• ep44-1「山岳新校、ひらきました」「エスプレッソ・コーラ」/上田「NABO」で出会った本・絵がうまくなくてもマンガって描けるんだ
    2025/06/27

    <今回の選書>「山岳新校、ひらきました」(青木真兵さん, 梅田直美さん他)
    「エスプレッソ・コーラ」(ゆりこさん)


    こんにちは、ホシノです。今回は5月に初めて出店した「文学フリマ東京」のご報告からスタート。今回のためにつくった1冊の本『二十二歳』が予想外に売れました。特に若い世代に刺さったのが驚き、でした。出版や販売の主流とは異なる、「出会い」が生まれる文学フリマという場について話しています。

    そして、今回の選書紹介へ(こっちが本題)。アワノさんは長野・上田にあるバリューブックスさん運営の「NABO(ネイボ)」という書店で出会ったという『山岳信仰を開きました』を紹介。撤退学というキーワードや、場がもつ力について語ります。

    ホシノは、療育現場を描いたAmazonインディーズ漫画『エスプレッソ・コーラ』を紹介。絵のうまさとかって関係ないんだな、と感心させられた「伝わる力」を持った作品としておすすめしたい…!

    次回以降はそれぞれの本の内容について、深掘りしていきます。お楽しみに。

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    23 分
  • ep43-5 『人生の経営戦略』(山口周さん)/この本はどの辺りにAIを使ったのか?談義
    2025/06/20

    <今回の選書>『汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考』(酒井朋子さん・奥田太郎さん・中村沙絵さん・福永真弓さん)『人生の経営戦略』(山口周さん)


    こんにちは、ホシノです。今回も引き続き、山口周さんの『人生の経営戦略』から。後編では、「選択と集中」にモヤモヤを抱える個人的な実感を起点に、「いくつもの顔を持つ」生き方=ポートフォリオ型の可能性について考えていきます。

    本業を辞めずに副業から起業した人の方が成功率が高いという調査や、「AIに置き換えられない仕事」の条件など、山口さんが示す戦略はどれも現実に足をつけたものばかり。そして、「正解のある仕事は避けろ」「問いを立てよ」「感性を鍛えよ」という3つのアドバイスは、技術の進化が加速する今だからこそ、じわりと響きます。

    後半では、自分の「弱さ」を出発点とする学び方や、40代からの成長についても触れながら、リスナーそれぞれの「生き方の戦略」にもつながるヒントを探りました。


    次回からは、また新たな本をセレクトして二人で話していきますね!

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    21 分
  • ep43-4 『人生の経営戦略』(山口周さん)/山口周さんでも5年かかった
    2025/06/13

    <今回の選書>

    『汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考』(酒井朋子さん・奥田太郎さん・中村沙絵さん・福永真弓さん)『人生の経営戦略』(山口周さん)


    こんにちは、ホシノです。今回からは、ホシノが選んだ『人生の経営戦略』を一緒に読んでいきます。著者・山口周さんが、外資系コンサルのパートナーとして働く中で感じた体の不調。その経験をきっかけに、自分の人生の選び方や時間の使い方を見直していくプロセスが描かれています。

    たとえば、直感で移住を決めた話や、「強み」ではなく「弱み」から自分らしさを見つけていくという視点、何年も反応のない中で書き続けたブログのことなど──読み進めるうちに、ちょっと力が抜けたり、今のままでいいのかと立ち止まったり、そんなきっかけをくれる本でした。

    今回はそんな本のはじまりの部分を中心に、

    ・自分にしかない偏りを、どう価値に変えていくか・「強み」よりも「弱み」から出発する戦略とは・ヒット率ではなく打席数──継続がもたらす転機・「伝えたくなる」言葉の力と、そのバランス感覚などのお話をお伝えしています。気軽に耳を傾けてもらえたら嬉しいです。

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    21 分
  • ep43-3「汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考」(酒井朋子さん・奥田太郎さん・中村沙絵さん・福永真弓さん)/豊かさとは、汚わいだったかもしれない
    2025/06/06

    <今回の選書>

    『汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考』(酒井朋子さん・奥田太郎さん・中村沙絵さん・福永真弓さん)
    『人生の経営戦略』(山口周さん)


    こんにちは、ホシノです。前回に続き、アワノさんが選んでくれた『汚穢(おわい)のリズム』から。今回は、東京大学の福永真弓さんによる瀬戸内海のエッセイに関するお話を皮切りに。リンや窒素を極限まで取り除いた「透明な海」が、漁師たちにとっては「豊かさを失った海」だったという逆説的な実話をもとに、「きれい/汚い」の二元論では捉えきれない“豊かさ”について考えます。

