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ついに五ヶ国の太守となった家康。新たな実力者、秀吉との間に戦乱の気運が高まる中、茂兵衛は、信州惣奉行、大久保忠世の寄騎として彼の地に派遣されることに。着任早々、茂兵衛は、北条や上杉をも手玉にとる真田昌幸というけったいな男と対峙する。戦国足軽出世物語、新章突入の第8巻!

秀吉による天下統一の総仕上げとして、いよいよ北条征伐が始まった。だが、北条氏の本拠である小田原城は、かつて謙信や信玄も落とせなかった天下の堅城。

高松藩士殺しの真相を暴いた礼として百両の当たりの富札を得たことで、無事正紀の初のお国入りの費えの目処が立った高岡藩井上家。久々の帰国を楽しみにする藩士たちで藩邸内も沸く中、高岡領内で謎の疫病が蔓延しているとの報が届く。

梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。兵力をもっと蓄えたい宋江（そうこう）。今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋（ちょうがい）。しかし、青蓮寺（せいれんじ）は密かに暗殺の魔手を伸ばしていた。

京から江戸に戻った将軍毒味役の矢背蔵人介は、相番を務める同僚の桜木兵庫から娘の縁談を聞かされる。しかし、縁談相手の由緒ある乙山家の息子には悪評が。そして、相番の娘は窮地に陥る――。

「女官をひとり斬ってもらう」――将軍毒味役の矢背蔵人介は、御小姓番頭の橘右近から裏御用を命じられる。

又兵衛の義父、都築主税自慢の銘刀が、殺された札差の屍骸のそばで見つかった。どうやら又兵衛の知らぬうちに、小十人頭をつとめていた頃の配下に譲っていたらしい。義父に殺しの疑いが掛かることを恐れた又兵衛は、

関羽は曹操軍が固める五関を見事突破、千里を駆けて劉備と再会を果たす。しかし、曹操の手は伸び続け、劉備の苦難は続く。間一髪の逃亡を重ねる先で、劉備は童子に導かれ軍師・徐庶に出会うが「わしに十倍百倍もするような人物が、いまに必ず将軍を、お扶けするじゃろう」・・・すなわち、諸葛亮。字は孔明。――吉川英治畢生の大作「三国志」第五巻『孔明の巻』＜編集/三好達也＞(全5/10巻)

将軍の毒味役「鬼役」を務める矢背蔵人介。裏御用を指示する橘右近から呼ばれて、奥高家と大名との衝突の仲裁に入ったことから運命の糸は動き始めた。

「皐月十五日に、船で陸奥に晦ましていただきたい」──かつて採薬使の役目に就いていた阿部将翁は、幕府の監視下に置かれていた。

根津権現門前町にある裏店、通称『ごんげん長屋』の住人で、樽ころをしている国松の女房のおたかが倒れてしまった。

「小説を書くようになっても、わたしは【日本とは何か】ということばかりを書き続けてきたように思います」司馬遼太郎さんが残した言葉です。 「逃げの小五郎」は、長州の桂小五郎が幕府による長州征伐から逃げ延びる様を描いた作品です。小五郎は、京都、但馬、長州とひたすら逃げ続け生き延びました。 田中秀幸さん迫真の朗読でお送りします。 (全23巻)

同じ長屋に住む幸が昨日から帰って来ていない。心配になった縫箔師の咲は幸が働いている茶屋へ出向き、女将から母親の具合が悪く、実方に戻っているので店を休んでいるという話を聞いた。

飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。

紅葉舞い散る二条加茂川のほとりの魑魅魍魎の宴、しかしきな臭いのは宴の外こそではある。　…作者の学歴は「小学校中退」である。職を転々としつつ、読み、書き、投稿し―—『宮本武蔵』『新・平家物語』を上梓、緑寿を迎え、古文書を舐め読んで、『私本太平記』を挙げ、その翌年、没した。まさしく畢生の大作と言える。(全2/13巻)

物乞い稼業の実入りが少なかったある日、仲間のおみきに連れられ、少年・信太が〈えにし屋〉を訪ねてきた。
ちょうど同じころにやってきたやけに疲れて見える夫婦は、五年前から行方知らずの、生きていれば八つになる息子・平太を探してほしいという。
今になって何故。お頭の才蔵に望み薄と呆れられつつ、彼らが抱えるなにがしかに揺さぶられるお初。交差する謎と深まる闇……。
人の縁というものは、結ぶも

五年前に江戸の町を荒らしまわった、大盗賊・夜霧ノ治郎兵衛一党が江戸に戻ってきた。色めく南町奉行所の面々。そんな中でもどこ吹く風と泰然自若としているのが、見習い同心の八巻卯之吉。

大人気「まんまこと」シリーズ第7弾。町名主のお気楽跡取り息子・麻之助が、幼なじみの色男・清十郎と堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎と揉め事の解決に挑みます。

火付盗賊改方の同心・木村忠吾は、同輩の吉田藤七の四女おたかとの婚礼を十日後に控えていた。

目黒行人坂にあるお夏の店は再建初日から大賑わい。母の仇討ちを果たしたお夏の裏の顔などつゆ知らず、常連が毎日店にやって来る。調子に乗った客がいればお夏の毒舌が問答無用で炸裂。