エピソード

  • EP. 590『@丸の内 、其ノ一 - 東京・丸の内 東京ステーションホテル』
    2026/03/23

    東京ステーションホテルのお話です。山手線や中央線、丸ノ内線などたくさんの路線が集まる東京駅、その上に泊まれるのがこのクラシックホテル。1915年開業で、今も生きる文化遺産と呼ばれています。ホテル内のバー&カフェ〈カメリア〉でいただくビーフシチューは、どこか昭和の家庭を思わせるような、温かくて懐かしい味です。そこで出会った三姉妹の方々、1年に一度ここで集まって、近況を語り合うのが楽しみなんだそうです。そして、着物を着て東銀座の歌舞伎座へ向かう、その時間も含めて大切な思い出になっているんですね。ご両親との思い出もこの場所に重なっていて、ここに来ると自然と心がほどけていく。全国から人が集まり、また帰ってきたくなる――東京の真ん中にある、そんなあたたかな居場所です。


    プレナスからイベントのお知らせです。

    「お米のひみつ、親子で学んでみませんか?」 4月5日(日) 東京のプレナス茅場町オフィスで

    『親子で学ぶ!お米のワークショップ』を開催します。 お米の収穫や品種の違いを学びながら、4種類のお米の食べ比べも体験できます。 参加は無料。ご応募は、プレナスの公式ホームページのニュースリリースからどうぞ。ぜひ、ご参加ください。     

    https://0405okome.hp.peraichi.com/

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    9 分
  • EP. 589『@群馬 、其ノ四 - 八ツ場ダムカレー』
    2026/03/19

    利根川流域には「ダムカレー」と呼ばれるユニークな料理があります。その背景には、日本の歴史を大きく変えた“川の流れ”の物語があります。徳川家康は、群馬の山々を源に関東平野を流れる利根川の流路を変える大工事を行いました。かつて江戸湾へ注いでいた川を、渡良瀬川や鬼怒川と結び、現在のように千葉・銚子へ流すように変えたのです。そして戦後、利根川に上流に建設された数々のダムです。その一つ、群馬県長野原町の八ッ場ダム。近くの「八ッ場ふるさと館」の食堂では、名物のカツダムカレーがいただけます。ご飯をダムの堤体に見立て、その向こう側にカレーを流し込む。カツが堤防のように置かれたユニークな一皿です。川の流れを変えた歴史、そしてダムが生み出す現代の暮らし。そのことを、ひと皿のカレーが楽しく教えてくれます。

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    9 分
  • EP. 588『@群馬 、其ノ三 - 安中、遠足、力持ちうどん』
    2026/03/18

    群馬県安中市は、アテネで近代オリンピックが開かれる41年も前に、「マラソン大会」が開かれていました。1855年(安政2年)、ペリー来航の2年後のことです。当時の安中藩主・板倉勝明が藩士の鍛錬のため、安中城門から碓氷峠の熊野神社まで走らせました。これは「安政遠足(あんせいとおあし)」と呼ばれ、日本におけるマラソンの発祥と言われています。ゴールしたものには、きゅうりもみ、力餅などが振る舞われたと言われています。現在も「安政遠足侍マラソン」として開催されており、ゴールすると当時と同じように「力餅」が用意されたり、この力餅が入ったうどんも用意されています。走って食べて元気になる。大切なことですね。

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  • EP. 587『@群馬 、其ノ二 - 太巻き持って巻き返し』
    2026/03/17

    時間が足りない年度末、巻いて巻いてということで「太巻」そして絹織物の巻物のお話です。いろいろなものが入っている太巻は、しょっぱいものと甘いものが入っていたりして、デザート感覚もあり、お弁当にうってつけです。群馬県桐生市は奈良時代から絹織物で知られていました。特にその名を高めたのは、1600年、関ヶ原の戦いに臨む徳川家康のために、たった1日で1日で2,410疋(着物約4,800着分以上に相当)もの旗絹を織り上げて献上したことです。この迅速な献上により、家康の勝利に貢献したと言われています。現在では、その高度な技術をもとに、桐生市はニットの生産地となっています。市内に残っている織物工場なども見学でき、都内から電車で2時間半ほど。太巻きを一本持って訪ねてみてはいかがですか?

