エピソード

  • スーパーボールとヒップホップの歴史的瞬間 Ep.16
    2025/10/17
    今回は、ヒップホップ界における最大級の歴史的瞬間となった2022年のスーパーボール ハーフタイムショーを徹底解説します。「悪い人たちの音楽」という従来のイメージを覆し、家族の行事とも言えるスーパーボールの舞台に、ついにヒップホップが登場。開催地であるロサンゼルス (LA)、そしてコンプトンのお膝元で開催されたこの大会は、ヒップホップの歴史において新たな一ページを刻みました。 • ヘッドライナーを務めたのは、プロデューサーとしても知られるドクター・ドレー (Dr. Dre)。彼は、完璧主義者として知られ、エミネムやスヌープ・ドッグを世に送り出したビジネスマンとしての側面にも注目します。 • 豪華出演陣として、ケンドリック・ラマー (Kendrick Lamar), エミネム (Eminem), スヌープ・ドッグ (Snoop Dogg), メアリー・J. ブライジ (Mary J. Blige)、そしてサプライズゲストとして50セント (50 Cent)アンダーソン・パーク (Anderson .Paak)といったレジェンドたちが集結しました。 • 特にケンドリック・ラマーは、前回のスーパーボールにおいてメッセージ性のあるパフォーマンスを行い話題となりましたが、2022年大会は、シンプルにヒット曲を豪華に披露するエンターテイメントとしての側面が強調されています。 🔴今後の展開・取り扱い予定トピック Dandy Hiphopでは、ヒップホップを愛するリスナーの皆様と共に、以下のような多様なテーマを探求していきます 。• クラシック名盤の解説(例:イルマティック (Illmatic)) • ケンドリック・ラマーのピンプ・ア・バタフライ (To Pimp a Butterfly) など、特定のアルバムの分析• 音楽や映画、サンプルの元ネタ• 日本のヒップホップの動向 • ヒップホップファッションや文化のルーツ(例:囚人服と腰パンの関係) 【リスナーの皆様へのお願い】 番組では、リスナー様からのお便りを心よりお待ちしております。あなたの好きなヒップホップ楽曲や、ご自身のヒップホップ遍歴、Dandyさんに解説してほしいアーティスト、ソフィに教えたい音楽について、エピソードを添えてぜひお聞かせください。コラボレーションのご依頼も大歓迎です! 💿お便りの宛先 ⁠https://forms.gle/9EjUyjh8QfzwQCgo6⁠ 🎧番組で紹介したPlay List ⁠https://open.spotify.com/playlist/4MTboyeA0QUDAVLqRLyqaV?si=txMSNnbeTq-QxMQKIjy2CA&pi=09LWJGoGS7KPZ⁠ 📻 番組のフォローをお願いします この番組が気に入ったら、ぜひフォローして次回の配信をお待ちください! • お便り・メッセージ大募集: あなたの好きなラッパーや好きな楽曲、ヒップホップに関する知識やエピソードをぜひお聞かせください。 • コラボレーションのお誘い: フォロワー6万5千人のSGDと、企業様、クリエイター様からの番組や企画に関するコラボレーションのご相談も随時お待ちしております。お気軽にご連絡ください。 【MC】 Shot Gun Dandy ⁠https://x.com/shotgundandymk3?s=21⁠ SOPHIE ⁠https://x.gd/SlIGnP⁠
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    26 分
  • ケンドリック・ラマー スーパーボウル・ハーフタイムショー 徹底解説 Ep.15
    2025/10/16
    この番組は、ヒップホップを愛してやまないミックスルーツのSHG Dandyと、ヒップホップ知識を学びたいMC SOPHIEが、ディープなヒップホップナレッジをお届けする知識番組です。 今回のエピソードでは、音楽界における最大のイベントの一つ、スーパーボウル・ハーフタイムショーの伝説的なパフォーマンスを深掘りします。特に、2025年のスーパーボウルで、史上初めてソロアーティスト、ソロラッパーとしてワンマンパフォーマンスを成し遂げたケンドリック・ラマーに焦点を当て、その驚異的な構成力とメッセージ性を徹底分析。アメリカ国内で最も注目される、巨大な舞台でパフォーマンスを行うことは、アーティストにとって「成功の象徴」であり、最高のステータスとなる出来事です。 • ケンドリック・ラマーの快挙:2025年、単独でハーフタイムショーを背負った彼が、ヒップホップ史、アメリカの歴史に名を刻んだ瞬間。 • ドレイクとのビーフの行方:パフォーマンス直前まで注目を集めたのが、ドレイクをディスしたヒット曲「Not Like Us」(ノット・ライク・アス)の披露。全国生放送でドレイクの名前を名指しで言及した、歴史的な瞬間の詳細。 • 「Not Like Us」の多重的な意味:「アス(Us)」が示す、単なるドレイクとの対立に留まらない、ユナイテッド・ステイツ(U S)という国全体への痛烈な皮肉。ケンドリックが「詩人」として込めた複雑なリリックの意味を徹底解説します。 • 15分間のストーリーテリング:ハーフタイムショー全体で描かれた「アメリカという国に俺たちはゲームをさせられている」というコンセプト。黒人文化を搾取するシステムへの批判を、視覚的な演出や曲順で表現したパフォーマンス分析。 • アンクル・サムとアンクル・トムのメタファー:俳優サミュエル・L・ジャクソンが演じた、アメリカと媚びを売る黒人奴隷のイメージがフュージョンしたキャラクターの裏側にある、黒人史へのメッセージ。 • ヒップホップの歴史的地位:ヒップホップのみならず、ロック、ジャズ、ブルース、カントリーといった、世界で聞かれる音楽ジャンルが全て黒人によって作られたという歴史的背景。ケンドリックのパフォーマンスが、この文化的搾取の構造にどう抗ったのかを解説します。「ゲームオーバー」を意味するPlayStationの演出や、「テレビを消せ」というメッセージを持つ楽曲「T.B. Off」で締めくくられたパフォーマンスの全貌を、SHG Dandyの深い知識と共にお楽しみください。 -------------------------------------------------------------------------------- リスナーさんからのご感想や好きな楽曲についても、ぜひお聞かせください。 💿お便りの宛先 ⁠https://forms.gle/9EjUyjh8QfzwQCgo6⁠ 🎧番組で紹介したPlay List ⁠https://open.spotify.com/playlist/4MTboyeA0QUDAVLqRLyqaV?si=txMSNnbeTq-QxMQKIjy2CA&pi=09LWJGoGS7KPZ⁠ 【MC】 Shot Gun Dandy ⁠https://x.com/shotgundandymk3?s=21⁠ SOPHIE ⁠https://x.gd/SlIGnP⁠ 📻 番組のフォローをお願いします この番組が気に入ったら、ぜひフォローして次回の配信をお待ちください! • お便り・メッセージ大募集: あなたの好きなラッパーや好きな楽曲、ヒップホップに関する知識やエピソードをぜひお聞かせください。 • コラボレーションのお誘い: フォロワー6万5千人のSGDと、企業様、クリエイター様からの番組や企画に関するコラボレーションのご相談も随時お待ちしております。お気軽にご連絡ください。
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    32 分
  • HIPHOP史上 3大ビーフ Ep.14
    2025/10/16
    今回はビーフの定義とルーツを解説します。ヒップホップにおけるビーフは、曲を出し合ってお互いを罵り合い、相手よりも高いラップスキルを示す争い事です。この「争い」には、暴力に発展した側が負けという暗黙のルールが存在します。このルールの背景には、黒人コミュニティの「ダズンズ」(Dozens)と呼ばれる、お互いに文句を言い合う遊びがあります。これは、差別的な状況下で感情的にならずに耐性をつけ、に訴えないためのサバイバルスキルとして機能していました。この歴史的文脈から、ラップバトルでは感情的になることがダサいと見なされる側面があります。今回のエピソードで深掘りする、ヒップホップ史上の主要な3つのビーフは以下の通りです。 1. ブリッジ・ウォー (Bridge Wars):1980年代中盤にMC ShanとKRS-Oneの間で起こり、「ヒップホップの誕生の地はどこか」というヒップホップにとって非常に重要な題材で戦われたビーフです。 2. 2パック対ビギー (Tupac vs. Biggie):東西の確執の象徴として最も有名であり、単なるラッパー間の争いではなく、Bad Boy Entertainment(パフ・ダディ)対Death Row Records(シュグ・ナイト)というレコ―ドレーベル同士の対立へと発展し、多くの関係者を巻き込みました。最近になって逮捕者が出たものの、ビギー側のディス曲「Who Shot Ya?」の意図など、その真層は不明なまま、様々な説が絡み合う複雑な事件です。 