    他にもホヤや雑草、介護施設、写真家の母の下着まで多岐にわたる対象をもとに汚わいを扱っていきます。一見「グロテスク」とされるものをどう受け入れるか、言葉や文化に刻まれた「汚わい」とどう向き合うか。そして収録後半では、アワノさん自身がこの本に支えられたという、倫理観や仕事観の揺らぎについての語りも聞きどころです。

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    16 分
  • ep43-2 「汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考」(酒井朋子さん・奥田太郎さん・中村沙絵さん・福永真弓さん)/たまご程生命を表している存在はない・サトシは鼻水で蘇るのか?
    2025/05/30

    <今回の選書>

    「汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考」(酒井朋子さん・奥田太郎さん・中村沙絵さん・福永真弓さん)

    「人生の経営戦略」(山口周さん)

    こんにちは、ホシノです。今回はアワノさんが選んでくれた『汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考』から。沖縄で戦前96%の家庭で当たり前に飼われていた自家用豚が産業化とともに「汚れ扱い」されるに至った文化的移ろいについてと、「膜を破って中身を受け入れること=食べる行為」という視点で「漏れる」ことこそが生命の根源だと説く章を掘り下げます。沖縄のティビチ文化に見るディタッチメント問題から、台所の残飯やピクニックのシートと土の境界、たまご問題まで、僕自身が日常で感じる「汚い」への距離感がひっくり返される体験も含め、話しています。

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    22 分
  • ep43-1 「汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考」「人生の経営戦略」/後悔することありますか?・ご縁に任せない時代
    2025/05/29

    <今回の選書>

    「汚穢(おわい)のリズム きたなさ・おぞましさの生活考」(酒井朋子さん・奥田太郎さん・中村沙絵さん・福永真弓さん)

    「人生の経営戦略」(山口周さん)

    こんにちは、ホシノです。自社のHPには「迷子、より道、遠まわり」というキーワードを入れています。後悔することって意外と多くない感じもするのですが、意図せず誰かを傷つけてしまったことだけは心に残ってしまっています。そんな冒頭の会話の後、今回の選書をお互い紹介。「汚穢(おわい)」というキーワードを扱った「汚穢のリズム きたなさ・おぞましさの生活考」を選んだアワノさん。いつもとは違いメジャーな本「人生の経営戦略」を選んだホシノ。いつもとはまた違った観点での選書ですが、次回以降内容と感じたことを話し合っていきたいと思います。

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    16 分
  • ep42-5「それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史」(会田 弘継さん)/ロシアとアメリカに通じるもの・ポケモン世界戦争
    2025/05/16

    どうも、星野です。

    『それでもなぜ、トランプは支持されるのか』の後編、今回は「怒りの構造」というテーマで話してもらいました。


    トランプ支持の背景にあるのは、不満や格差だけじゃなく、「自分たちはいじめられてきた」という感覚。それ、ロシアの今ともすごく似てる。納得。


    アメリカの「いじめられた白人」と、自由主義を押しつけられたロシア。どっちも「奪われた側」であり、だからこそ反発し、共鳴しあう構造がある。


    そう考えると、終わらない連鎖がこれからも続いていくことになりそうで、争いを続ける人間の業の深さを思い知ります。


    もし戦いが続くのなら、せめてポケモンとかeスポーツとか、人が死なない手段に変えていけたら、なんて話まで飛んだりしています。


    重たいテーマなんだけど、今回視点を飛ばしたように、少しでも多面的に考えられるように訓練していきたいものですね。



    一見、馬鹿だと思ってた人にも、背景がある。

    一度知ってしまうと、見方はガラッと変わるもんですね。


    シリーズ42も、聴いてくださった皆様、ありがとうございました。

    次回はまた、新しい1冊(×2)を紹介していきます!

    お楽しみに!

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    13 分
  • ep42-4 「それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史」(会田 弘継)/ゴジラと怨念と中間層
    2025/05/09

    どうも、星野です。
    今回はガラッと前回と空気を変えまして、アワノさんの読書の時間。紹介してくれたのは「それでもなぜトランプは支持されるのか」(会田 弘継さん)です。


    前回の「おにぎりと潮汁の話」から一転、「アメリカの分断と政治的怨念の話」へ。今世界中が注目しているあの人についてメタに捉え直すお話。人間の視点も大事ですが、こうした大局的に見る視点も大事でしたな、と改めて思いました。


    「トランプはゴジラだ」っていう例えは衝撃でしたが、怨念や不満が形をとって現れたのが彼なんだと。つまり「結果」としてのトランプ政権。流れを聞かせてもらうと納得しますよね。
    そして意外だったのが、中間層の資産が一番現象したのはオバマ政権時代で、増えたのがトランプ政権時代だったという話。世間のイメージとは違う側面についてもお話しいただきました。


    勢力争いにより焦点があてられる層が異動していく構図、格差の広がりによる怨念の蓄積。
    「なんでそんな人を選ぶの?バカなの?」っていう問いが、少しずつ解かれていく回だったと思います。

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    30 分