『満願』のカバーアート

満願

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満願

著者: 米澤 穂信
ナレーター: 星 祐樹, ささき のぞみ
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主なミステリーランキングで3冠を制覇し、幅広い読者を驚嘆させた短篇集の金字塔。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴(ざくろ)」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。©米澤穂信/新潮社
ミステリー
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短編集で、しかも聴いてみたい話があったのに目次が不親切だったので頭から最後まで聴いた。

個人的にランキングをつけるなら、万灯、柘榴、死人宿、夜警、関守、満願という順だろうか。
これは話の内容だけではなく、終盤になるにつれて暗い世界観にだんだん疲れてきたのもあると思う。

ナレーションは良かった

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ジャンルからしたらミステリーなのだろうが私には優れた文学作品だと感じた。とにかく文章の密度が濃く、物語の中に身を置き現場の空気を吸っているような感覚に陥った。ただ話のラストはどれも少し物足りない気がした。謎解きや話のオチを求める読者にはその辺りがやや不満かもしれない。私個人とすると大好きな短編集であり、中でも『柘榴』『万灯』の冒頭から中盤辺りまでが好きだった。

2024ベスト5に入る作品

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話のどれも暗く重苦しい結末に繋がり、しかしミステリーとして真実が明らかになる気持ちよさもない混ぜになり、ひとつ物語を読み終わるたびに深い余韻が残りました。とても面白かったです。
特に柘榴。最初に撒かれた不穏さの種がいつ、どのような形で結実するのかという不安が緊張感を高め、そしてグロテスクな真実に繋がる構成が、その不快さと同時にそれ以上の面白さがあり印象的でした。女性ナレーターの方の淡々とした語りも作品の雰囲気に合っていてとても良かったです。
男性のナレーターさんも聞きやすく、キャラクターの聞き分けもしやすかったのですが、感情を込めた言い方がやや過剰な感はありました。

面白かった

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いつまでも忘れられない話
ありえないと思いながら、子供と思えない行動、欲望、惹きつけられました

柘榴

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評判は知っていましたが、実際に聴いてみると想像していたミステリーとは少し違いました。派手な謎解きやカタルシスがあるというより、人の心の奥に沈んでいるものを静かに掘り当てていく短編集、という印象です。

どの話も淡々と始まるのに、気づくと嫌な予感がじわじわと膨らんでいきます。説明しすぎない文章だからこそ、行間にある感情や違和感を自分で拾い続けることになり、それが妙に疲れるのにやめられませんでした。読み終わり、ではなく聴き終わったあとも「本当にこれで終わりなのか」と考えてしまう話が多いです。

短編集なので一話ずつ区切って聴けるのは助かりましたが、内容は決して軽くありません。特に後半に進むにつれて重さが増していく感じがあり、続けて聴くと少し気持ちが沈むこともありました。その分、印象に残る場面や台詞は強く記憶に残ります。

ナレーションは全体的に聞き取りやすく、作品の冷えた空気感によく合っていました。ただ、感情表現がやや強く感じる場面もあり、好みは分かれるかもしれません。

スッキリするミステリーを求めている人には合わないと思いますが、人間の業や欲望、その行き着く先を静かに見せられる作品が好きな人には、かなり刺さる短編集だと思います。読後ならぬ「聴後」に残るざらつきが、この作品の魅力だと感じました。

静かに積み上がる不穏さが忘れられない

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