3. ケンドリック・ラマー対ドレイク (2024年):2013年の「Control」での宣戦布告から始まり、2024年に激化した現代のスキルバトルです。商業的な成功を象徴するドレイクと、哲学的・文化的な側面を重視するケンドリック・ラマーという対立構造のなかで繰り広げられました。最終的にリスナー(ヘッズ)の判断により、ケンドリック・ラマーが圧勝したと広く認識されています。ヒップホップでは、大会やバトルにおいて、リスナー(観客)が勝敗を決めるプレイヤーとしての責任感を持つという現場市場主義の伝統があります。言葉の壁や文化の壁を乗り越え、この奥深い歴史を理解する手助けとなるヒップホップ翻訳をお届けします。 --------------------------------- 📻 番組のフォローをお願いします この番組が気に入ったら、ぜひフォローして次回の配信をお待ちください! • お便り・メッセージ大募集: あなたの好きなラッパーや好きな楽曲、ヒップホップに関する知識やエピソードをぜひお聞かせください。 • コラボレーションのお誘い: フォロワー6万5千人のSGDと、企業様、クリエイター様からの番組や企画に関するコラボレーションのご相談も随時お待ちしております。お気軽にご連絡ください。 【MC】 Shot Gun Dandy ⁠https://x.com/shotgundandymk3?s=21⁠ SOPHIE ⁠https://x.gd/SlIGnP⁠ 💿お便りの宛先 ⁠https://forms.gle/9EjUyjh8QfzwQCgo6⁠ 🎧番組で紹介したPlay List ⁠https://open.spotify.com/playlist/4MTboyeA0QUDAVLqRLyqaV?si=txMSNnbeTq-QxMQKIjy2CA&pi=09LWJGoGS7KPZ⁠ Jingle, BGM制作:SOPHIE
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    48 分
  • Queen Mic, 1 Mic, 1 Soul Ep.13
    2025/10/16
    今回は、現代のフィーメルラッパーを巡る論争を深掘りし、リスナーの価値観を揺さぶる文化の定義に迫ります。議論は、Rapsody(ラップソディ)のレコード紹介から始まり、Lauryn Hill(ローリン・ヒル)やXG、BLACKPINKなどの女性アーティストの進化に触れます。特に、Doja Cat(ドージャ・キャット)やCardi B(カーディ・B)に代表される、セクシャリティを武器にする挑発的なスタイルに注目。彼女たちのリリックの内容、性的描写がエンパワーメントとして捉えられる文化的背景を分析します。一方で、Che Noir(シエノワール)のように見栄えやセクシーさに頼らず、純粋にスキルとライミングのテクニック(ラップスキル)で勝負する硬派な女性ラッパーが存在します。なぜ注目度が低いのかという、ヒップホップ界における商業とバランスの問題を深く考察します。また、Cardi BとMegan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)による楽曲WAPのえげつないリリックを具体的に解説し、そのショックバリューが商業的成功を収める要因となっている現状を分析します。彼女たちのラップが、深い比喩表現やダブルミーニングを駆使したRapsodyの音楽とどう異なるのかを比較し、ヒップホップの歴史や文化の定義を問い直します。さらに、サンプリングの著作権や違法性といった技術的な知識にも言及しつつ、最終的には「それぞれのヒップホップ」という結論に至ります。ヒップホップは多様性そのものであり、誰かの定義ではなく、リスナーそれぞれが音楽として自由に楽しむべきであるという「1人に1つのHIPHOP」("1 Mic, 1 Soul")の価値観を提示する、必聴のナレッジ回です。 _ _________________ 📻 番組のフォローをお願いします この番組が気に入ったら、ぜひフォローして次回の配信をお待ちください! • お便り・メッセージ大募集: あなたの好きなラッパーや好きな楽曲、ヒップホップに関する知識やエピソードをぜひお聞かせください。 • コラボレーションのお誘い: フォロワー6万5千人のSGDと、企業様、クリエイター様からの番組や企画に関するコラボレーションのご相談も随時お待ちしております。お気軽にご連絡ください。 【MC】 Shot Gun Dandy ⁠https://x.com/shotgundandymk3?s=21⁠ SOPHIE ⁠https://x.gd/SlIGnP⁠ 💿お便りの宛先 ⁠https://forms.gle/9EjUyjh8QfzwQCgo6⁠ 🎧番組で紹介したPlay List ⁠https://open.spotify.com/playlist/4MTboyeA0QUDAVLqRLyqaV?si=txMSNnbeTq-QxMQKIjy2CA&pi=09LWJGoGS7KPZ⁠
