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関東大震災 その100年の呪縛

(幻冬舎新書)

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関東大震災 その100年の呪縛

著者: 畑中 章宏
ナレーター: 石川タカオ
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東京の都市化・近代化を進めたといわれる関東大震災(大正12年/1923年)は、実は人々に過去への郷愁や土地への愛着を呼び起こす契機となった。民俗学や民藝運動の誕生、民謡や盆踊りの復興は震災がきっかけだ。その保守的な情動は大衆ナショナリズムを生み、戦争へ続く軍国主義に結びつく。また大震災の経験は、合理的な対策に向かわず、自然災害への無力感を〈精神の復興〉にすりかえる最初の例となった。日本の災害時につきまとう諦念と土着回帰。気鋭の民俗学者が100年の歴史とともにその精神に迫る。©AKIHIRO HATANAKA, GENTOSHA 2023 (P)2023 Audible, Inc. 人類学

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日頃接しているニュースでも、次から次へと話題が移ってどんどん忘却してしまっている。この本では、関東大震災やその他の災害について、当時の人々がどの様に発言し、行動したのかを丁寧に追っていて、好感が持てました。災害のみならず、飢饉や、米軍の空襲までをも自然現象として捉えがちで、諦めと忘却により何度も復興してきた日本。その良さも有ると思いますが、問題点を掘り下げて社会変革の契機とする事が出来たら、本当によいと思います。関東大震災後に民俗学や民芸運動が興り民族的なものへの回帰が強まったこと、放射能やコロナウイルスなど目に見えない脅威に対して過剰反応や差別が発生している裏にケガレの意識が働いていること、なるほどと思う気付きが沢山有りました。

思考停止してはいけない

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関東大震災にかんする本は読んだことなく当時の記録や具体的な人物の動向など興味深かった。
また現代との比較は気付かされる点があった。
ナレーションの声が落ち着いていてよかった。

関東大震災からの思想の流れと現代との比較が面白かった

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元旦の震災のなか、SNSでは「心を鬼にして言うなら」と前置きしつつ、「過疎地や危険地帯は捨てて生きられる準備を議論しよう」という声が生まれ、その軽々しさに愕然とし、理論的に考えを巡らせたく、この本に出会った。

震災とは、人が被害を受けなければ自然現象に過ぎずできたそこで人の暮らしが壊れるから災害になる。それなら極限まで防げる、しかしそこには当事者意識がなければ現実的には進まない。

実際に起きた災害(土砂崩れや津波、暴動など)をヌケモレなく伝え、わかりやすい言葉と展開で気づきが多い。多くの方々と共有し、これからを考えたい一冊。

当事者に心を寄せるというのは、どういうことか考えさせられる。

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