『屍実盛』のカバーアート

屍実盛

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屍実盛

著者: 齊藤 飛鳥
ナレーター: 下山 吉光
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このコンテンツについて

1183年。寂れた京都に留まった、平家一門の唯一の離脱者・平頼盛の元に、ある日依頼が来る。京都を占拠する木曾義仲からで、「首のない五つの屍から、恩人である斎藤別当実盛の遺体を見つけてほしい」というものだった。断れば家族や家臣の命が危うくなると考え、頼盛は難解な謎に挑むことになるが……。『平家物語』や謡曲『実盛』に取り上げられた実盛の最期を題材にした、歴史ミステリの傑作!©齊藤飛鳥・東京創元社・RRJ Inc. (P)齊藤飛鳥・東京創元社・RRJ Inc. ミステリー
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推理と武士道が
きれいに収まって
どんでん返しも
あざやかです

短編の推理物

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

時代小説というと江戸時代のようだが、これは平安末期、鎌倉時代直前の物語。重要な登場人物として、天下を取り損ねた木曽義仲が現れる。この時代の名前が覚えにくいのは周知のことだが、謎解きをするのは平頼盛、タイトルにある実盛は文字通り「屍」として登場する。


簡単にまとめてしまうと、とある事情から5体の屍から実盛を探す、というもの。現代風に言えば法医学ミステリーなのだが、そんな技術も知識もない時代にどのように探し出すのかが物語の肝となる。

正直言えば、「観察不足だろ」という気になるが、時代感がうまく表現されていてストーリーとしては優れていると感じた。
主人公は当時で言えば老年にさしかかる頃でこれがナレーターの下山さんとマッチしていて聴きやすい(ちなみに今回はほとんど叫ばないのでご安心を)

ミステリーズの新人賞ということで過度な期待をしてしまったのだが時代小説、歴史小説と考えれば小気味良い。

ただ、ラストシーンは一種の「どんでん返し」の体裁をなしているが完全に空ぶっている。さらにミステリによくある「伏線回収」を試みたようにも見えるがこれも不発。
ラストシーンが不要とまでは言わないが、もう少し構成を考えてもらいたかった。

ミステリ風味の時代小説

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屍という題名でちょっと引くと思う方もいるでしょうが、ホラーではありません。前半クスッと笑わせて、最後はリスナーを見事に騙しながらも清々しい余韻を残す傑作短編です。

絶対お勧めです!

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