『ミシンと金魚』のカバーアート

ミシンと金魚

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ミシンと金魚

著者: 永井 みみ
ナレーター: 横尾 まり
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このコンテンツについて

「カケイさんは、今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」――ある日、ヘルパーのみっちゃんからそう聞かれた“あたし”は、絡まりあう記憶の中から、その来し方を語り始める。母が自分を産んですぐに死んだこと、継母から薪で殴られ続けたこと、犬の大ちゃんが親代わりだったこと、亭主が子どもを置いて蒸発したこと。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続ける“あたし”の腹が膨らみだして……。この世に生まれ落ちて、いつの日か死を迎え、この世を去る。誰もが辿るその道を、圧倒的な才能で描き出す! 著者デビュー作にして第45回すばる文学賞受賞作!!©2024 永井みみ (P)2025 集英社 大衆小説 文芸小説
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最も関連性の高い  
哀しみとおかしみの文章をナレーターがよりよく表現してくれていて、こちらも一緒に泣き笑いでした。

哀しみとおかしみ

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どっぷりはまりました。涙が止まらない。
Audibleの最高傑作だと思います。

ナレーション!!

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後期高齢者になると否応無く身につまされる話題を、淡々と語って行くその語り口が楽しい。

この歳だから分かる面白さがある

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認知症のカケイばあちゃん一人称で語られる、忘れられない記憶たち。
笑いあり、涙ありで、物語のテンポもよくあっという間に聴き終えてしまいました。
ナレーションも素晴らしい!

Audibleで出会えてよかった

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痴呆混じりの心の動きが妙にリアル。
底辺に近い人生なのに突き抜けたような透明感を感じました。
最後にリヤカーでお迎えに来てくれただいちゃんとチャンスの真面目な様子が心に沁みました。

人がこの世を去る時ってこんなふうかなと思えました

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悲しい話もあるけれど、ナレーションがすごく可愛くて、こんなふうにボケてくれたら良いなと思いました。

なんか好き

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何度も聴きました
何度も聴くうちに、身体の中に馴染んでいくようなそんな気持ちになりました
こんなふうに人生を全うしたいと感じました

味わいました

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語り口が軽快で可愛らしくて惹き込まれた。
とてもこの作品に合っている。
でも最後は泣いていた。
こどもへの愛、波乱万丈の人生、主人公の優しさと強さ、ユーモアさ、そして自分をずっと責めながら生きてきた心情。
誰かに聞かれたら、幸せでしたと答えると言い切るカケイさんが印象的でした。

切なかった

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しみじみ聞き入ってしまいました。
著者の他の作品も聞きたいです。

いいね!

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ひとことで言うなら、「こんな人生があるのか」と驚き、「それでも人は笑うことができるんだな」と胸を打たれる物語。

Audible版では、ベテラン女優・横尾まりさんの語りが絶妙で、“あたし”の語る過去の出来事がまるで目の前で展開しているよう。
感情の揺れや息づかいまでもが伝わってくるので、耳だけで読むのがもったいないくらいの臨場感です。

物語の語り手は“あたし”。名前すら名乗らないその女性の人生は、ちょっとやそっとじゃ言い表せないほど波乱万丈です。
母は出産直後に死亡、継母からの暴力、家族として唯一寄り添ってくれた犬の大ちゃん、そして頼りたかった夫は子どもを置いて失踪……。
どこを切り取っても「悲しい」とか「つらい」としか言いようがないはずなのに、“あたし”の語りにはどこか飄々としたユーモアがあります。
それが妙にリアルで、重たいエピソードの数々を逆にスッと受け止められる。

タイトルにもある「ミシン」と「金魚」は、彼女の人生の中でとても象徴的な存在。
ミシンは生活の糧であり、金魚はたぶん心の中の小さな希望やぬくもり。
すべてを諦めていそうで、でも諦めきれない。
そんな揺れる感情が、静かに、でも確実に伝わってきます。

この作品を聴いて思うことは、「今の自分をまるごと肯定してあげてもいいんだ」という前向きな気づきです。
どんな過去を抱えていても、失敗ばかりの人生だったとしても、それでも私たちは生きていくことができる。
で、人生を振り返ったとき、「まあ、悪くなかったかな」と思えるなら、それはもう立派に“しあわせ”なんだと教えてくれます。

文学作品としても聴きごたえがありますが、人生に疲れたとき、過去を責めがちになったとき、心にそっと寄り添ってくれる“語り”として、そっと耳を傾けてほしい一作です。
再生ボタンを押すその一瞬が、あなたにとっての小さな救いになるかもしれませんよ。

「それでも生きる」――傷だらけの人生に宿る、静かな希望の物語

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