『残りの雪(下)(P+D BOOKS)』のカバーアート

残りの雪(下)(P+D BOOKS)

(小学館)

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残りの雪(下)(P+D BOOKS)

著者: 立原 正秋
ナレーター: 梶山 はる香
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このコンテンツについて

鎌倉、京都、箱根、越後……人目を忍んで逢瀬を重ねる里子と坂西。四季の移ろいと、愛の日々の中で”いびつな染付白磁”といわれた里子は”女“として目覚めていく。

里子の友人で坂西の元恋人だった栗田綾江の嫉妬による密告で、二人の仲は坂西の妻・和枝の知るところとなる。宿命の愛と知りながら、里子は坂西と別れる決心をするのだったが……。

日経新聞に連載され話題を呼んだ長編小説。男女の宿命的な愛を鮮烈に映すとともに鎌倉や京都を舞台に、和服や自然を通して日本の四季が美しく描写されており、作品の魅力に彩りを添えている。©2015 Masaaki Tachihara (P)小学館
大衆小説 現代文学
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結末はどうなるのかと最後まで気になる作品。終わってみると、どう理解すれば良いのか悩む作品でもある。50年前なら良かった事が、白黒つけないといけない現在では理解されないかもしれない。そんな不安もある作品。

里子の強さ。しかし彼女は小さな子供を抱えてどうするんだろう。

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

当世流の小説に毒されてしまっている自分としては、ストーリーそのものが少し大人し過ぎた感は否めない。
が、花鳥風月を愛でるが如く文章やその行間から醸し出される情感を味わうという点においては「これこそが至高の日本文学」と言っても過言ではない。
難しい言葉はどこにも使われていないのに、ただただ美しい。

それにしても、本作品や川端康成『雪国』に表れているような一昔前の日本の男の身勝手さには呆れてしまう。
それを恥じるどこかダンディズムのようにさえ捉えている感があるのだからまったくもって手がつけられない。

実質⭐︎4.3 流れるような美しい日本語

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立原正秋の作品は全作読んでいるが、朗読で聴くのもまた違った味わいがあった。
立原文学には「立原語」と呼べるような独特の造語があり、それが作品を際立たせているのだが、それらの数箇所は訂正されているように感じたのは思い違いだろうか?

弘資と慈山和尚の声と話し方は違和感があった。両者とももう少し闊達で、歯切れが良い方が良かった。

千枝の声や話し方がいちばん原作の雰囲気をよく出していた。
少なくともこの朗読においては千枝がいちばん生き生きと生命力を感じさせた。
1人の女性の悲喜交々の情感や人間的成長を経て自立を遂げていく存在感を示していた。
むしろ里子は花。千枝はヒロイン。と言った感じだ。

久しぶりの立原文学

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