『ミーツ・ザ・ワールド』のカバーアート

ミーツ・ザ・ワールド

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ミーツ・ザ・ワールド

著者: 金原 ひとみ
ナレーター: 島袋 美由利
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焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開く……。推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は? 死にたいキャバ嬢×推したい腐女子――金原ひとみが描く恋愛の新境地。第35回柴田錬三郎賞受賞作!©2025 金原ひとみ (P)2025 集英社 大衆小説 文芸小説

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新宿歌舞伎町を舞台に、魅力的な登場人物たちが繰り広げる話。自分らしく生きることって、きっと誰かを傷つけるけれど、自分が傷つくほうが嫌じゃない?そんなふうに思いました。
少しだけ心がズキリと痛むけれど、読後には清涼感がありました。
腐女子の銀行員、希死念慮を持つキャバ嬢、割とまともなホスト、死を描く小説家、オカマの店長…
みんな現実の何処かに生きていそう。新宿、新大久保に行けば会えるんじゃないかという気になります。誰かの人生の一瞬を覗き見した感覚です。

掃き溜めの街、読後の清涼感

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重たい話題だけれども腐女子が軽快で可愛らしく、ホストが底抜けに明るく、良い感じにバランスをとってくれていました。さらに、素晴らしいナレーションが加わることでとても綺麗な物語になっていました。

蛇にピアスの作家さんだった。

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生と死の価値観は人それぞれで、私は他の人たちと分かり合えない場面が多かったし、今でもそう。
生死に対する私の価値観を言葉にすると、これまで私を愛してくれた人達に悲しい顔をさせてしまうことばかりで、ライとユカリとの会話や関係性と重なるところが多かった。
結局最後までライとユカリは分かり合えなかったけど、分かり合えなくても確かに繋がりがあって、愛があって、それでもいいんだと思わせてくれたこの作品は、私が今まで悩んできたことや苦しかったことを全て肯定してくれたような気がして嬉しかった。
私だけじゃないんだって、ライが、ユカリが、アサヒが、おしんが、ユキがいて、みんな考え方や抱えるものがそれぞれ違っても多少の好意や執着で繋がっていていいんだって思える。
だから私は私の周りの人達とこの先ずっと生きていこう!なんて前向きなことは到底思わないけど、少し息がしやすくなったし、ライみたいな生き方に憧れつつ並行して抱いていた、周りを傷つけたらどうしようっていう恐怖心も少しだけ薄れた。
この作品に出会えて良かった。息苦しくなったときにまた聴こうと思う。

分かり合えなくてもいい

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Audible版「ミーツ・ザ・ワールド」は、島袋美由利さんの柔らかな語りが印象的で、物語の繊細な感情を丁寧に届けてくれます。
由嘉里とライの距離が縮まっていく過程を、声の温度でじっくり感じられるのが魅力です。
静けさが作品の余白として活き、聴き終えたあともしばらく余韻が続きました。
恋愛小説でありながら、人の弱さや寄り添いを描くヒューマンストーリーとしても楽しめます。
Audible初心者にもおすすめです。

「死にたいキャバ嬢と推したい腐女子」——声でほどける“世界の境界線”

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新宿歌舞伎町の青春物語的な。銀行員ゆかりとキャバクラで働く、らいとの同居生活。そして広がっていく人間関係。バー経営のおしん、ホストのあさひ、小説家。まみんな優しく本音で話す。あさひなんて、2回くらい女性に刺されてるけど。こんな優しい人たちなんているんだろうか。おしんがとても素敵だった。

新宿青春

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