エピソード

  • 漫画家のシナリオ設計に学ぶ、経営ストーリーデザイン論(前編)|CULTIBASE Radio #72
    2025/09/10

    今回のテーマは「漫画家のシナリオ設計」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。

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    ▼概要

    今回は、ミナベが漫画から学ぶ会社経営のストーリー作りについて語りました。現在漫画形式の経営書籍を執筆しており、漫画家の仕事術に関する書籍にハマっていると話します。中でも、荒木飛呂彦氏の「漫画術」を高く評価し、彼の作品「ジョジョの奇妙な冒険」が、極めて戦略的なロジックで成り立っていることを解説。荒木氏が「ジョジョ立ち」を戦略的に生み出したエピソードを紹介し、ヒット作には必然的なロジックが存在することを強調しました。

    この漫画術のレンズを会社経営に当てはめることで、会社のストーリーをより面白く、多様なものにできると話します。多くの会社が売上や競争に特化するあまり、ドラゴンボールのような「トーナメント型」のストーリーに陥りがちだと分析し、これは社員や顧客から見たときに、コンテンツとしての面白さや多様性が失われる可能性があると述べました。

    そして、トーナメント型ではない、より多様な会社のストーリーテリングの可能性を提示。例えば、未知の課題を解き明かす「ミステリー・サスペンス型」や、ゴールに向かって旅をする「ロードムービー型」といったストーリーを会社経営に取り入れることで、従業員や顧客の体験をより豊かにできると提案しました。MIMIGURIの経営スタイルが、探求を通じて「実は我々はこういう会社だったんだ」と解き明かすミステリー・サスペンス型に近いと分析。

    最後に、リスナーに向けて、自身が面白いと感じる会社のストーリーがどのような型に当てはまるか考えてみてほしいと呼びかけました。



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    ▼関連リンク

    孤高の中年「ベジータ」のキャリア課題にどう向き合うか?|CULTIBASE Radio #17https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/vegeta-career

    少年漫画から学ぶ、組織デザイン(1):鬼舞辻無惨の「鬼の一派」崩壊に見る、機能別組織のバッドパターン|CULTIBASE Radio|Organization Design #14https://www.cultibase.jp/radios/organization-design/13844

    漫画とアニメで鍛える組織学習の観察眼|CULTIBASE Radio|Management #63https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/7491



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    24 分
  • 探究/コンテンツづくりは、経営にどんな価値をもたらすか?|CULTIBASE Radio #71
    2025/09/03

    今回のテーマは「創作」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。

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    ▼概要

    今回は「探究・創作と経営の関係」をテーマに語られました。中心となったのは「作家性や探究活動を経営インパクトにどう結びつけるか」という問いです。安斎はまず、自身の経験を踏まえ、デザインやファシリテーションの価値を取り上げました。これらは従来、事業計画に従属する下流工程とみなされがちでしたが、実際には抽象化や可視化を通じて組織の全体像を捉え、経営判断の質を高める力を持つと説明します。同じように研究や創作も、単なるコンテンツ制作にとどまらず、組織にとってのケイパビリティや文化を言語化し、再現可能な形にする営みであると強調しました。


    さらに議論は「経営の上手さが似通っていく」という現象に及びます。経営手法を突き詰めると、最適化によって組織は均質化しやすく、結果的に市場での独自性が失われるリスクがあります。ここで安斎さんは、差異や独自性を生み出す探究こそが持続的な競争力の源泉であると話しました。組織にロールモデル的存在がいれば、周囲は憧れを抱きつつも「自分は別の道を進もう」と分岐し、それが創造性の土壌となると語られています。


    終盤では、孤独な探究と共同的ファシリテーションの両立についても触れられました。探究を最優先に据えることで、共同作業や対話の時間は義務ではなく「成果を分かち合う前向きなお裾分け」として機能する、と整理されました。こうした姿勢により、個人の創作活動と組織全体の営みが健全に循環するのです。最後に二人は、今後は「経営をうまくやる方法論」を追求するのではなく、「経営を作家的に楽しむ」視点を持ち、作家論や漫画術からの知見も積極的に取り入れていきたいと展望を語り、番組を締めくくりました。



