• リレートーク:「孤独について」(秕目)
    2024/05/24
    しばらく集まって話す時間がなかなか取れなかったので、それぞれが設定されたお題について一人で話す、リレートークをしました。 第一回の今回は、ざくろくんが出した「孤独について」というお題について、秕目さんが話をします。
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    7 分
  • #11 your room (春は廃墟のように)
    2024/05/18
    今回はけむりさんの書いた『your room (春は廃墟のように)』という詩について読書会をしました。 「部屋の隅に、積まれていた本を数えることも、気が付いたらやめてしまっていた。」 【あらすじ】 (0:00) 朗読 •けむり『your room (春は廃墟のように)』 (1:46) 本編 •エピグラフについて (フリオ・ホセ・オルドバス『天使のいる廃墟』より引用) •本をめちゃくちゃ読んでるぜの系譜 •けむりが前に住んでいた部屋 •引っ越しで出ていくときって、引っ越してくるときに似てる •部屋にうずくまってる身体 •Base Ball Bear『天使だったじゃないか』によせて •同じ印象、同じ匂い •部屋の表現仕方 •ふわっとした空間 •抱えきれない怖いもの •ポップス的ザビの表現 •「天使だったじゃないか」ってすごい言葉 •この詩の言葉以外に話す言葉は持ち合わせておりません •素晴らしい! •一過的なものたちへ •人生って引っ越しだから •おめでとう! •詩はいつできあがるのか •すべての文字に納得できたらいい •フローリングを叩く足跡は「揺れて」 •泣いてるよ、悲しくて •明るいモチーフは使われてるけど、明るいかといわれると絶妙 •『春は馬車に乗って』 •いつまで廃墟の話をしてるのか •『天使のいる廃墟』 •大切なエピグラフについて •メタファーとしての天使案件 •天使案件は悲しい •「明滅する灯台と霞んで」 •ギャッツビーの灯台という天使案件 •天使案件って5年とか20年とか •『一八の猫』との共鳴 •『your room』連作について •引用、応答、アートの三原則 •アートにはまってるけむり先生 •他に検討した画家たちについて •これからのことについても書く? •未来と過去なら過去が好き •愛着人間 •言葉っていうのは常に過去のもの •そもそも過去を向こうとしている? •明滅する灯台ですから •喋りすぎたけど、喋りすぎるのは楽しい •せっかくのpodcastなので •いい詩だったじゃないか •(短時間では無理だった)ベボベの話 •ベボベのツアーに遊びに行ったという天使案件 •この収録もいつかは天使案件 •天使案件ってなに? •天使案件への応答を待っています 絵:トゥールーズ=ロートレック ○今回読んだ文章はこちら 【詩】your room(春は廃墟のように)|幸せな人しかたどり着けない場所 @shiawaseteidan #note https://note.com/shiawase_na_hito/n/nbd7a53aff0df (メールアドレス:shiawase.teidan@gmail.com)
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    29 分
  • #10 十八の猫
    2024/05/06
    今回は(職場で起きたなかなかな事件をきっかけに)秕目さんが書いた『十八の猫』について読書会しました。 「僕は猫を最も深く理解する人間の一人だった。」 【あらすじ】 (0:00) 朗読 •秕目『十八の猫』 (4:40) 本編 •二人はオフラインで録ってます •18才の季節 •意味の通りよりイメージ •18才のときに書いていたメモをもとにしています •パソコンに眠っていたメモ •きっかけは職場で起きた事件 •天地がひっくり返るくらい恥ずかしい •裏垢ばれみたいなもの •18のときに考えていたことが残ってる •18のとき何してた? •本何冊分かくらいある、人に言えないようなメモ •サカナクションの山口一郎的な •メモ魔 •日常的になにかを書き残す習慣 •自分の言葉の使い方の変遷 •昔の秕目と今の秕目は違う? •むしろ声が聞こえてくる •ごつごつとした言葉、キュビズム •袂別って読めない •音節の収まりがいいという感覚 •連続している個性 •修飾的な表現を削ぎ落とす •三周くらい読んでほしい •別の人が読んでも面白いかも? •妻夫木聡の「ノルウェイの森」の朗読 •「二人は囚われた身の根底で通じ合っていた。」→「交わった遡行しない矢印の分離を歩き出した。」 •「雪の世界」、「白く無音な立方体」 •無垢さと痛みを画面越しに見る •セカイ系的な、あまりに虚淵玄的な •いま振り替えると繊細だったな •我を愛する歌 •島全体を見れてない自分 •今とは違う、が浮き彫りになる文章 •「だった」 •「最も深く理解する」 •理解することへの怯え •大人? •好きな作家って十代の頃のはなし •動いてないのに身体は遠いところまできてしまっている •春だね •何かを思い出しながら •その記録が道標に? •18才の季節 ○今回読んだ文章 【詩】十八の猫|幸せな人しかたどり着けない場所 @shiawaseteidan #note https://note.com/shiawase_na_hito/n/na8685a84fb66 冒頭でこれから何本かこの体制で録ると話していたり、この後読むけむりさんの作品についての言及があったりしますが、それらは幻になりました。そういうことで今回のオフライン感はとてもレア回です。 (メールアドレス:shiawase.teidan@gmail.com)