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    29 分
  • HIPHOPとビジネス Ep.12
    2025/10/16
    今回は元々現場でのパーティーでしか楽しめず、ビジネスとは最も程遠いところにあったヒップホップが、いかにして数十億を動かす巨大な商業文化へと変貌を遂げたのかを深掘りします。 💸 ヒップホップが商業化した瞬間 1970年代前半に誕生したヒップホップは入場料が高くてディスコに入れない若者が主催。当初は入場料が50円(女性は25円)程度のパーティー文化でした。しかしヒップホップ初のレコード「ラッパーズ・デライト(Rapper's Delight)」が誕生したことで、状況は一変します。現場主義のDJクールハークらから「ヒップホップではない」と批判されながらも、レコードが爆発的に売れたことで「ヒップホップで金稼ぎができる」という認識が広がり、商業的な路線へと舵が切られました。さらに、1981年の伝説的なヒップホップ映画「ワイルド・スタイル(Wild Style)」の成功や、1984年の大規模な全国ツアー「フレッシュフェスト(Fresh Fest)」にスウォッチ(時計会社)がスポンサーについたこと など、メディアとスポンサーシップを通じてヒップホップは発展していきます。 👟 ファッションとブランドコラボレーションの歴史 ヒップホップのビジネスの象徴が、ファッション分野でのコラボレーションです。*ランディMC(Run-DMC)がアディダス(Adidas)を着用し、多くの若者がそれに憧れアディダスを求めることで、ブランドの売上が爆発的に伸びた事例を解説。また、ティンバーランド(Timberland)のように、当初ヒップホップとの関係を否定していたブランドが、ラッパーたちの着用によって売上が上がり、後に正式なコラボレーションを実現した歴史についても触れます。その他、囚人の名残から始まった腰下げパンツ(サギング)靴紐なしの靴などのファッション文化、Bボーイの動きやすいスポーツウェア、そしてエアジョーダン(Air Jordan)とブラックカルチャーの関係 など、ファッションがヒップホップの成長に与えた影響を多角的に分析します。 🎤 貧困からの脱出と哲学 ヒップホップは単なるエンタメに留まらず、貧困生活や下層階級から抜け出すための手段となり、稼いでいることがかっこいいとされる文化へと進化しました。今回は特に、伝説のラッパー2Pac(トゥパック)や、グラフィティアートが持つ意味、ヒップホップファン同士の知識の競い合いに対する考え方についても話し合います。ヒップホップの世界は深く、探求の旅は続きます。 --------------------------------------------------------------- 📻 番組のフォローをお願いします この番組が気に入ったら、ぜひフォローして次回の配信をお待ちください! • お便り・メッセージ大募集: あなたの好きなラッパーや好きな楽曲、ヒップホップに関する知識やエピソードをぜひお聞かせください。 • コラボレーションのお誘い: フォロワー6万5千人のSGDと、企業様、クリエイター様からの番組や企画に関するコラボレーションのご相談も随時お待ちしております。お気軽にご連絡ください。 【MC】 Shot Gun Dandy https://x.com/shotgundandymk3?s=21 SOPHIE https://x.gd/SlIGnP 💿お便りの宛先 https://forms.gle/9EjUyjh8QfzwQCgo6 🎧番組で紹介したPlay List https://open.spotify.com/playlist/4MTboyeA0QUDAVLqRLyqaV?si=txMSNnbeTq-QxMQKIjy2CA&pi=09LWJGoGS7KPZ
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    27 分
  • Hip to the GAME. Ep.11
    2025/10/16
