• #140【通史】世界史⑦遊牧国家10:モンゴル帝国その3
    2025/10/07

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第125回目は「モンゴル帝国その3」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    オゴタイの子グユグが3代目のカーンに即位するが、すぐに死去した。第4代のモンケは弟のクビライに命じて雲南の大理を滅ぼし、同じく弟のフレグを西アジアに遠征させて1258年にアッバース朝を滅ぼし、イル=ハン国を建てた。モンゴルの侵略が止まった西ヨーロッパでは、ローマ教皇や国王が、使節をカラコルムに送っている。

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  • #139【通史】世界史⑦遊牧国家9:モンゴル帝国その2
    2025/10/05

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第124回目は「モンゴル帝国その2」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    チンギス=ハンの後をついだオゴタイは、モンゴル高原の中央部に都カラコルムを定めた。

    中国の華北を支配していた女真族の金を1234年に滅ぼし、農耕地帯にまで進出する。

    また、ヨーロッパ世界への遠征を計画し、総司令官を兄の子であるバトゥとした。1241年のワールシュタットの戦いでドイツ・ポーランド連合軍を破りロシアや東ヨーロッパを制圧する。遠征の途中でオゴタイ死去の知らせを受け撤退。バトゥはモンゴルに戻らず、中央ユーラシア西部にキプチャク=ハン国を建てた。


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  • #138【通史】世界史⑦遊牧国家8:モンゴル帝国
    2025/10/02

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第123回目は「モンゴル帝国」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    840年にウイグル帝国が崩壊したあと、モンゴル高原には統一勢力が現れなかった。しかし、テムジンがモンゴル系の部族を次々に制圧し、1206年部族長の会議であるクリルタイでチンギス=カン(ハン)の称号を受け、モンゴル帝国が建国された。

    彼は千戸制という統治システムを使い、軍事と行政を統括した。軍団を率いて東方の金を攻め、ムスリム商人の協力を得ながら中央アジアのホラズム朝を征服し、遠征帰還後に西夏を滅ぼした後、間もなく亡くなった。

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  • #137【通史】世界史⑦遊牧国家7:金
    2025/09/30

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第122回目は「金」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    1125年、完顔阿骨打(わんやんあぐだ)のもとで女真が金を建てる。中国の宋とともに契丹(キタイ)を滅ぼした。しかし宋が約束を守らなかったため、都の開封を占領し、皇帝や上皇を北方に連行した。宋が滅亡するまでの一連の流れを靖康の変という。

    金は、女真人に対しては猛安・謀克(もうあんぼうこく)という軍事・行政組織で統治し、華北では州県制を実施。宋の生き残った王族が再建した南宋とは、淮河(わいが)を国境として金に臣礼をとり毎年多額の銀や絹を貢納することとした。


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  • #136【通史】世界史⑦遊牧国家6:契丹(キタイ)
    2025/09/28

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第122回目は「契丹(キタイ)」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    840年にウイグルが滅んだあと、モンゴル高原を統一する者は現れず不安定な状態が続いた。916年に耶律阿保機(やりつあぼき)がカガンに即位して契丹族を統一し、契丹(キタイ)を建国する。モンゴル高原を統一し、渤海を滅ぼし、燕雲十六州を獲得し中国の一部を支配した。契丹は中国に対しては「遼」と名乗り、モンゴル高原ではカガン、中国では皇帝として支配した。

    12世紀になると、満州の女真族が力をつけ金を建国する。金と中国の宋との挟み撃ちにあい、契丹はモンゴル高原から逃亡する。その後、中央アジアで政権をたてなおした。これ以降をカラ=キタイ(西遼)とよぶ。


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  • #135【通史】世界史⑦遊牧国家5:ウイグル
    2025/09/25

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第121回目は「ウイグル」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    モンゴル高原では744年に東突厥を倒したトルコ系のウイグルが台頭する。唐の支配体制を揺るがした安史の乱の際には、唐を支援して事実上、属国化させた。突厥と同じようにソグド人を用いて交易で利益をあげて大いに繁栄したが、840年に内乱に乗じたキルギスに滅ぼされる。

    帝国の崩壊後、一部のウイグル人が西方に移住する。これによりイラン系が中心だった中央アジアのトルコ化が進み、この地がトルキスタンと呼ばれる由来となった。


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  • #134【通史】世界史⑦遊牧国家4:突厥
    2025/09/23

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第120回目は「突厥」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    6世紀半ば、トルコ系の突厥が急速に勢力を拡大する。柔然を滅ぼし内陸アジア一帯に大遊牧国家を形成した。中央アジアでは遊牧民族のエフタルが大国家を作り、ササン朝の領土に侵入する。ササン朝のホスロー1世は突厥と同盟を結び、これを滅ぼす。

    6世紀末、東西に分裂し唐に服属した。唐の衰退後、東突厥は7世紀末に帝国を再興し、北方遊牧民最初の文字である突厥文字を使用したが、8世紀にトルコ系のウイグルに滅ぼされた。

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  • #133【通史】世界史⑦遊牧国家3:鮮卑
    2025/09/21

    教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第119回目は「鮮卑」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。

    ◇オリジナル基本文

    モンゴル高原では2世紀に、匈奴に従っていた鮮卑が台頭する。君主号としてカガンを用い、後に最高君主の称号として中央ユーラシアで広く使われるようになる。3世紀には、いくつかの集団に分かれて華北に侵入する。

    鮮卑の拓跋氏(たくばつし)が386年に北魏を建国し、439年に華北を統一して五胡十六国時代を終わらせる。モンゴル高原で台頭してきた柔然と対立した。


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