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    個の創造性を解き放つ鍵は、自己評価できるか否かである──コルク佐渡島庸平さん×安斎勇樹対談

    https://www.cultibase.jp/articles/4353


    あらゆる仕事はものづくり。作品として送り出す|CULTIBASE Radio #58

    https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/work-as-creation


    作家としての葛藤:健全なコンテンツメイキングの作法|CULTIBASE Radio #70

    https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/creator-struggle



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    26 分
  • 作家としての葛藤:健全なコンテンツメイキングの作法|CULTIBASE Radio #70
    2025/08/27

    今回のテーマは「コンテンツメイキング」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。

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    ▼概要

    今回は、ミナベの新刊執筆を題材に、先輩作家である安斎にアドバイスを求めながら対話が進んでいきました。

    自分の作品が複数の視点(経営、デザイン、研究など)を掛け合わせた「非創作的な物語」であると説明し、良い作品を作る上での葛藤を4つ挙げました。1つ目の葛藤は、本を書き進めるうちに自分の視野が広がり、過去に書いた部分を何度も書き直したくなるというもの。これに対し安斎は、完璧な100点の本は原理的に存在せず、どこかで「これで出す」と決める損切りが重要であるとのこと。大学院時代の「終わった終論が良い終論」という教えを引用し、いつか次の本を書くという気持ちで、今書いている本を完成させることが大切だとアドバイスしました。

    2つ目の葛藤は、専門外の知識を引用する際に、都合よく解釈してしまう「チェリーピック」をどう避けるかです。AIはあくまでネガティブチェックの補助であり、必ず原文を読み、引用と自身の解釈を明確に分けることが鉄則であるとのこと。また、ビジネス書などの中間的な情報源を介さず、大元の文献を確認する「孫引き」を避けることの重要性を強調しました。

    3つ目の葛藤は、全ての文章にこだわりたい気持ちと、執筆にかかる時間のバランスです。全てにこだわる必要はなく、特に重要な部分だけを丁寧に書くことで、全体として作家の個性を出すことができると助言しました。

    最後の葛藤は、作家が伝えたいこと(エゴ)と読者が求めること(読者益)のバランスです。安西氏は、多くの読者に届けるためには読者益を重視しつつ、コラムなどでエゴを全開にするなど、メリハリをつけることが有効だと語りました。「問いかけの作法」は、読者の視点を意識して書かれたもので、本文とは別に、コラムで自身の理論的な主張を展開していることを例に挙げました。



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    最新刊 #冒険する組織のつくりかた 最速レビュー!そしてミナベの出版構想とは|CULTIBASE Radio #35https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/new-book-review

    1冊の本を書き上げるには:現場で役立つナレッジの組み立て方|CULTIBASE Radio|Management #71https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/8055

    組織づくりにおいて生成AIでショートカットできないもの|CULTIBASE Radio #60https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/essence-of-org



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    30 分
  • ストーリーテリングが上手いリーダーが頭の中で考えていること|CULTIBASE Radio #69
    2025/08/20

    今回のテーマは「ストーリーテリング」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。

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    ▼概要

    今回は、ファシリテーションのスキルとしてストーリーテリングの重要性について話されました。ミナベからファシリテーターは参加者の発言や行動を意味づけ、一つの物語に編み直して場に還元するストーリーテリングの力が不可欠が話すと、安斎もこれに同意し、問いかけやフィードバックと並ぶ、重要なコミュニケーション上の介入モードであると位置づけています。

    ファシリテーションにおけるストーリーテリングを理解するためには、一般的な「分析思考」とは異なる「物語的思考」が必要であると話されました。分析思考が過去から現在へと因果関係を追う思考モードであるのに対し、物語的思考は現在から過去へと意味付けをする思考モードであり、この思考法を用いることで、停滞したチームの状況を再解釈し、新しい意味を与えることができます。