    今回は、ショットガン・ダンディが独断と偏見で選ぶ「ベスト5曲」を発表する企画です。ヒップホップを語る上で欠かせない名曲の数々を、音の良さや、ノスタルジックな感覚、エモーショナルな響きといった独自の視点から解説していきます。 【今回の主要なトピックと楽曲】 • ソウルズ・オブ・ミスチーフ(Souls of Mischief)の『93 'til Infinity』: ヒップホップ好きならほとんどの人が聞いたことがある曲であり、「とにかく音がいい」と評されます。青春の1ページのような懐かしい、あるいは悲しい気持ちが混ざったノスタルジックな感覚を呼び起こし、それが非常に心地いいとされています。リリック(歌詞)は10代の内容で、インテリジェンスを追求したものではなく、音質やメロディに不思議なパワーがある点が魅力です。 • デラソウル(De La Soul)の『Stakes Is High』: ショットガン・ダンディさんが音を重視して選出した曲で、J Dillaという尊敬を集めるビートメーカーが手掛けたビートが特徴です。サンプリングという手法が使われており、ベースの使い方が非常に面白く、グルーヴィーで心地よい音質が重視されています。 • ロード・フィネス(Lord Finesse)の『Hip to the Game』: 1994年リリース のこの曲も、『93 'til Infinity』と似た、懐かしさや切なさ、ノスタルジックな感覚が入り混じった心地いい音が特徴です。ディレイがかかったサックスやトランペットのような管楽器の音が非常に気持ちよく響き、ジャジーでメローなビートが心地よさを生んでいます。 【用語解説】※諸説あり hip(形容詞として “informed / aware”)」は 1904 年にアフリカ系アメリカ人の口語 (African-American vernacular) から登場したとされ、これは「hep(同様の意味)」の変形とみられている説がある、とは記されています。語源辞典 また Oxford University Press のブログも、「hip」の意味 “aware / in the know” は 1904 年の George Vere Hobart の小説 Jim Hickey の中で “Are you hip?” という台詞が使われた記録が最古級だという説を紹介しています。OUPblog スラング・辞書・ジャズ・語源研究の中で、「hip = aware / sophisticated」や「hep / hip の語形変化」について議論されてきたことは広く認められています。たとえば Cab Calloway が「Hepster’s Dictionary(Jive/Jazz スラング集)」を出した例が、jive 言語 (ジャズ文化のスラング) として「Are you hep to the jive?」などの用例を含むものとして知られています。ウィキペディア+2JSTOR+2 辞書的な用法として “to be hip to something = aware of something” という意味が Merriam-Webster に掲載されています。メリアム・ウェブスター これらは「hip がスラングとして “通じている・わかっている” という意味で使われてきた歴史的記録」が存在することを示しています。 • ウータン・クラン(Wu-Tang Clan)の『Protect Ya Neck』(首を守れ): 9人のメンバーが勢いのあるリレーを披露する、初期衝動に満ちたエネルギッシュな曲です。荒らしい音質こそがヒップホップであると感じさせ、無敵感や、怖いもの知らずの攻撃的な姿勢が詰まっています。タイトルのメッセージ性については、「俺らが来たからお前ら首を守れよ」という攻撃的な意味と、「自分たちもその心構えでやっている」というダブルミーニング的な解釈も可能と語られています。 • サマラ・シン(Samara Cyn)の『Brand New Teeth』: ショットガン・ダンディさんが期待を込めて選出した、斬新な音を出す注目の女性ラッパーの曲です。彼女はまだ若く、そのおしゃれさや声の良さ、そして斬新な音を出しているにもかかわらず心地いい点が評価されています。 また、番組では、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)のようなレジェンドが体現した「自分自身を貫く」というヒップホップの哲学にも触れています。ヒップホップとは、自分自身に誇りを持って生きていくことでもあり、自分のルーツ、人生、感情をリアルに描くことが重要です。詩的なリリックの解釈 や、音楽の構成要素が織りなす楽しさについて、深く掘り下げていきます。今後は日本語ラップや日本のヒップホップにも焦点を当てる予定です。 📮ヒップホップの楽曲やアーティスト...
