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あこがれ

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あこがれ

著者: 川上 未映子
ナレーター: 三木 美
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人って、いつぽっかりいなくなっちゃうか、わからないんだからね

元気娘のヘガティーとやせっぽちの麦くん。寂しさを笑顔で支えあう小学生コンビが、大人の入口で奇跡をよぶ! 渡辺淳一文学賞受賞作。

おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティ ーと、絵が得意でやせっぽちの麦くん。クラスの人気者ではないけれど、悩みも寂しさもふたりで分けあうとなぜか笑顔に変わる、彼らは最強の友だちコンビだ。麦くんをくぎ付けにした、大きな目に水色まぶたのサンドイッチ売り場の女の人や、ヘガティーが偶然知ったもうひとりのきょうだい……。互いのあこがれを支えあい、大人への扉をさがす物語の幕が開く。©川上未映子 (P)2021 Audible, Inc.
大衆小説 現代文学

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Audible制作部より

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2026/04/08聴了。
大きく二つの章で成り立つ本作。それぞれの章は繋がっていおり、登場人物も重複する。タイトルの通り「あこがれ」を基軸として物語が回る。それぞれ甘酸っぱい若者の青春像が描き出されている。そこに「あこがれ」がいい感じのステップとなり、少年少女が成長していく姿が見られる。

以下、本文に触れる。未読の方はお読みにならない事を願う。
第一章。
少年が歳上の見た目が目立つ女性に「あこがれる」話。この女性の描き方が上手い。また少年の気持ちの移り変わりが何とも言えないもどかしさと共に表現されている。登場人物の少女が立派で小学生とは思えない思考経路で物事を考えていく。だが、違和感では無いのである。そういった相続系の少女がいてもおかしくないと思える、また考えられる、感じられる雰囲気がそこにはある。また登場してくるヒロインとでも言うか。年上の女性についての描写もなかなかに格好いいところがある。少年が「あこがれ」を伴って、恋、焦がれる気持ちもわかる。そしてラストが何とも言えないスピルバーグ感が満載である。

第二章
前章で登場していた友人の少女が今回の主人公である。小学生が揺れる複雑な、大人の人間関係に翻弄されつつ、少女が一歩一歩、大人へと向かっていく様子が描写されて、芸術性の高い表現になっている。しかも描写が的確で上手であるために、大人がそれを見ると、非常にめんどくさい少女像になっており、将来メンヘラ化するんじゃないかと思われるような描写もあり、この多感な時期の揺れ動く少女の心の動きや在り様を的確に表現している。所々、文章の表現が上手であり笑わせてくれるところもあるのがオツである。パワーストーンの何の努力もしないで、と言う件や、その他の箇所でもクスッと笑えるところが小気味良い。またラストへの滑空から着地へのランディングが滑らかである。

それではここまで読んでくれた方々、ありがとう。それでは、アルパチーノ!

川上未映子版・スピルバーグ作品

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4年生だった2人は後の章で6年生になる。うまく言葉に出来ず処理できなかった感情も思考も、たった数年で大人たちから離れて話せるようになる。でも知らない街へ出かけるのはまだ少し冒険だ。でも間違いなく一人の人間として成長している。親や身近にいる者ほどそうしたことに気づけないものかもしれない。

わずか年月の違いでもかくも見事に描き分ける作者の力量はいうまでもなく、この2人とナレーターさんの演技も素晴らしい。朗読ならではの魅力を存分に感じられる名作だと思う。

まだ子ども。でも十分大人だ。

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2つのエピソードのオムニバスになっているけれど、1つ目は麦の視点、2つ目はヘガティーの視点。
登場する小学生がみんな、どこかシャレていてセンスが良くて、頭も良くて、制服を着ている小学校(=私立?)というのがポイントなのかもしれないけれど、でもそれが全然嫌味じゃない。麦のあだ名付けのセンスなど脱帽する。
下手な恋愛ものを読むのは苦手なのですが、これは恋愛というより「あこがれ」としか言いようのない、なんとも爽やかなストーリー。
ナレーションも文句なしに素晴らしい。

恋愛ではない「あこがれ」

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『個』の生活がなりたってしまう今日。やっぱり素敵な人間関係に巡り会うため、どんどん人に出逢いたい!と、12歳の主人公に教えられた爽やかな気持ちで聴きおえました。

幼なじみの思い出が素晴らしい

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小学生の心理を繊細に描き、そこからの成長の描き方が大変好きです。

さわやかな純粋さを感じるタイトル

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