エピソード

  • EP. 469『@岩内 、其ノ二 - メートルアゲル、ホップ・ステップ・ビール!』
    2025/08/05

    岩内町は、野生のホップが発見された場所。見つけたのは、アイルランド・ダブリン生まれのトーマス・アンセチル。彼は、明治政府の黒田清隆が呼んだお雇い外国人のホーレス・ケプロンの補佐としてやって来ました。そして「野生のホップを見つけて、将来輸出品になりうる」と黒田に進言しましたが認められず、上司のケプロンとも上手く行かず、ほろ苦い人生を送ることに、、、ホップ・ステップ・ビール!とは行きませんでした。

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  • EP. 468『@岩内 、其ノ一 - いわないわけにはいきません。自分の命を大切に』
    2025/08/04

    文豪・夏目漱石は、25歳から亡くなる2年前の47歳まで、北海道の岩内町に本籍を置いていました。一度も住んだことはありません。当時の日本は、日露戦争の真っ只中、徴兵制が敷かれていました。その徴兵を逃れるための方法のひとつが、屯田兵として、開拓のため北海道に本籍を置くことでした。熊本で高校教諭をしていた漱石は、もしかしたら、そのことを知っていて、本籍を北海道の岩内町に!?

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  • EP. 467『@ニセコ 、其ノ四 - 空にはゴンドラ地下にはゴボウ』
    2025/07/31

    1980年代の半ば、開発王と呼ばれた堤義明さんがニセコの原野に描いたのが「日本のアスペン」というビジョンでした。リゾート開発が進められる一方で変わらなかったもの、それは文学者・有島武郎が遺した畑でした。中でもゴボウは、どんどん土の中に伸びて、その美味しさは今も変わらず・・・。

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  • EP. 466『@ニセコ 、其ノ三 - 沈黙の大地に語るひと粒』
    2025/07/30

    ニセコには、文学者の有島武郎にちなんだ「有島米」というお米があります。有島が自らの思想を大地に、そして人間の営みに託して育てた「食べる理想」です。大正時代、「人は誰の所有物になってはならない」と信じて、ニセコに所有していた広大な農場を無償で開放し、労働の尊厳を「米」という形に託したのです。

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  • EP. 465『@ニセコ 、其ノ二 - ソロモンの栄華とユリの根と』
    2025/07/29

    「アスパラ」と並ぶニセコの名物といえば「ユリ根」。道の駅には「ユリ根丼」というメニューがありました。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」美しさを形容する言葉ですが、マタイの福音書にも「ソロモンの栄華もユリに如かず」と記されています。人がどんなに栄華を極めても、神が作った自然には決して叶わないという意味が込められています。

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  • EP. 464『@ニセコ 、其ノ一 - アスパラは羊蹄山が作る緑の感嘆符』
    2025/07/28

    蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山を臨むニセコの大地には、初夏の今、天に向かってアスパラガスがニョキニョキと生えています。種から育てると芽が出るまで土の中で3年、ずっと根を張り続けているそうです。そんなアスパラにオスとメスがあるって知っていますか?オスが生えている畑にメスが芽を出すとたちまち畑は・・・。

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  • EP. 463『@銀座 、其ノ三 - あんぱんテッシュー』
    2025/07/24

    銀座のお土産といえば、なんといっても木村屋のあんぱん。銀座の木村屋総本店に行きますと立派な看板がありますが、あの字を書いたのは幕末の剣の達人であり、江戸城を無血開城させた立役者である山岡鉄舟なのです。木村屋のあんぱんは明治天皇にも気に入られて、宮中御用達となりますが、その仲介をしたのも実はこのあんぱんが大好きだった山岡鉄舟だったといわれています。

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  • EP. 462『@銀座 、其ノ二 - ホコテンプラテン』
    2025/07/23

    銀座で美味しいものといえば、お寿司と並んで天ぷらではないでしょうか。天ぷらはポルトガル人がもたらした料理が日本風に変化したものと考えられています。「テンプラ」という名の元となったポルトガル語に関しても諸説あります。僕が個人的にこれが正しいのではないかと思うのは、ポルトガル語で「四旬節」という意味の「テンポラス」という単語なのです・・・


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