未完の天才 南方熊楠
(講談社現代新書)
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ナレーター:
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佐田 直啓
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著者:
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志村 真幸
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Audible制作部より
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熊楠が朝ドラかマンガの主人公になる日も近い気がします
能力的にも金銭的にもこんなふうに自由に学問できたら最高だろうなぁ
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南方熊楠の印象何変わった
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特に人物交流は興味深い。先に紹介したミステリーでも孫文と邂逅していることを知って驚いたのだが、牧野富太郎、柳田國男まで登場するとは。
神社合祀のことや、比較民俗学の論考についてもほぼ初耳であり興味深く聴くことができた。
ただ、著者の熊楠愛が強すぎるのか、あるいは立場上やむを得ないのか、熊楠の行動、思考の全てを「良いように」解釈しすぎである。それはちょっと言い過ぎだろう、と言う点と話が飛躍しすぎる点が散見される。
かと思うと「愛」というオブラートに包んだいらだちというか批判(らしきもの)が見え隠れする。それがまた本書記述の一貫性を欠いている印象を受けることにつながっている。
どちらかに統一するか、熊楠の関心領域と人物相関とを客観的に紹介してもらった方が良かった。
さてここからは本書を聴いた上での「南方熊楠」への感想である。
どう聴いても「熱しやすく冷めやすいちょっと意固地でプライド高い研究オタク」にしか見えなかった。
そして「巨大なデータベース」でもある。データベースに関しては本書後半で著者も触れてはいるが、そんな人物がもてはやされたのは、当時に巨大なデータベースがなかったからではないのか。
巨大なデータベースはいつの時代でもありがたがられるものである。Wikipediaの使われ方を見れば納得していただけるだろう。
そして熊楠が各研究領域で結論を出さなかった理由もこれでわかる。
「データベースは結論を出せない」のである。
一部の人にしか通用しない冗談はさておき、本書は「未完」を切り口として熊楠とその研究を紹介している。
これにもちょっとだけ言いたいことがある。
全ての研究に完成は無いのである。中世の哲学者たちじゃあるまいし、何かがわかれば全てが理解できる、などということは存在しない。
論文書けば完成では無いのである。
とは言え、本書からもらった知的興奮は楽しいものだった。
かなりバイアスがかかっていることを意識しながら聴いていただくと良いだろう。
ナレーションもとても聴きやすい。一部に漢字の読み間違いらしきものがあった(従弟は「じゅうてい」ではなく「いとこ」で良いと思う)が、目くじらを立てるほどではあるまい。
止まらない熊楠愛といらだち
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身の回りの自然に興味をもって関わることで得た視座なのだろうか。
熊楠の視点
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