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高橋御山人の百社巡礼/其之五拾参 香川・高松 機織の「ちきり」と人柱の少女

「神託」により、生き埋めにされた後、嘆き声を上げ続け、神として祭られた少女

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高橋御山人の百社巡礼/其之五拾参 香川・高松 機織の「ちきり」と人柱の少女

著者: 高橋 御山人
ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
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10月19日まで。※適用条件あり
高松市の南部、仏生山地区の滕神社(ちきりじんじゃ)。「ちきり」とは機織りに使う道具の名である。ここには「いわざらこざら」という悲しい人柱伝説が伝わっている。近くにある平池という、平安時代に造られたため池がある。それが災害により大きく破損し、平清盛の命で、在地の豪族が改修にあたった。しかし、改修は困難で、何度やっても堤が壊れた。そこで神仏に祈願したところ、明日「ちきり」を持った女が通るので、人柱にせよとの託宣を受ける。果たして翌朝一人の娘が通りかかり、役人が何を持っているか尋ねると、「ちきり」だと答えるので、捕えて生き埋めにし人柱とした。娘は埋められる時「言わざら来ざら(言わなければ良かった、来なければ良かった)」と言い続けたという。こうして無事ため池の改修は終わったのだが、堤の東の方では、どこからともなく水が漏れ出し、僧侶がそれを聞くと、「言わざら来ざら」と聞こえた。彼女の霊を慰めるため、神として祀ったのが、滕神社という。この神社は、そうした特異な由緒がある為、「身代わりお守り」を授与し、「人形祓い」を積極的に行っている。日本各地に古くから伝えられる人柱という悲劇的な一種の呪術。それはなぜ行われたのか?水、機織、女性、魔性という他伝承との共通項にも注目しつつ(其之参拾壱「福島・奥会津武家の世開くドラゴン退治」参照)、近代以前の社会における共同体と個人の関係について考察する。(C)高橋御山人2015 旅行記・解説

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