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    36 分
  • #9 哲学ってなんだろう?/永井玲衣『水中の哲学者たち』
    2024/04/08
    「哲学対話をしたい」というけむりさんの発案から、「哲学ってなんだろう?」ということを、永井玲衣の『水中の哲学者たち』という本を参考にしつつ考えてみました。   【あらすじ】 ・水に入ることってある? ・「哲学」ってどういうイメージ? ・哲学対話をしたい(「夜ふかしの読み明かし」を聞いて) ・「哲学してる?」ってなに? ・アテナイの学堂 ・テオーリア ・永井玲衣『水中の哲学者たち』の紹介 ・言葉の手触りと、不確かな言葉で触れる世界 ・同世代的ポエジー ・「前のめり哲学エッセイ!」 ・こういう風に対話できたらいいな ・他人の話をちゃんと聞くってむずかしい ・ロールプレイ的飲み会 ・わからないことをわかりたい ・すぐわかった気になる ・「うまく言えないんだけど」 ・「バランスってむずかしいですね」 ・「でも」って言っちゃう ・自分のことをわかってほしい ・主張するということ ・主張ごと変わっていけたら ・人類は哲学してきたのか? ・世の中の仕組み ・レスバ師 ・正解がないということでもない ・前に進んでる感 ・本と対話する快楽 ・その場で水に潜る ・「話しましょう」から始まる話 ・居酒屋で一人で読書 ・Base Ball Bear「夕日、刺さる部屋」と相まって泣ける ・作者個人のパーソナリティに惹かれる ・息遣いが聞こえてくるような本 ・寄り道の楽しさ ・どこかでは終わらないと ・ふしぎな時間でした ・対話って楽しい   ちなみに、失われた時間(過去)が居酒屋や本で簡単に取り戻せる、というのは、それいいよね、というよりむしろ、そんな簡単に取り戻せてしまうのかな……というちょっとした絶望だったりもします。人生ってむずかしいね。(けむり)   ◯今回紹介した本 永井玲衣『水中の哲学者たち』 https://www.shobunsha.co.jp/?p=6703    (メールアドレス:shiawase.teidan@gmail.com)
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    48 分
  • #8 your room (There will be Time after Time.)
    2024/04/01
    今回はけむりさんの『your room (There will be Time after Time.)』という詩について読書会しました。   「さわれない詩と、戻れない過去は、なにがちがうの?」   【あらすじ】 (0:00) 朗読 ・けむり『your room (There will be Time after Time)』   (2:39) 本編 ・朗読してみてどうだった? ・「少しだけ扉が開いているようです」 ・引用との接続(クラムボン「君は僕のもの」、アニメ「けいおん!」によせて) ・川口晴海「春とシ」 ・君と僕のバランス ・アニメ「けいおん!」 ・幻の放課後 ・それは実体験? ・フィクションと自分の思い出の区別 ・懐かしいもの/遠くにあるもの ・喚起、想起、惹起 ・詩の言葉と戻れない過去 ・「さわれない詩と、戻れない過去は、なにがちがうの?」 ・ごっちゃにするのを敢えて楽しむ ・過去の自分は他人だと思ってる ・自分がこれまで、あの体験をどう語ってきたのだろう? ・思い出したくないことは思い出さない ・川野芽生「Blue」 ・自分のための自分史 ・あのとき放課後ティータイムに加入していれば ・「けいおん!」の影響 ・平沢唯ちゃんが好き ・あずにゃんが先輩だったらよかった ・悲劇をなかったことにしてない、と言いたくなる ・日常のシーンとその背後の結びつき ・悲劇と社会生活 ・直接的に書かれていなくても、書いた人はその世界に生きてる ・アキ・カウリスマキ「枯れ葉」 ・戦争との距離 ・半径5メートルの話 ・詩人としてのけむりさん ・横書きと英題 ・西脇順三郎の横文字 ・メディアの違い ・詩集を作ろう ・平沢唯さんのどこが好きか ・根源としての優しさを煮詰めたようなあなたへ ・曲がいい   ◯今回読んだ文章 【詩】your room (There will be Time after Time.)|幸せな人しかたどり着けない場所 @shiawaseteidan #note https://note.com/shiawase_na_hito/n/nc552029b55e0   絵:フェルメール ≪天文学者≫   (メールアドレス:shiawase.teidan@gmail.com)