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    29 分
  • 独断と偏見で選ぶ「やばいラッパー5選」Ep.10
    2025/10/16
    ショットガン・ダンディが独断と偏見で選ぶ「やばいラッパー5選」!ヒップホップが好きすぎるミックスルーツのショットガン・ダンディ(Shotgun Dandy)と、ヒップホップは好きだが知識のないソフィー(MC SO)がお届けするヒップホップ番組。 今回は、ダンディが独断と偏見で選ぶ、「2025年9月3日時点のバイブス」国内外問わず好きなラッパー5人をご紹介します。レジェンドから現代のライミングの進化を担ったアーティストまで、知的でリリカルな世界観に迫ります。🎤 ▶︎収録内容のハイライト&キーワード 1. Nas(ナズ)レジェンド中のレジェンド。ファーストアルバムがすごすぎる「ザ・ラッパー」のイメージ。彼の出身地であるニューヨーク・の街の情景を鮮明に見せてくれるリック(歌詞)が特徴です。特に、名盤『Illmatic』のジャケットも印象的です。 2. Rakim(ラキム)ヒップホップ界のゴッドMC(God MC)とまで呼ばれる伝説のラッパー。ライミングの革命化であり、複数の単語で韻を踏む内部韻や複雑なライム構造、そしてフロー(Flow)という概念やスラングをヒップホップにもたらしたパイオニアです。彼がいなくては今のヒップホップは到達しなかったと言われるほど、多大な影響を与えています。 3. ODB(オールド・ダーティ・バスタード)ヒップホップグループ、ウータン・クラン(Wu-Tang Clan)のメンバー。35歳で薬物過剰摂取により若くして亡くなりました。叫ぶような「破りキャラ」的な歌い方や、とのギャップが魅力。見た目に反して、歌詞を読み解くと非常にインテリ系なラップを展開しています。 4. Pharoahe Monch(ファロア・モンチ)デュオOrganized Konfusion(オーガナイズド・コンフュージョン)のメンバー。独特なフローと言葉の選び方、そして頭のいいリックが魅力です。特に楽曲「Stray Bullets」(流れ玉)では、流れ玉の目線でラップし、二次的災害の危険性や、ライバルラッパーを倒すという比喩的な意味を多重構造で表現する擬人化の才能を見せつけています。 5. MF DOOM(MFドゥーム)ダンディさんが一番好きなラッパー。彼こそが、これまで挙げたラッパーの中でも最もリックとラップがすごい人。多重韻(多重員)をゴリゴリに仕込み、何十にも重なった意味を持たせる曲を多く発表。メジャーシーンの物質主義に立ち向かう「悪役」(ヴィラン)を演じ、ラップの内容で勝負するという思想をマスクというスタイルで貫いたアンダーグラウンドの英雄です。 -------------------------------------------------------------------------------- リスナーさんの知識や好きな楽曲についても、ぜひハッシュタグ #DandyHipHopで教えてください。 ヒップホップ初心者の方も、まずはノリで聴き、ライミングの音から楽しんで、そこからリック(歌詞)の世界を深掘りしていくのも楽しみ方の一つですね! 🎧番組で紹介したPlay List https://open.spotify.com/playlist/4MTboyeA0QUDAVLqRLyqaV?si=txMSNnbeTq-QxMQKIjy2CA&pi=09LWJGoGS7KPZ 【MC】 Shot Gun Dandy https://x.com/shotgundandymk3?s=21 SOPHIE https://x.gd/SlIGnP 💿お便りの宛先 https://forms.gle/9EjUyjh8QfzwQCgo6
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    28 分
  • beef / N-word 徹底解説 Ep.9
    2025/10/15
