『アワノトモキの「読書の時間」』のカバーアート

アワノトモキの「読書の時間」

アワノトモキの「読書の時間」

著者: 粟野友樹 星野良太 Work-Teller
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「働く人と組織の関係性の編み直し」をテーマに 独自の視点で選んだ本を紹介する番組です。 扱う本は皆さんが知らないものが多くなるかもしれません。 20年以上「人と組織の関係性」を見つめてきたぼくの知見から 今の時代に必要だと思われる本だけを三部構成でご紹介していきます。 【profile】 リクルート/リクナビNEXT「転職成功ノウハウ」、リクルートエージェント「転職成功ガイド」識者 累計約600本以上の記事を監修 https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/profile-tomoki-awano/ 筑波大学→大学院→人材系企業→フリーランスと 20年以上、人と組織の関係性について学習と実践を重ねる。 ◎注目している分野 ・無意識的に社会指標に適応しようとする個人の葛藤 ・現代社会のしがらみから五感を解き放つ自然環境の可能性 ・現場、当事者の主体性に焦点を当てたオルタナティブ教育 ・ブリコラージュ/人が元来持つ適応能力・打開能力の活用 ・ナラティブコミュニケーションによる脱既定路線 ※上記分野のお話が多くなると思います。 ★ご質問、扱う本のリクエストなどがありましたら、 こちらまでDMをお寄せください。 https://twitter.com/Tomoki_Awano粟野友樹,星野良太,Work-Teller アート 文学史・文学批評
エピソード
  • ep52-5『未完の西郷隆盛』(先崎彰容さん)/ヤポネシア論と独自の視点を持つこと
    2026/05/18

    こんにちは、ホシノです。前回に引き続き、先崎彰容さんの著書『未完の西郷隆盛 日本人はなぜ論じ続けるのか』(新潮選書)をテーマにお届けします。


    今回は、西郷隆盛が島流しにされた奄美大島のエピソードを中心に、島尾敏雄の「ヤポネシア論」についてアワノさんが紹介してくれました。

    ヤポネシア論とは、日本を大陸の東端としてではなく、北海道から沖縄、さらには南の島々へと海でつながる文化圏として捉え直す視点のことです。

    そこには「日本の近代化って本当にこれでよかったんだっけ?」「日本人ってなんだっけ?」という本質的な問い直しが含まれているそうです。

    前回も少し触れましたが、実はホシノも、奄美大島に住んでいた経験があります。今回の収録では、本には書かれていない現地のリアルな空気感や、教科書的な英雄としての西郷隆盛とは少し違う、島の人々に伝わるエピソードなども交えてお話しさせてもらいました。

    学校で教わるような大きな物語を鵜呑みにせず、違う視点を持って自分なりの見方を作っていくこと。そんな歴史を相対化する面白さを感じていただける内容になっています。ぜひお聴きください!

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    12 分
  • ep52-4『未完の西郷隆盛』(先崎彰容さん)/なぜ日本人は彼を論じ続けるのか?
    2026/05/11

    こんにちは、ホシノです。今回からはアワノさんの選書ターン。先崎彰容さんの著書『未完の西郷隆盛 日本人はなぜ論じ続けるのか』(新潮選書)をテーマにお届けします 。


    大河ドラマで2回も主役になるほど、日本人に圧倒的な人気を誇る西郷隆盛 。今回の配信では、「なぜ私たちは150年も前の人物を、今もなお何回も引っ張り出したくなるのか?」という、この本が提示する本質的な問いについてアワノさんが紹介してくれました 。


    アワノさんの解説によれば、そこには明治維新と第二次世界大戦(敗戦)という、日本が外国の圧力に負け、大きく変化した歴史が関係しているそうです 。西洋化や近代化(大久保利通的なもの)と引き換えに失ってしまった、日本人らしい死生観や「敬天愛人」に代表される思いやりの心 。それらを一身に体現している象徴として、私たちは西郷隆盛という存在にロマンを求めているのかもしれません 。


    番組内では、氷河期世代として自身の生き方に迷いながら近代日本の思想を問い直す著者・先崎さんご自身の魅力にも触れています 。福沢諭吉から司馬遼太郎、三島由紀夫、吉本隆明に至るまで、錚々たる知識人たちがこぞって西郷隆盛を論じてきた背景は非常に興味深い内容でした 。


    実は私自身も、西郷隆盛は好きな歴史上の人物だったのですが、以前「奄美大島」を訪れた際に、彼に対する少し違った見方が生まれる出来事がありました 。


    次回の後編では、その奄美大島でのエピソードや、彼の島妻であった「とぅま(愛加那)」さんの話題も交えながら、さらに深掘りしていく予定です 。そちらも合わせてお楽しみに!まずは前編、ぜひお聴きください。

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    9 分
  • ep52-3 『本当のことを書く練習』(土門蘭さん)/「情報化」と「野外教育」の接点
    2026/05/04

    こんにちは、ホシノです。引き続き、土門蘭さんの著書『本当のことを書く練習』(ダイヤモンド社)をテーマにお届けします。

    今回は、この本を読んでホシノが個人的に「残しておきたい」と感じたポイントをアワノさんと語り合いました。

    一つ目は、養老孟司さんの言葉として紹介されていた「情報化」について。自分が五感を通して感じた事象を、他の人にも伝わる「言葉」にしていくプロセスを「情報化」と呼ぶそうです。しかし現代は、すでに誰かが情報化したものをインプットし、アウトプットするだけの「情報処理」に偏りがちではないでしょうか。このお話を読んで、アワノさんが取り組まれている「野外教育」との意外な共通点に気づきました。座学(=情報処理)では得られない、自然の中で「自ら感じ、体験する」ことこそが、自分にとっての「本当のこと(=情報化の第一歩)」に迫る大切なアプローチなのだと実感しました。

    二つ目は、「生きること」と「考えること」のバランスについて。書くこと(=考えること)に行き詰まった土門さんが、散歩に出て外の世界(=生きること)に触れたことで、再び書くべきことに出会えたというエピソード。自分の中に潜るだけでなく、他者や外の世界と交差することで「本当のこと」が書けるようになるというバランス感覚は、土門さんが小説だけでなくインタビューの仕事も大切にされている理由に繋がっているようです。

    そして最後に、「書くことは一つのレジスタンスである」というお話。世間の常識や大きな圧力に飲み込まれそうになったとき、「自分はどう感じているのか」を言葉にして書き留めることで、それに抵抗する強さが生まれます。自分軸をしっかり持っている強い人たちは、きっと日頃から「本当のこと」に迫るために、書き、考えている人たちなのだと思います。

    アワノさんの次回の選書『未完の西郷隆盛』にも通じそうなこの「強さ」のお話。ぜひお聴きください!

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    17 分
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