    ミナベは、ストーリーテリングを単なる振る舞いとしてではなく、具体的な「作法」として言語化することが難しいと話し、安斎は人を動かすためのストーリーテリングは、論理的な説得だけでは不十分であり、相手が「やりたい」と思うように感情に訴えかけることが重要であるといいます。

    具体的な練習方法として、相手が乗り気でない活動に誘う際、相手の価値観を尊重しつつ、新たな意味付けを与えるコミュニケーションを試すことを提案しました。最後に、ストーリーテリングは万能ではないとしつつも、分析思考と物語的思考の両面を使い分けることが、組織のマネジメントにおいて不可欠なスキルであると結論付け、今後もこのテーマについて探求していきたいと締めくくられました。



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    「両利きの経営」を推進する経営層のストーリーテリング戦略|CULTIBASE Radio|Management #88https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/10539

    毎日の仕事に、ワクワクを取り戻す。関心とビジョンを結ぶリーダーシップ|最高の組織づくり~ベンチャーCxOの葛藤~ #24https://www.cultibase.jp/radios/venture-radio/ssz24

    未来を描くリーダーのための「ビジョンづくり」の作法|DESIGN&LEADERSHIP #4https://www.cultibase.jp/videos/dal04



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    22 分
  • ファシリテーターはどこまで「フィードバック」をするべきか?|CULTIBASE Radio #68
    2025/08/06

    今回のテーマは「フィードバック」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。

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    ▼概要

    今回は、ファシリテーターが場の停滞を防ぐために必要なフィードバックについて議論されました。ファシリテーターが「問いかけ」に終始し、フィードバックを避けることで、かえって場が停滞してしまうという課題から話が展開していきました。フィードバックは単にネガティブな指摘を伝えるものではなく、「問題を解決するために介入する」ことが原則であると話します。

    たとえば、ワークショップで非協力的な態度をとる参加者がいたとしても、「態度が悪い」と感情的に伝えるだけのフィードバックは問題解決に繋がらず、意味がありません。代わりに、その参加者がなぜそのような態度をとるのか、どうすれば前向きになるのかを考え、問題解決につながる介入をすることが重要です。

    「問いかけとフィードバックをどのように使い分けるのか」という問いに対しては、両者にはグラデーションがあり、完全に切り分けられるものではなく、問いかけは答えが定まっていない事柄を「探索」する際に用いるもので、参加者と共に方向性を探っていくイメージと話が展開されました。

    一方、フィードバックは、ファシリテーターが第三者的な視点から、当事者が見えていない盲点や、もったいない資源などを「指摘」する際に用いるもので、特に、ポジティブな側面を強く指摘することで、参加者をエンパワーメントする機能があるとしています。また、場の空気を変えることもファシリテーションの重要な機能の一つであり、状況に応じてユーモアを交えたり、あえて真剣に指摘したりするなど、適切な方法で介入する必要があると述べました。

    最終的にファシリテーターは「問いかけ」と「フィードバック」のどちらかに限定されるのではなく、両者を状況に応じて使い分け、問題解決に向けて場を動かす「知的ファシリテーション研究の総合力」が重要であると結論付けました。



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    現代フィードバック論を批評するhttps://www.cultibase.jp/videos/13865

    安斎勇樹と探る、可能性を拓くフィードバックの極意|最高の組織づくり〜ベンチャーCxOの葛藤〜 #26https://www.cultibase.jp/radios/venture-radio/ssz26

    この世の全チームで実践すべき「ポテンシャル・フィードバック」の作法|CULTIBASE Radio|Management #116https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/12848




