年の瀬の音(小学館の名作文芸朗読)
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ナレーター:
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みなみ なみ
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著者:
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山本 周五郎
このコンテンツについて
時代小説『赤ひげ診療譚』、歴史小説『樅ノ木は残った』などの代表作で知られ、昭和期に活動した作家の随筆。十二月になると、一日一日に時を刻む音が聞こえるようだ。原稿を書きながら、その音の速度と威嚇に身が縮むのを覚える。師走の街はせかせかした不安定な気分にさせる。そんな中、一人の紳士が子犬を連れて悠然と歩いていた。私は羨望のため息をもらしながら、この誇り高き紳士とその愛によって結ばれた子犬との後をついて行った。©2025 Public Domain (P) (P)2025 エイトリンクス
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その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。
<あらすじ>
お秋は村次とは腐れ縁だった。十八の頃に出会ってからはや九年、仕事がものになれば、お秋を苦界の商売から足を洗わせてやる……何度もそう言われ続け、お秋は彼との縁を切れずにいた。その一方で船宿の船頭である藤吉には強く思いを寄せられ、一緒になろうと迫られていたが、村次のこともあり、お秋は断り続けていた。
ある日、店にはおせんという十七の娘がやって来た。借金を抜いて一人が店を出ることになった代わりだった。お秋は世話をしてやり、おせんを気に掛けるが、一方のおせんはなかなかお秋に懐こうとしなかった。
そしてある日、村次が「商売がうまく行かなかった」と、お秋に鞍替えの話を持って来た時、女主人はお秋に対して、おせんの身の上を話すのだった。それはお秋が思ってもみない残酷な真実だった……
<山本周五郎>
1903~67年。小説家。山梨
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<山本周五郎>
1903~67年。小説家。山梨
著者: 山本 周五郎