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新人司書の文子が配属されたのは、のどかな秋葉図書館。ススキ野原のど真ん中に建つこの図書館は利用者もまばら、暇なことこのうえない。しかし最近妙な闖入者が現れた。小学生が閉館後もあの手この手で居残ろうとしているようだ。文子は博覧強記の先輩司書の力を借りて、彼らの企みをつきとめようとするが……。季節の折々、小さな図書館を訪れる人たちがもたらすささやかな謎の数々。本好き、図書館好きに捧げる、やさしいミステリ。

はるか昔のモンゴル砂漠、南太平洋に浮かぶ島、アリゾナの地底湖……男女の愛の邂逅を描く、３つの壮大な物語。時空を越えたファンタジーノベル大賞にして、著者デビュー作。

直木賞作家、乃南アサの短篇集「氷雨心中」より。能面、線香、染物、提灯など、静かに自分の技を磨き続ける職人たち。だが、孤独な世界ゆえに、周囲の人々の愛憎も肥大してゆく。怨念や殺意を巧みに織り込み、美しくも哀しい人間模様を描く物語。

奇妙な古着。事件現場の臭い。死んだはずの×子からかかってきた電話。絶対に使ってはいけない部屋。ただそこにいる「誰か」――。ふとした違和感にこそ、恐怖は潜む。大好評の実話怪談、第５弾！

It’s 1984, and life has changed beyond recognition. Airstrip One, formerly known as Great Britain, is a place where Big Brother is always watching, and nobody can hide. Except, perhaps, for Winston Smith. Whilst working at the Ministry of Truth, rewriting history, he secretly dreams of freedom. And in a world where love and sex are forbidden, where it’s hard to distinguish between friend and foe, he meets Julia and O’Brien and vows to rebel.

不可解な事件・事故は仕組まれた陰謀!?歴史の裏に語られる衝撃の真相!ネット上に起こる不思議な現象!etc…我々を震撼させる真実が今ここに明かされる!※本商品は「身の毛もよだつ!!恐愕の都市伝説」(マガジンランド刊 山口敏太郎著ISBN:978-4-944101-24-5 500円(税込))をオーディオ化したものです。(C)Bintaro Yamaguti/Magazineland 2007

親友デニス・バリィが、故郷アイルランドの田舎に城を買って、アメリカから移り住んだ。壊れかけていた城を修繕し、周囲の目障りな湿地も干拓するという。近隣の農夫たちは反対し、そんなことをすれば呪われると叫ぶ。私も呼ばれて城へ遊びに行くことになったが……。(C)Pan Rolling

【第1回創元ミステリ短編賞受賞作】小学校卒業以来、久方ぶりに東京で再会した三人。自然とあの日、あの事件を思い出す……。

鯉ヶ窪学園探偵部・霧ヶ峰涼に、ライバルあらわる――!?鯉ヶ窪学園探偵部副部長・霧ヶ峰涼と、多摩川探偵部部長をはじめとするお気楽三人組の部員が総登場。学園の秋から冬、その周辺に起きる愉快な驚愕。七つの謎が読者を待つ。

21年前の朝、目が覚めたらぼくは「殺人犯」の息子になっていた――。いじめ、差別、婚約破棄……迷い、苦しみながら、それでも強く生きていく。

YouTubeチャンネル登録者数70万人超＆総再生回数2億超。気鋭のホラークリエイター“やがみ”、ついに筆を執る―。

１９８８年、世はバブル景気の頂点。「神の手」を持つ佐伯教授が君臨する東城大学外科教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、手術の新兵器「スナイプ」を手みやげに送り込まれてきた。高階と真っ向から対立する「オペ室の悪魔」渡海。

デビュー作『変な家』が大ヒットし、映画化も決定！　人気急上昇中のホラー作家・雨穴が手がける２作目のテーマは“変な絵”。

二年前に失踪して以来、行方の知れなかった女子高生バレリーから、両親に無事を知らせる手紙が届いた。彼女は生きているのか、としたらどこに？幾重にも張りめぐらせた論理の罠をかいくぐり、試行錯誤のすえにモース主任警部が到達した結論とは？

高知の山深く、平家の落人伝説が残る蝶ヶ谷村。土砂崩れで密室と化した村の一夜に起こる殺人と自殺。大学の後輩全家美鳥を訪ねてきた桑原崇と奈々たちも事件に巻き込まれるが、その最中、維新の英雄・坂本龍馬暗殺の黒幕を明かす手紙の存在を知る。因習に満ちた山村と幕末の京都を結ぶ謎に挑む崇の推理は!? （「~ventus~ 鎌倉の闇」は2017/08/23配信予定、全3/8巻）