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  • #7 転勤ブローカー
    2024/03/22
    今回は粃目の書いた『転勤ブローカー』という短篇小説について読書会をしました。   「大阪転勤が発令された真っ先に、友人の新居を趣味で仲介し周っているという、とある転勤ブローカーに連絡を入れた。」   【あらすじ】   (00:00) 朗読 ・粃目『転勤ブローカー』   (06:59) 本編 ・朗読してみてどうだった?ーー窒息しそうだった。 ・「転勤ブローカー」って怪しすぎない? ・住居探しの真のサイト ・春樹みを感じました ・僕という一人称 ・私/僕の使い方 ・住居探し楽しくない? ・転勤ブローカーに頼ってよかった ・コンクリート打ちっぱなしなど ・自分は人であることを認識させられる ・自己分析大事 ・住居に求める条件 ・自分の健康 ・二口ガスコンロ ・キッチンについて ・けむりさんの変な家 ・引っ越しの不思議な感慨 ・雑談的記事 ・冒頭が好き ・文士って感じ ・中身が詰め詰めになった文章としての創作 ・小説的語り ・新生活にまつわる虚脱感 ・まっさらな思考↔新居のイメージ ・語りによって立ち上がるイマジナリー人物 ・これでよかったのか? ・その後が知りたい ・窪美澄『よるのふくらみ』 ・新生活の季節 ・ブローカーという言葉   ◯今回読んだ文章 【短編】転勤ブローカー|幸せな人しかたどり着けない場所 @shiawaseteidan #note https://note.com/shiawase_na_hito/n/n6d091343ef58   (メールアドレス:shiawase.teidan@gmail.com)
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  • #6 水族館の廃墟
    2024/03/17
    今回は、ざくろくんの書いた『水族館の廃墟』という短篇小説について読書会します。   「私の姉は人生のある時期、水族館の廃墟に住んでいた。」   【あらすじ】   (00:00) 朗読 ・ざくろ『水族館の廃墟』   (07:05) 本編 ・第六回にして初の通常回です ・書くとき/黙読するとき/朗読するときの時間の流れ方 ・接点の溶ける瞬間 ・「近く」と「遠く」/「あちら」と「こちら」 ・余韻が残る作品 ・心象風景的フィクション ・何してるかわからない親戚っているよね ・姉って近くない? ・兄弟の話 ・連絡来るといいね ・メタ的な媒体の話 ・文章を書くという一方的な営み ・ざくろくんのフェチ的描写 ・「真っ白な人型」 ・ばか列挙 ・姉の生活感 ・ノマドへの憧れ ・ざくろくんのラインのアイコン ・「絵画のよう」とか「交換日記」とか ・水族館の話 ・廃墟の話 ・まとめ   ◯今回読んだ文章 【短篇】水族館の廃墟|幸せな人しかたどり着けない場所 @shiawaseteidan #note https://note.com/shiawase_na_hito/n/naa0a2b6079b3   (メールアドレス:shiawase.teidan@gmail.com)
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    37 分
  • #5 涙の価値
    2024/03/08
    今回は粃目さんの問いから、「涙の価値」について考えてみました。   人が泣くって、冷静に考えてみるとどういうことなんでしょう?   【あらすじ】   ・眼の前で人が泣いてたらどうする? ・嬉し泣きについて ・泣いたから大事みたいな風潮 ・泣いたら対話が終わる ・綾波の涙 ・涙は人間しか流さない ・人類はいつから涙を流すようになったのか? ・源氏物語の時代の涙 ・「泣けない」ということの意味 ・泣けると安心する/自然に泣けない自分に違和感 ・涙は指数じゃない ・涙神話/涙の誕生 ・涙は目で見てわかりやすい ・悲しいから泣いてる→泣いてるから悲しいの転倒 ・日常系アニメにおける涙 ・あなたは絶対泣く、という映画 ・他人が泣いてないシーンで泣く(「君たちはどう生きるか」「ゴジラ−1.0」「PERFECT DAYS」) ・いつかは必ず終わる、という悲しさ ・必ず終わる、ということに安心する ・始まる瞬間から終わりが見えてる ・神回?   (メールアドレス:shiawase.teidan@gmail.com)
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    40 分