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ケアの倫理とエンパワメント

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ケアの倫理とエンパワメント

著者: 小川 公代
ナレーター: 望月 菜々子
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自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。
強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己……、二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。ヴァージニア・ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。

本書は、キャロル・ギリガンが初めて提唱し、それを受け継いで、政治学、社会学、倫理学、臨床医学の研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」について、文学研究者の立場から考察するという試みである。(中略)この倫理は、これまでも人文学、とりわけ文学の領域で論じられてきた自己や主体のイメージ、あるいは自己と他者の関係性をどう捉えるかという問題に結びついている。より具体的には、「ネガティブ・ケイパビリティ」「カイロス的時間」「多孔的自己」といった潜在的にケアを孕む諸概念と深いところで通じている。本書は、これらの概念を結束点としながら、海外文学、日本文学の分析を通して「ケアの倫理」をより多元的なものとして捉え返そうという試みである。(本書「あとがき」より)©小川 公代 (P)2021 Audible, Inc.
文学史・文学批評

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文学や過去の研究をもとに、日本語にしづらい『ケア』というものが、どう扱われてきたかを解説してくれる。読み(聴き)進めると、ジェンダー役割との複雑な関係性が見えてきて、興味深い。ナレーションも穏やかで聴きやすかった。しかし、著名な哲学者の名前の読みが間違っていたのが残念。良書であり、よいナレーションだっただけに、改善してほしいと願う。

ケアとジェンダーの複雑な関係性を丁寧に紐解く

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