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あらすじ・解説

     <内容紹介>
Q大学の医学部の病室に柔道教師・友石友太郎の異母弟である友次郎が入ってきた。友次郎は、死人のような青い顔をして友太郎の寝台前に立った。
まもなくして、友次郎が涙を流し始めると友太郎は寝台から半身を起こした。友太郎は軽い胃潰瘍の疑いで、Q大付属の病室に入院した。
その後、胃潰瘍は全快。出血は止まったが念のため胃潰瘍が癌化していないかレントゲンで検査した。
レントゲン主任からは異常なしと宣告されホットして帰ってきた矢先に、レントゲン室から帰ってきた弟が枕元で泣き始めたのだ。
 

    「兄さんの生命いのちはモウ……今から二週間と持ちませんッ」
 

      友太郎は咄嗟にわざとらしい豪傑笑いをした。胸先にこみ上げてくる悲痛な熱いものを我慢しながら。どうやら友太郎は胃癌ではなく大動脈瘤を患っていた。
立っていられなくなった友次郎に貯金を渡し、自らの葬式をした残りをどこかの病院に泰公しろと伝える。友次郎が出て行くと、友太郎は急いで寝間着を背広服に着替えた。
周りの品々をバスケットに詰め、夜具を丸めて大風呂敷に包んだ。博多駅前のポストに学部長宛の辞表を投げ込んだ友太郎は、間も無く着いた上りの急行列車に風呂敷包みを一つ提げて乗り込んだ。
友太郎の最後の目的はある一つの復習だったのだ。父を謀殺した伯父とその毒婦の場所を突き止めるため、友太郎残された時間が動き出す。
 

    <夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。    

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冥土行進曲に寄せられたリスナーの声

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