
風立ちぬ
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ナレーター:
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岩渕 柾志
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著者:
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堀 辰雄
このコンテンツについて
とある夏に出会った「私」と節子だったが、彼女は結核を患っていた。数年後二人は婚約するものの節子の病状は重く、彼女の父親の提案によりF高原のサナトリウムで療養することが決まる。それに「私」も付き添うこととなった。
やがて死にゆく婚約者と過ごす日々が、美しい風景とともに描かれる。©2023 PanRolling
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この鼓はまったく鼓の中の妖怪である。皮も胴もかなり新らしいもののように見えて実は百年ばかり前に出来たものらしいが、これをしかけて打ってみると、ほかの鼓の、あのポンポンという明るい音とはまるで違った、陰気な、余韻の無い……ポ……ポ……ポ……という音を立てる。
この音は今日迄の間に私が知っているだけで六、七人の生命を呪った。しかもその中の四人は大正の時代にいた人間であった。皆この鼓の音を聞いたために死を早めたのである。
これは今の世の中では信ぜられぬことであろう。それ等の呪われた人々の中で、最近に問題になった三人の変死の模様を取り調べた人々が、その犯人を私――音丸久弥と認めたのは無理もないことである。私はその最後の一人として生き残っているのだから……
私はお願いする。私が死んだ後にどなたでもよろしいからこの遺書を世間に発表していただきたい。当世の学問をした人は或は笑われるかも知れぬが、しかし……
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風立ちぬに寄せられたリスナーの声
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- tkhsh
- 2024/01/29
感動する
なんとなく悲しいお話なのかなと敬遠していたのですが、とても良かったです。愛ですね。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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ナレーション
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- がんちゃん
- 2023/10/04
感動の短編名作
ジブリで知った人も多いかと思いますが、小説も素晴らしいです。夫婦愛などを繊細に美しく書いているので2人を想像しながら聞いて、終わりには涙とため息が出ました。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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ナレーション
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- Amazon カスタマー
- 2023/08/13
悲しい話ではあるが
二人の馴れ初めから一人になってしまった主人公の回想、悲しくて、胸を掻きむしりたくなるほどの無力感と絶望を抱いているはずだが、永遠と生き続ける奥様との愛。。。。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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