『アワノトモキの「読書の時間」』のカバーアート

アワノトモキの「読書の時間」

アワノトモキの「読書の時間」

著者: 粟野友樹 星野良太 Work-Teller
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10月19日まで。※適用条件あり
「働く人と組織の関係性の編み直し」をテーマに 独自の視点で選んだ本を紹介する番組です。 扱う本は皆さんが知らないものが多くなるかもしれません。 20年以上「人と組織の関係性」を見つめてきたぼくの知見から 今の時代に必要だと思われる本だけを三部構成でご紹介していきます。 【profile】 リクルート/リクナビNEXT「転職成功ノウハウ」、リクルートエージェント「転職成功ガイド」識者 累計約600本以上の記事を監修 https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/profile-tomoki-awano/ 筑波大学→大学院→人材系企業→フリーランスと 20年以上、人と組織の関係性について学習と実践を重ねる。 ◎注目している分野 ・無意識的に社会指標に適応しようとする個人の葛藤 ・現代社会のしがらみから五感を解き放つ自然環境の可能性 ・現場、当事者の主体性に焦点を当てたオルタナティブ教育 ・ブリコラージュ/人が元来持つ適応能力・打開能力の活用 ・ナラティブコミュニケーションによる脱既定路線 ※上記分野のお話が多くなると思います。 ★ご質問、扱う本のリクエストなどがありましたら、 こちらまでDMをお寄せください。 https://twitter.com/Tomoki_Awano粟野友樹,星野良太,Work-Teller アート 文学史・文学批評
エピソード
  • ep56-1 『臨床とことば』『創造性とは何か』/スタートアップ界隈は白Tシャツにベアフットシューズ?
    2026/10/05

    どうも、ホシノです。新シリーズ56がスタート!アワノさんと1人会社仲間としてのエールを交わしつつ、今期お互いが読んでいく2冊の選書を紹介し合います。

    • ホシノの選書:『臨床とことば』(河合隼雄・鷲田清一 著/朝日文庫)

      前シリーズ『ミドルエイジ・ビギンズ』の取材対象としても登場した臨床哲学者・鷲田清一さんと、臨床心理学者・河合隼雄さんによる対談本です。臨床心理と臨床哲学の巨頭二人が、「臨床」と「科学」の違いや、人と人との距離、言葉の持つ力について語り合う一冊。対談内に出てくる河合さんの息子さんと鷲田さんのエピソードなど、知性あふれる掛け合いも見どころです。

    • アワノさんの選書:『創造性とは何か』(川喜田二郎 著/祥伝社新書)

      思考整理・アイデア発想法としてあまりにも有名な「KJ法」の考案者による一冊。川喜田二郎さんはもともと文化人類学や地理学の研究者で、ネパールなどの過酷なフィールドワークからKJ法を生み出しました。『知的生産の技術』で有名な梅棹忠夫さんとは京都大学山岳部以来の深い繋がりがあり、探検と学問を両立させた破天荒な人生の持ち主でもあります。そんな著者が説く「創造」の本本質とは。


    次回はまずホシノの選書『臨床とことば』からお話ししていきます。お楽しみに!

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    7 分
  • ep55-5 『ミドルエイジ・ビギンズ』後編/「人生あみだくじ理論」「中年のクライシスとどう付き合うか」
    2026/09/27

    どうも、ホシノです。

    東畑開人さんの『ミドルエイジ・ビギンズ』を掘り下げる後編をお届けします!

    今回は、本書に登場する豪華なゲスト陣の生々しい転機と葛藤にフォーカスしました。ライブ会場の規模を拡大したことで自らの「世間」の等身大のサイズを思い知り、音楽活動だけでなく小説の執筆へと手持ちのカードを広げていったクリープハイプの尾崎世界観さん。『源氏物語』の現代語訳という巨大な仕事に全精力を注ぎ込んだことで、かつて月28本も抱えていた連載生活と体力の変化に向き合うことになった作家の角田光代さん。そして、官僚時代の過酷な働き方から身を引き、自ら起業の道を選んだ元厚労省の千正康裕さん。

