wisの夏目漱石 11-2「こころ(下巻)」
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ナレーター:
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wis(ないとうさちこ)
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著者:
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夏目 漱石
概要
Kは、大学での進路が養家の考えに背くことになったために深刻な不和が生じ、仕送りが途絶えたことから、自ら志す仏教の道が思うようにいかなくなった。自覚しないままに心身が蝕まれていた。それを奥さんとお嬢さんが醸し出す穏やかな空気によって癒してやろうというのが先生の思惑だった。ところがKは、やがてお嬢さんに強く惹かれるようになり、志したはずの道との相克に深刻に思い悩むようになった。
先生は、もともとお嬢さんに惹かれ、大学卒業したら結婚を申し込むことを密かに考えていたために、Kの気持ちを知った後は、Kとお嬢さんとが少し話をし、帰路にたまたま一緒になって歩いていたことさえ、嫉妬心を抱くようになった。そしてKが、奥さん、お嬢さんに気持ちを伝えることはないだろうかとの焦りから、遂にはKに知らせないままに、奥さんにお嬢さんとの結婚を申し込んでしまう。そしてそれが、Kを、また先生を悲劇へと導く事になる。
明治天皇の死と乃木大将の死に心をゆすぶられていた先生は、これまでの経過を詳細に綴った遺書を残し、「明治の精神」に殉死することを選ぶのだった。遺書には、妻、すなわちかっての「お嬢さん」には、一切を秘すようにと書き残して。©2024 響林社 (P)響林社
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(二)猫の大王のような「車屋の黒」は、吾輩が鼠も捕ったことがないことを馬鹿にする。吾輩は何でも食うので気にしないが、正月、主人の残した餅に食いついた時は驚いた。もちが歯に食い込んで噛み切れない。苦しみのあまり、立ち上がって前足で取ろうとした奇妙な「猫踊り」を見つかり大笑いされてしまった。傷心を癒すには、美貌猫の三毛子と話すに限る。新参者の吾輩にお師匠さんのことを説明する「天璋院様のご祐筆の妹の…」のやりとりは傑作場面のひとつ。その三毛子を、しばらくして訪ねると、どうも様子がおかしい。どうやら三毛子は死んだらしい。戒名まで付けてもらって女師匠らに惜しまれている。彼らは、薄汚い野良猫の吾輩のせいで病気になったのだと言っている。
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