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王墓の謎

講談社現代新書

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王墓の謎

著者: 河野 一隆
ナレーター: 佐田 直啓
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「王墓はなぜ築かれたのか?」
本書のテーマは、この素朴な疑問である。
エジプトのファラオが築いたピラミッド、中国の皇帝たちが造った山稜など、
人類史には王の埋葬のためのモニュメントが数多くある。
それらは、王が自らの権力を誇示するために築造したと考えられている。
したがって、王墓の大きさは権力の大きさに比例する、
王墓は王の権力の象徴にほかならない、という理解が常識とされており、
教科書にもそう書かれている。
しかし、本書ではこの定説に真っ向から反論し、
新たな視野から王墓を理解することを目的とする。
本書では、王墓にまつわる次のような謎に挑む。
・「王墓=権力の象徴」説は、いかにして定説になったのか
・王墓は、権力者が命じた強制労働の産物なのか
・墓造りのエネルギーを、なぜ農地の拡大や都市整備に投下しなかったのか
・葬られたのは「強い王」か「弱い王」か
・高価な品々が、なぜ一緒に埋められたのか
・なぜ人類は、世界各地で王墓を築いたのか?
・「大洪水伝説」が残る地域と、王墓の誕生した地域が重なるのはなぜか
・王墓は、危機に瀕した社会が生き残るための最終手段か
・王が神格化され強大な権力を持つと、王墓が衰退するのはなぜか
この本は、「王墓=権力の象徴」というステレオタイプな理解で停止してしまっている
私たちの思考を根本から問い直すものである。
王墓は、王自らの権力欲のためのものではなく、
人々が自ら進んで社会の存続を王に託した時に、はじめて誕生する。
王墓は、王を神へ捧げるための舞台であり、
権力や富の集中を防ぐために、人類が発明した優れた機構なのだ!
古代史ミステリーの「定説」を覆す、必読の書!©河野 一隆 (P)2024 Audible, Inc.
古代

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Audible制作部より

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最も関連性の高い
本書ではとの国や地域を支配する人々や、支配まではしていなくとも権威などを持つ人々の「墓」を一定のルールに基づいて「王墓」と定義し、それにまつわる複数の謎を設定して、解き明かしていくという最後まで飽きさせない本だった。


これらの『謎』については、どれも「なるほど、確かに!」と思わせるものばかりで、その解決方法についても、極めて論理的だった。
王墓について新しい知見も得られる。

ただし、「本当か?」と思ってしまったのも事実で、その辺りが本書を「チャレンジング」と評する所以だ。

ナレーションについては、本書の構成からすれば、ややゆったりとしすぎており、倍速で聴くのが良いと感じた。

とてもチャレンジングな論が楽しい

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