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あらすじ・解説

     <内容紹介>
ある青年が急患でやってきた。ドクトル、オルデスネル、パーポンの三人は顔を上げた。
その青年は嘔吐をしており、その形相はサタンの死に顔やメデューサの首かと思うほど。奇声を発したかと思うとすぐさま吐き気に襲われて、おびただしい騒音を立てる始末。青年の額からは滝のような汗が確認できる。
 

    そんな姿を見ていたドクトル、パーポンの二人はあっけにとられていたが、すぐさま腹を抱えて笑い出した。そう、青年は顎が外れて吐気を催していたのだ。
ドクトルは原因が分かると笑っていたことを謝罪し、青年を椅子に座らせた。左右の顎の骨を両手で強く引っ掴み、響き渡るほどの大声で怒鳴りつけた。
青年はビックリした様子でドクトルの顔を睨み返す。その瞬間、ドクトルは気合いをかけながら思いきり下顎を突き上げた。ガチーンという音を立てて奥歯がぶつかり口が締まった。
 

    まもなくすると青年は顎がなぜ外れたのか話が進む。ドクトルの経験からも青年の顎が外れた理由が分からない。青年は今朝の出来事についてドクトルが知らないことに驚いた。
大評判の「名無し児裁判」についてドクトルは知らなかった。青年は裁判所でしかも法廷で顎を外したのだ。
 

    なぜ、青年は顎を外してしまったのか。誰もが想像しなかったその理由とは?
 

    <夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。    

©2018 Pan Rolling

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