• #77【通史】世界史④ヨーロッパ世界の形成23:封建社会の成立4
    2025/04/24

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第70回目はヨーロッパ世界の形成「封建社会の成立4」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


    ◇オリジナル基本文

    11世紀後半になるとクリニュー修道院で教会の腐敗を改革する活動が始まり、ローマ教会全体へと広がっていく。教皇グレゴリウス7世は聖職売買や妻帯(さいたい)を禁止、堕落した聖職者を追放。さらにカロリング朝以来続く、皇帝や国王による聖職叙任権が腐敗の原因であるとした。


    これが後の神聖ローマ皇帝であるドイツ王ハインリヒ4世との間に叙任権闘争を引き起こす。教皇はドイツ王を破門し、国内の諸侯の離反を恐れた王は、教皇に謝罪する。これをカノッサの屈辱という。


    1122年のヴォルムス協約で教皇の叙任権が確立、13世紀初めのインノケンティウス3世のころには教皇権は絶頂期を迎えた。


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  • #76【通史】世界史④ヨーロッパ世界の形成22:封建社会の成立3
    2025/04/22

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第69回目はヨーロッパ世界の形成「封建社会の成立3」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    ローマ=カトリック教会は、カールの戴冠(800年)で事実上ギリシア正教会と分離した。カールの死後、王権が貧弱で統一的権力になれないのに対し、教皇を頂点とした階級制組織を作り西ヨーロッパに精神的権威を確立した。

    皇帝や国王などの世俗権力は、俗人を聖職者に任命して教会に介入してくるようになる。

    世俗権力の影響を受け聖職売買などの腐敗が進んだ。

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  • #75【通史】世界史④ヨーロッパ世界の形成21:封建社会の成立2
    2025/04/21

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第68回目はヨーロッパ世界の形成「封建社会の成立2」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


    ◇オリジナル基本文

    11世紀になると西欧の農業生産力が上昇して人口が増える。背景には技術革新と農具の普及があった。具体的には三圃制と重量有輸犂(ゆうりんすき)がそれに当たる。

    三圃制は耕地を春耕地・秋耕地。休耕地の3つに分けて、3年で一巡する仕組みを指す。土地を定期的に休ませることで土の栄養分の回復をはかりを生産量を維持した。重量有輸犂は牛や馬に引かせて粘土質の土壌を深く耕すことを可能にした。


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  • #74【通史】世界史④ヨーロッパ世界の形成20:封建社会の成立
    2025/04/18

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第67回目はヨーロッパ世界の形成「封建社会の成立」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    王や諸侯、騎士の所領を荘園とよぶ。領主直営地と農民保有地、その他、森や牧地から構成されていた。耕作者は農奴とよばれ賦役(ふえき)と貢納、税の負担や領主裁判権に服する義務があった。荘園からの移動や職業選択の自由はなかったが、家族・住居・財産を持つことは認められた。


    王や諸侯、騎士は、己の地位と所領を確保するため、互いに義務を負う契約により主従関係が結ばれる。主君が家臣の所領を封土として保護、家臣は軍事的奉仕の義務を負った。この関係を封建制という。10世紀から11世紀の西ヨーロッパでは荘園と封建制からなる社会が作られ、これを封建社会という。


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  • #73[フリートーク]大人の世界史学習
    2025/04/16

    大人の世界史学習について話します。

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    12 分
  • #72【通史】世界史④ヨーロッパ世界の形成19:ノルマン人3
    2025/04/14

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第66回目はヨーロッパ世界の形成「ノルマン人3」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


    12世紀、南イタリアには、ノルマンディー公国の騎士が両シチリア王国を建てる。イスラーム勢力支配下にあったシチリア島と、ビザンツ帝国支配下にあったイタリア半島南部の2地域を領有した。

    原住地の北欧ではノルマン人の統合が進み、デンマーク王国、ノルウェー王国、スウェーデン王国が成立した。


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  • #71【通史】世界史④ヨーロッパ世界の形成18:ノルマン人2
    2025/04/11

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第65回目はヨーロッパ世界の形成「ノルマン人2」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    イングランド王のクヌートが没するとデーン朝は空中分解して、アングロ=サクソン人の王朝が復活する。しかし、王が後継者を指定せずに亡くなり、王位継承問題が勃発。

    ノルマンディー公ウィリアムが、自分に王位継承権があるとしてイングランドに上陸。争いに勝利して1066年にノルマン朝を開いた。


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  • #70【通史】世界史④ヨーロッパ世界の形成17:ノルマン人
    2025/04/09

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第64回目はヨーロッパ世界の形成「ノルマン人」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇基本文

    ノルマン人はスカンディナヴィア半島やユトランド半島を原住地とする。造船や航海だけでなく騎乗にすぐれ、漁業や商業を生業としつつ略奪することもあり、ヴァイキングとしておそれられた。

    9~10世紀、西ヨーロッパに侵入を繰り返し、首長ロロが率いた一派は北フランスに西フランクの封臣としてノルマンディー公国を建てる。グレートブリテン島では1016年にノルマン人の一派デーン人の王クヌートがイングランドを征服し、デンマーク、ノルウェーに及ぶ北海帝国を支配した。


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