    華やかに見える表現者やトップランナーたちも、40代前後の「正午」を迎える中で、自身の限界や変化を受け入れ、人生のスタンスを大きく転換させていました。

    なかでも深く唸らされたのが、哲学者・鷲田清一さんの「人生あみだくじ理論」です。人はつい「初めに立てた目標に向かって一直線に進むこと」を人生の正解としがちですが、あみだくじのように、予期せぬ出会いや出来事によって横線が入り、思わぬ方向へ曲がっていくことこそが人生のリアル。当初の計画とは違う場所にたどり着いたとしても、その曲がりくねった軌跡と出会いそのものが、かけがえのない自分自身の物語になっていく——。鷲田さんの語る「若者はクロノロジー(年代記)、中年期はパースペクティブ(遠近感)、老年期はピクチャー(一枚の絵)として人生を眺めるようになる」という時間の捉え方の変化も、非常に味わい深いものがあります。

    一方で、「ミドルエイジ・クライシス」という言葉自体に囚われすぎて、必要以上に悩みを深刻化させてしまう危うさについてもアワノさんと語り合いました。頭で考えすぎず、時にはあみだくじの流れに身を任せて前を向く、そんなしなやかな姿勢も持っていたいものですね。

    他者の物語に触れることで、自分のこれまでの歩みとこれからの生き方を捉え直すきっかけをくれる一冊でした。

    次回からはまた新たなシリーズが始まります。どうぞお楽しみに!


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    25 分
  • ep55-4 『ミドルエイジ・ビギンズ』前編/「人生のカードは出揃った?」「相手の思考を掘り起こすインタビューの妙」
    2026/09/20

    どうも、ホシノです。

    今回はホシノの選書、東畑開人さんの話題作『ミドルエイジ・ビギンズ』(角川書店)の前編をお届けします。

    人生を80年とすると、40代前後はちょうど「人生の正午(昼)」。そこから社会的な役割を終える老年に向かうまでの長い移行期間を、東畑さんは「ミドルエイジ」と定義しています。

    本書が生まれた背景には、東畑さん自身のミドルエイジ・クライシスがありました。『カウンセリングとは何か』という集大成となる大著を書き終えた後、ふと訪れた喪失感。「自分はこれから何ができるのだろう」とエネルギーの向かう先を見失っていたとき、ミュージシャンの尾崎世界観さん(クリープハイプ)との会話が大きな転機になります。

    「人生の手札(カード)はもう出揃っている。新しく開発するカードはない中で、どう手持ちの札をやりくりしていくか」——。世間にも自分の持ち札が知られた状況で、諦めではなく前向きに人生をマネジメントしていく尾崎さんの姿勢に触れた東畑さんは、同世代の表現者たちへの取材を通じて「ミドルエイジの処方箋」を探る旅に出ます。

    本書に登場するのは、尾崎世界観さん、作家の角田光代さん、経営者の千正康裕さん、そして哲学者の鷲田清一さんという豪華な4名。

    東畑さんは、中年期を「青年に戻る」「親になる」「影を生きる」「停滞する」という4つの物語の類型で捉えようと試みますが、インタビューを重ねる中で見えてきたのは、決して一つの型には収まらない生々しい葛藤でした。

    特に印象的なのが、角田光代さんとの対話です。かつて月28本もの連載を抱えていた売れっ子作家が、ある時期を境に連載をすべてやめ、「パソコン教室にExcelを習いに行った」というエピソード。一見突拍子もない行動の裏にある「締め切りに追われない=働いていないという強迫観念」や「いつまでも自分は中堅だと思っていたが、気づけば周りは若手ばかりになっていた」という焦燥感を、東畑さんがカウンセラーならではの深い掘り下げで鮮やかに浮き彫りにしていきます。

    正解や処方箋を提示するのではなく、他者のリアルな告白を通じて「自分自身の物語」を見つめ直させてくれる本作。エリート層だけでなく地方や様々な環境で生きる中年像にも思いを馳せながら、じっくりと語り合いました。

    次回は、鷲田清一さんが語る「人生のあみだくじ理論」など、さらに心に刺さる各論をご紹介します。お楽しみに!

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    22 分
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