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本格探偵小説を志向していた乱歩がエログロナンセンスの方へと軸足を移していくことになるきっかけとなった作品。「屋根裏の散歩者」と共に、乱歩自身の意に構わず発表当時は高い評価を得る。

「私」の「語り」によってストーリーが展開していく作品。この作品は「読む」よりも「聴く」ほうが数倍面白い作品の一つです。朗読者の個性によって面白さが変わってくる作品でもあるので

デパートの宝石展で真珠を並べて三重の塔にした「真珠の宝塔」が出品されるも、真珠職人に化けた怪人が盗んでしまう・・・。

「少年探偵団」シリーズ第７弾！

乱歩デビュー以来、初の「長編」。
これまでは短編中心の作品だったが「湖畔亭事件」で初めて７万字をこえる作品を発表。ここから乱歩の筆が走っていきます。
今となってはトリックなどが古い、という

＜内容紹介＞ 又あすこへ来たなという、寒い様な魅力が私をおののかせた。 私は果てのない森の中を歩き続けていた。音も匂いも触覚さえもが私の身体から蒸発してしまっている。 全てが死滅してしまったかのような世界の中で、私はえも言われぬ恐怖を覚える。 一体何年の間、或いは何十年の間、私はそこを歩き続けているのだろうか？歩き始めたのは昨日であったか、或いは何十年も前だったか？……それさえ曖昧だった。 ふと気が付くと私の周囲に薄明かりが漂い始めていた。目の前の森にようやく切れ間が見えた。 「出口だ！」 そう思った私であったが、そこが出口ではなく森の真ん中だったのだと気付く。沼の岸に立った時、華やかな色彩がある訳でなく、単調な色どりを映しているに過ぎないはずなのに、「私」はその景色のあまりの美しさに眩暈を覚えていた…… ＜江戸川乱歩（えどがわ・らんぽ）＞ 日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。

【原作　江戸川乱歩】本格派推理作家。日本の推理小説の礎を築いた。独創的な作品を数多く執筆。明智小五郎や小林少年を始め、特徴あるキャラクターを創出。【朗読：園枝大輝】落ち着きのある語りの中にひと匙の遊び心。老いも若いも、渋いもひょうきんも、変幻自在の語り口で、物語の世界へと案内させていただきます。江戸川乱歩のサスペンス。自分の妻に失恋してピストル自殺？刑事がようやく探りあてた動機だった。

【小学館の名作文芸朗読】

探偵小説家の殿村昌一が郷里のS村に帰省中、許嫁の山北鶴子が惨殺される事件が発生する。警察は許婚の大宅幸吉を容疑者として逮捕するが、殿村は友人の国枝予審判事とともに事件を調査する。大宅には絹川雪子という恋人がいたが、家の事情で鶴子との結婚を迫られていた。

汽車に乗り合わせた老人は押絵を携えていた。その押絵の由来を明かす老人の口から語られた言葉は、夢か現か幻か。自作の評価に厳しい乱歩が珍しく肯定的な言葉を残した幻想的作品。

少年たちのみならず、大人の心も踊らせる怪人二十面相と明智小五郎と小林少年の少年探偵団はこの作品からスタートしました。洋行帰りの明智にも注目です。

【小学館の名作文芸朗読】江戸川乱歩おススメセット！

「二銭銅貨」と同時期に書かれた江戸川乱歩のデビュー作。一般的には「二銭銅貨」のみが処女作と見なされているが、これは、この作品の出来があまりに素晴らしかったために、外国の推理小説を下敷

江戸川乱歩の不朽の名作、少年探偵団シリーズ 名探偵・明智小五郎と共に小林芳雄少年率いる少年探偵団が怪人二十面相の悪事をあばいていきます。

【原作　江戸川乱歩】本格派推理作家。日本の推理小説の礎を築いた。独創的な作品を数多く執筆。明智小五郎や小林少年を始め、特徴あるキャラクターを創出。【朗読：呉羽藍依】少女からしっとりとした妖

【小学館の名作文芸朗読】「私」が大通りを歩いていると、四十男が群衆を前に演説をしていた。自分がどんなに女房を愛しているか、浮気者だから心配で商売も手に着かないと述べる。そして永久に自分のものにするため、女房を千枚通しで殺して死骸を五つに切り離し、腐らないように四斗樽に入れて冷やし、「屍蝋」にしたと告白する。

乱歩作品としてはこれまでの作品とは少し趣が異なり、最初に犯人が示されます。したがって、犯人捜しやトリックの解明はありません。この作品の持ち味は「謎解き」にあります。

江戸川乱歩の三作目。1923年（大正14年）に書かれた乱歩作品はこれ一作のみである。前二作が好評だったため、乱歩は相当気負ってこの作品を書き上げたという事だ。

ある遊び人の男が細君の弱みを握るために別人になりすまし、夜這いをかける。しかし細君はその男に恋をしてしまった。いまさら本当のことは言えない。困った男はどちらか一人を抹殺しようとする。

喜劇、です。しかし乱歩ですから「謎解き」もあります。それは算盤（そろばん）。内気な男は愛の告白に算盤をどう使ったのか、そしてその恋の行方は、、、。大正ノスタルジーの香りがプン

キミ、コバヤシダロ、シッテルヨ、アケチタンテイノデシダロ、ソウダロ。