版
-
総合評価4
-
ナレーション4
-
ストーリー4
下関の桟橋へ着いた七千噸級の関釜連絡船、楽浪丸の一等船室から一人のみすぼらしい西洋人が出てきた。
-
-
レコード音
- 投稿者: さささ 日付: 2025/06/24
著者: 夢野 久作
-
復讐
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 斉藤 範子
- 再生時間: 1 時間 24 分
- 完全版
-
総合評価5
-
ナレーション5
-
ストーリー5
S岳村から五六町離れた山裾に藤沢病院が立っていた。
-
-
真相不明
- 投稿者: ranpox 日付: 2024/07/14
著者: 夢野 久作
-
戦場
- 著者: 夢野 久作
- ナレーター: 野口 晃
- 再生時間: 1 時間 58 分
- 完全版
-
総合評価2
-
ナレーション2
-
ストーリー2
外科病院を開業しているポーランド生まれのドイツ医学博士。1916年の1月の末。医学博士が28歳の時、ベルリンの市役所に傭医院を勤めていた。
著者: 夢野 久作