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    22 分
  • あなたはどのタイプ?多様なチームをマネジメントする3つの起点|CULTIBASE Radio #67
    2025/07/30
    今回のテーマは「マネジメント」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。番組への感想は、SNSのハッシュタグ #CULTIBASE にてお待ちしています。▼概要今回は、異質性や多様性の高い組織を効果的にマネジメントする方法について話されました。同質性の高い組織では、職能ごとの明確な業務管理と育成計画が機能しますが、多様な職種や価値観を持つ人々が混在する組織では、従来のマネジメントスタイルが通用しません。そこで、同番組で紹介されている「DESIGN&LEADERSHIP」というコンテンツで語られている、ビジョン・アクション・リフレクションの3要素が重要であると述べられました。ビジョンは単なるスローガンではなく、多様なメンバーがどのように協働し、顧客に価値を提供していくのかを具体的にイメージできるようなストーリーテリングが求められます。これにより、異なる職能や個性を持つメンバーが共通の未来像を共有し、あたかも「阿吽の呼吸」で動ける状態を目指します。アクションは、ビジョンに基づいて組織やチーム全体が動くことを指し、個人の行動だけでなく、チームとしての実践が重要です。そしてリフレクションは、単なる行動の振り返りだけでなく、自己を取り巻く環境の変化を認識し、自身の価値基準や視点も客観的に見つめ直すことが含まれます。これにより、パニックにならずに状況を冷静に俯瞰し、真にメンバーを生かすためのビジョンを描くことができるようになります。ミナベはこの3要素のどれがマネジメントの「センターピン」となるかは、マネージャー個人の特性によると考察しました。安斎は、自身はアクションを起点として、そこから得られた経験を基にリフレクションとビジョン構築を行う「アクション型」であると分析。ミナベは同様にアクションを重視しつつ、サイクルが健全に回っているかの指標として共通のビジョン合意を重視していると述べました。この「ビジョン・アクション・リフレクション」のフレームワークは、一方向のモデルではなく、相互に作用し合う循環的な関係性を持つことが強調されました。リスナーに向けて、自身がどの要素を起点にするとマネジメントサイクルを回しやすいか、自らを振り返るきっかけとなるのでは、と締めくくられました。番組への感想は、SNSのハッシュタグ #CULTIBASE にてお待ちしています。CULTIBASE Radioは⁠⁠⁠Spotify⁠⁠⁠や⁠⁠⁠Apple podcast⁠⁠⁠、⁠⁠⁠YouTube⁠⁠⁠などでも配信中!最新情報を見逃さないよう、ぜひお好きなメディアでフォロー/チャンネル登録をお願いします!▼関連リンク▼DESIGN&LEADERSHIP シリーズはこちらからhttps://www.cultibase.jp/programs/design_and_leadership▼関連リンクリクルートを創業期から支える経営論「心理学的経営」に学ぶ──個の創造性と自律性を育む組織文化https://www.cultibase.jp/articles/12356組織文化づくりのファシリテーション:“同質化”と”多様化”のジレンマをいかに乗り越えるか?https://www.cultibase.jp/videos/11129若手マネージャーが「部下育成」の壁を乗り越えるには:3つのタイプ別攻略法https://www.cultibase.jp/articles/6463◇ ◇ ◇▼CULTIBASE⁠⁠⁠⁠⁠https://www.cultibase.jp/⁠⁠⁠⁠⁠▼CULTIBASE Lab無料会員登録⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.cultibase.jp/signup⁠⁠⁠⁠⁠▼株式会社MIMIGURI コーポレートサイト⁠⁠⁠⁠⁠https://mimiguri.co.jp/⁠
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    18 分
  • リーダーが生成AIを活用する際に、怠ってはならないこと|CULTIBASE Radio #66
    2025/07/23

    今回のテーマは「生成AI」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。

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    ▼概要

    AIの進化が仕事にもたらす影響について話しされました。AIの活用が当たり前になりつつある現代において、そのメリットだけでなく、「ダークサイド」にも焦点を当てています。

    AIを業務に導入する際の懸念点として、ミナベはAIに頼りすぎることで生じる「無力感」と「仕事の疎外感」を挙げました。これは、AIのアウトプットが優れていたり、AIを使った方が上司に評価されたりすることで、人間が自ら努力することをやめてしまうという観点です。その結果、本来自身で確認すべき工程を怠ったり、倫理的なエラーを引き起こしたりする可能性もあるのでは、とのこと。例えば、品質管理のチェックをAI任せにし、不備があっても「後で直せばいい」という意識で提出してしまうケースをあげました。