スパイ取材の第一人者である山田敏弘（国際ジャーナリスト）が構成として参画。スパイ業界最強のタッグが放つ「スパイ本」の決定版！！

深夜３時42分。母を殺した娘は、ツイッターに、「モンスターを倒した。これで一安心だ。」と投稿した。18文字の投稿は、その意味するところを誰にも悟られないまま、放置されていた。

詐欺にあった綾香は、それでもパン職人をめざして意欲的に働いている。一方、セクハラにあい仕事を辞めたあと職を見つけられずにいる芭子は鬱々としていた。またもや仕事に振られたある日「うわははは」綾香から電話が入った「私達さ、大阪に行くよ」商店街の福引に当たったという。刑務所を出る時以来の旅は前科持ちムショ仲間の二人になにをもたらすか──『いつか陽のあたる場所で』のその後の物語。　監督/吉田純子・編集/三好達也_武井寿夫

ある日突如現れる、黒いバスのような乗り物は、生者と死者の恨みを乗せて走る――今なお継続する怪異に震えが止まらない「黒いバス」他。本書収録作をまとめて読むことで恐怖が増す、本当に怖い怪談実話集。

「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社……鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く、源三代にまつわる謎の答えが、そのとき密室で起こった社長失踪事件をも解き明かす！ （「鬼の城伝説」は2017/09/27配信予定、全4/8巻）

暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。鬼が来たんじゃ」。昭和十三年、岡山県北部で起こった伝説の「三十三人殺傷事件」。おとなしく、利発でええ子だったはずの辰男は、なぜ、前代未聞の凶行へと至ったのか。狂気か？　憤怒か？　怨恨か？　古い村の因習と閉ざされた家族の歪な様相、人間の業と性の深淵を掘り下げながら、満月の晩に異形の「鬼」となって疾駈する主人公を濃密な文体で描き出した戦慄の長編小説。話題の女流作家が切り拓いた圧倒的迫力の新境地！

不条理な暴力に私たちはどう抗えるのか――【第53回大宅賞受賞作】1972年11月、革マル派が支配していた早稲田大学文学部構内で、一人の学生が虐殺された。

After the loss of her mother and her own battle with breast cancer, Joanna Teale returns to her graduate research on nesting birds in rural Illinois, determined to prove that her recent hardships have not broken her. She throws herself into her work from dusk to dawn, until her solitary routine is disrupted by the appearance of a mysterious child who shows up at her cabin barefoot and covered in bruises. The girl calls herself Ursa, and she claims to have been sent from the stars to witness five miracles.

「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。

直木賞作家、乃南アサの短篇集「団欒」より。「家族」って、よくよく考えてみれば、ヘンなものだと思いませんか?この本には、きわめつけのヘンな家族が登場します。深夜、息子がいきなり彼女の死体を連れて帰ってきた・・・。

Here in one recording is every Sherlock Holmes story ever written by Sir Arthur Conan Doyle. Originally appearing in serial form, these famous stories are here presented in the order in which they were first published beginning in 1887. Included in this definitive, award-winning collection are four novels and 56 short stories, a total of 60 titles. The 56 short stories are aggregated into five named collections, just as they were originally published in book form.

雨穴最新作！『変な家』第２弾！14万字超、完全書き下ろし！あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか？

奇妙な赤ちゃんの夢を見る女。モデルの女性が怯える、忌まわしい村のしきたり。留置場にただ一人いた親切な男の意外な過去。叔母を憎み、互いも憎みあう偽姉妹。もう一人の自分に電話を掛ける男。取り憑かれ要員の女。著者がタイのレストランで見た、生々しい夢…。日常からふと顔を出した奇妙な話の数数から、悪魔が見せる夢よりもおぞましい人間の闇が浮き彫りとなる。好評実話怪談シリーズ、第４弾。

“日本のバンクシー”は誰だ⁉松本清張賞受賞作TBS「王様のブランチ」、「産経新聞」、「毎日新聞」で紹介！

Kate Blackwell is the symbol of success—a beautiful woman who parlayed her inheritance into an international conglomerate. Winner of a unique position among the wealthy and world-renowned, she is also a survivor as indomitable as her father, who returned from the edge of death to wrench a fortune in diamonds from the hard South African soil. As she celebrates her ninetieth birthday, Kate surveys the family she has manipulated, dominated, and loved over the decades and asks herself: Is she the master of the game?