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糸車

著者: 山本 周五郎
ナレーター: 遠藤
再生時間: 50 分
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あらすじ・解説

<内容紹介>

山本周五郎は「文学には“純”も“不純”もなく、“大衆”も“少数”もない。ただ“よい小説”と“わるい小説”があるばかりだ」を信念とし、普遍妥当性をもつ人間像の造形を生涯の目的とした作家で、時代小説を中心に沢山の作品を残しています。 その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。

<あらすじ>

お高は病気の父と幼い弟を抱えて家計を回していたが、かなり苦しい暮らしであった。
お高の父・依田啓七郎は本当の父ではない。実の親は信濃国松本藩に仕える西村金太夫であった。当時の金太夫は困窮して養育することに事欠く有様だったので、しるべの世話で啓七郎にお高を遣ったのであった。その後に出世を果たした金太夫は啓七郎の元へ遣ったお高のことを気にしていたが、啓七郎が妻に先立たれ、お高をもらった後で生まれた弟と共に貧しい暮らしをしていると聞き、これまでの養育料を払った上でお高を引き取ると申し出た。啓七郎も「松本の家に戻る方がお前の行く末のためだから」とお高に帰ることを進めたが、お高は聞き入れなかったのであった。
ある時、啓七郎はお高の生みの母・お梶が危篤になり、お高に一目会いたがっているので、お高に一度松本へ向かうよう言った。お高は、これでお終いになるかもしれないのなら一度は生みの母のお顔を見せて頂こうと思い、その言葉に従うが……

<山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)>

1903~67年。小説家。山梨の生まれ。本名・清水三十六(さとむ)。名は生まれ年からつけられ、筆名は東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」にちなんだ。20代前半に作家活動を始め、39歳の時『日本婦道記』が直木賞に推されたが受賞辞退。その後も多くの賞を固辞する。江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで作品は数多い。代表作には、「樅(もみ)ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「おさん」「青べか物語」「さぶ」などがある。1987年9月には、「山本周五郎賞」が新潮文芸振興会により設定された。
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