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    9 分
  • EP. 586『@群馬 、其ノ一 - 備えと共有、そして支援』
    2026/03/16

    今日は「備え、共有、そして支援」というお話です。東日本大震災から15年。自然災害は、私たちの暮らしだけでなく、食のあり方も大きく変えてきました。たとえば1783年、群馬の浅間山が噴火し、天明の大飢饉が起こります。東北だけでなく西日本まで作物が育たなくなり、多くの人が苦しみました。この経験から、人々は「食べ物を備える」という意識を持つようになり、さつまいもを育てるなど、飢えに備える知恵が広がっていったんですね。ヨーロッパでも、1755年のリスボン地震をきっかけに、国を超えた支援が行われるようになりました。災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、自分の命を守る備え、そして困った人に分け合う心を持つことが大切なんだと思います。食は生きる基本。だからこそ、いつでも食べ物を少し持っておく、そんな小さな備えを大切にしたいですね。

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  • EP. 585『@上野 、其ノ四 - 考えている暇もないとんかつ』
    2026/03/12

    上野に行ったら、とにかく「とんかつ」。とんかつの街・上野には名店が並びますが、中でも「蓬莱屋」はヒレカツ専門店として知られ、大正時代に屋台から店を構えた老舗です。かつて上野には、とんかつの名店が四つありました。ヒレカツの「蓬莱屋」、カツサンド発祥とされる「井泉本店」、明治38年創業の「ぽん多本家」、そして今は幻となった「双葉」。蓬莱屋のヒレカツは、濃いめにこんがりと揚がる独特の衣が魅力。小津安二郎作品にちなんだ「東京物語御膳」もあり、上野らしい文化の香りが食卓に重なります。上野にはロダンの「考える人」がいますが、ここでは考えている暇などない。上野の一皿は、日本の洋食史そのものを、熱々の定食として差し出してくれます。

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    9 分
  • EP. 584『@上野 、其ノ三 - ランチはモネ?ル・コルビュジエ』
    2026/03/11

    上野の国立西洋美術館でランチをしませんか? 美術館併設されている「CAFÉすいれん」というレストランは、美術館に入らなくても利用することができます。名前すいれんは、フランスの印象派の画家・モネの有名な作品「睡蓮」にちなんだもの。モネは日本の浮世絵などにも影響を受け、コレクションもしておりました。国立西洋美術館の所蔵品の基礎は、このモネからも直接、作品を買ったという、初代「川崎造船所」社長・松方幸次郎が集めたものです。その数、およそ10,000点とも言われていましたが、第二次大戦中、フランスに置いておいたものは、敵国ということで没収されてしまいました。戦後、フランスが美術館を建てること、その建築をフランスの建築家ル・コルビュジェに任せることを条件に返還されました。「CAFÉすいれん」のメニューには、その印象的な建物を表現した「ル・コルビュジエ ランチプレート」があります。国立西洋美術館の物語を感じながら食べるみるのもいいかもしれません。

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  • EP. 583『@上野 、其ノ二 - 竹の皮で包むおにぎり』
    2026/03/10

    上野動物園におにぎりを持って出かけてみませんか。園内には、持ち込んだお弁当を食べる場所もあり、童心に帰る場所でもあります。園内には約300種2500頭の動物が飼育されています。感覚を研ぎ澄まして、声、匂い、色を感じながら回ると、やっぱりお腹が空きます。おにぎりは、ちょうど季節の筍の皮で包んで持っていきます。筍の皮には「抗菌作用」があり、それだけでエコロジーな感じです。食べていると、フランス人観光客が「それ、どこで買えるのですか」と話しかけてきました。ひとつあげると感激していました。おにぎりはコミュニーケーションの道具にもなります。また、アートのアイデアを見つけるためにも、時々行くと大きな刺激になります。

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    9 分