    Dandy Hiphop 用語解説:【ビーフ】と【Nワード】の深い歴史と文化の起源を探る! 今回は「Dandy Hiphop 用語解説」企画!ヒップホップ文化の核心に迫ります。前回はヒップホップの4大要素を整理しましたが、今回は独特なヒップホップ用語を深掘り!リスナーさんの知識や好きな楽曲についてもぜひお聞かせください。 -------------------------------------------------------------------------------- 🔥 必須スラング「ビーフ」(Beef)を徹底解説! 「ビーフ」ヒップホップ用語として非常に有名かつ歴史のある素晴らしいスラングです。一般的な「喧嘩」という意味合いだけでなく、曲同士でお互いに文句を言い合う、いわゆるディスソングを出し合うことも指します。直近ではケンドリック・ラマーとドレイクの争いが有名ですね。ビーフの起源:アフリカの伝統と奴隷制度「ビーフ」が「争い事」を意味するようになったのは、1920年代のアメリカで確認されていますが、ヒップホップにおける「ビーフ」の精神は、さらに深いアフリカの文化にルーツを持ちます。その源流にあるのが、奴隷時代の黒人たちが始めた遊び「ダズンズ」(Dozens)です。 • ダズンズの背景:語源は「ダース(12個)」で、欠陥のある黒人奴隷を12個売りしていたという悲痛な歴史に基づいています。 • ダズンズの目的:この遊びは、アンガーマネージメントの一種であり、サバイバル技術でした。奴隷たちは、白人にどれだけ罵声を浴びせられても怒らない、感情的にならないための訓練として「ダズンズ」を行っていたのです。• ルール:暴力に訴えたり、激怒してしまったら負け。 • 現代への影響:この文化的な背景があるため、ヒップホップの「ビーフ」では、作品としてディスを返し合うことが重要視され、個人的な暴力に発展させた方が負けとされています。 • 関連文化:コメディアンのコミュニティで行われる「ロースティング」(Roasting)も、相手の欠点を言って笑いを生む同様の文化です。ウィル・スミス事件も、このロースティング/ダズンズの文化から見ると、暴力に訴えたウィル・スミスが「負け」と見なされる理由が理解できます。番組では、2パックとビギーの東西戦争に関する有力な説や、パフ・ダディの関与疑惑など、ビーフにまつわるショッキングな展開についても言及します。 🗣️ 複雑な歴史を持つ言葉「Nワード」(N-word) Nワードは、彼ら本人が発するのは良いけれども、我々他人種が発してはいけないと広く認識されている言葉ですが、その使用を巡っては複雑な議論が存在します。 • 語源:元々は「ネグロ(黒)」を意味し、スペイン語などが語源とされます。 • 歴史:奴隷制度の時代、白人たちが黒人を下げ住む言葉として使っていました。特に白人が使っていたのは特定の攻撃的な発音でした。 • 現在:現在では、仲間内での呼びかけ(曲でよく聞かれるニュアンス)として使われることもありますが、イントネーションや使いどころによってニュアンスが変わり、非常に難しい言葉です。黒人コミュニティの深い歴史と文化の違いを理解しないと、この言葉の真髄は掴めません。 まとめ:「Nワード」とは何か アフリカ系奴隷の時代から現代に至るまで、黒人差別の象徴的な侮蔑語。 欧米社会においては「もっとも使用を避けるべきタブー語」の一つ。 黒人コミュニティ内部では、"nigga" の形で「仲間・兄弟」の意味として再転用されることがある。 → ただし、これはインサイダー・リクレイムの一環であり、外部者が安易に真似ることは許容されない。 非黒人が使用する場合は、歴史的暴力の文脈を呼び起こし、強烈な差別行為とみなされる。 → 「ラップで使われてるから自分も言っていい」という発想は欧米では即アウト。 1990年代以降のヒップホップで頻出するが、これは黒人アーティスト自身が「抑圧の言葉を逆に武器化する」文脈。 Eminem(白人ラッパー)は絶対にこの語を使わなかった。これは彼自身が「黒人ではないから、その権利はない」と自覚していたから。 したがって、ラップを参照する際でも、Nワードを外部の人間がそのまま発声・引用するのはNG。...
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    26 分