    安斎は、AIと協働する上で重要なのは「線引き」であると強調しました。特に、倫理的に問題がないか、AIよりも人間が行う方が質の高いアウトプットを出せるかという観点から、作業の切り分けを意識していると話します。具体例として挙げたのは会議の議事録作成。AIが要約やネクストアクションの抽出を行う機能は便利ですが、AIが作成した議事録には重要な論点の漏れや誤りもあり、会議の背景にある文脈や参加者の合意形成のニュアンスはAIでは捉えきれないため、人間が最終的な調整を行う必要があるとしています。

    また、AIに依存した作業は、記憶の定着を妨げるという点も重要な論点として挙げられました。ミナベはAIが作成した議事録に頼りきると、会議の内容を記憶しにくくなり、結果として後から議事録を見ても記憶が再現できず、業務の要件からずれてしまうリスクもあるとのこと。個人作業の効率化にはAIが有効である一方、チームで協働する上でのアジェンダ作成や議事録作成においては、人間自身が主体的に関わり、AIの出力を吟味することが、チームの活性化や円滑なコミュニケーションに不可欠であるとまとめられました。



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    生成AI時代に必要な「問い」のデザイン力を磨くには?https://www.cultibase.jp/videos/14353

    生成AIに疲れた男|CULTIBASE Radio #48https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/exhausted-by-ai

    組織づくりにおいて生成AIでショートカットできないもの|CULTIBASE Radio #60https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/essence-of-org




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    13 分
  • リーダーの自己開示は「タイミング」が命|CULTIBASE Radio #65
    2025/07/16

    今回のテーマは「自己開示」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。

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    このエピソードでは、「オーセンティック・リーダーシップ」をテーマに、リーダーによる自己開示の“タイミング”の重要性について語られました。


    オーセンティックリーダーシップとは、リーダーが自分の強みを活かし、正直に自分らしいリーダーシップを発揮することでチームを牽引するスタイルです。しかし、正直さを重視しすぎた結果、リーダーが自分の弱みや本音を過度に開示し、それが部下の不安を招き、チームの崩壊につながるケースもあるとのこと。「弱さは人を動かすための道具ではなく、一生懸命やっているからこそ自然とついてくるもの」だと述べています。


    つまり、瞬間的な弱さの開示で人を引きつけようとするのではなく、継続的に努力し、困難に向き合い続ける中で垣間見える弱さこそが、人を動かす力となります。格闘家が試合前の強がりと、試合後の涙を見せる姿に例えられるように、前提として努力や挑戦があるからこそ、不安を共有することが共感を呼ぶと言えます。


    このようなオーセンティックリーダーシップは、単なる感情の排出ではなく、自分を冷静に見つめ直し、周囲への感謝を通じてチームと共に課題に向き合う長期的なプロセスです。明日からすぐに実践できるものではないかもしれませんが、普段言えずにいた健全な本音(例えば、部下への称賛や素直な謝罪など)を伝えることから始めることができます。これは、リーダー自身の内省を深めることにも繋がり、健全な自己開示を通じてチームの信頼関係を築く一歩となるでしょう。


    このテーマは奥深く、リーダーが「鎧を着込んで強がる」でもなく、「赤ちゃん返りする」でもない、適切な自己開示のバランスを見つけることの重要性を示唆しています。



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    対話のための「自己開示」の作法とコツ

    https://www.cultibase.jp/videos/dialogue-disclosure


    ポップに学ぶ、オーセンティック・リーダーシップの重要性|CULTIBASE Radio|Management #85

    https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/10110


    「オーセンティック・リーダーシップ」の誤解?自分らしさをつくるために、ときに壊す必要性:連載「リーダーシップ教育の最前線」第9回

    https://www.cultibase.jp/articles/11445




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