『渡部龍朗の宮沢賢治朗読集』のカバーアート

渡部龍朗の宮沢賢治朗読集

渡部龍朗の宮沢賢治朗読集

著者: 渡部製作所
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概要
Audibleで数々の文学作品を朗読してきたナレーター 渡部龍朗(わたなべたつお) が、宮沢賢治作品の朗読全集の完成を目指し、一編ずつ心を込めてお届けするポッドキャスト。 ▼ 朗読音声とテキストがリアルタイムで同期する新体験オーディオブックアプリ「渡部龍朗の宮沢賢治朗読集」iOS版 / Android版 公開中 ▼ 【iOS】https://apps.apple.com/ja/app/id6746703721 【Android】https://play.google.com/store/apps/details?id=info.watasei.tatsuonomiyazawakenjiroudokushu 幻想的で美しい宮沢賢治の言葉を、耳で楽しむひとときを。 物語の息遣いを感じながら、声に乗せて広がる世界をお楽しみください。渡部製作所 アート 文学史・文学批評
エピソード
  • 山地の稜
    2026/11/01

    📖『山地の稜』朗読 – 白く光る朝のレールと、雲に浮かぶ群青の稜線🛤️⛰️

    静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『山地の稜』。

    学校をあとにして、ひとりで、つめたい草を見に行く朝です。運動場でテニスをしている二人は、ついて来たいのか、こちらを見ています。けれども、大事なことなので、だれも連れていきません。

    線路に出ると、私は手帳をひらき、目に入るものを書きとめながら歩いていきます。やがて向こうから、見おぼえのある女の人がやって来ます。知らないふりで通りすぎようかと思ううちに、もう何か話しかけられそうです。

    ほんのしばらくのつもりで、線路づたいにひとりで歩く、春の朝です。雲はまぶしく光り、南の空はトルコ玉のいろに晴れています。白い雲を背にして、いままで知らなかった山の稜が、群青に浮かびあがります。

    このあいだの日曜日のさみしさが残っているので、お城のほうへは足が向きません。線路を行き来する人たちの目が気にかかって、手帳をひろげているのも、気どって見えはしないかと思います。それでも、書きとめないわけにはいかないのです。

    雲の光のなか、手帳を手にひとり歩く朝を、朗読でじっくりとお楽しみください。


    #鉄道 #方言

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    14 分
  • 若い木霊
    2026/10/25

    📖『若い木霊』朗読 – 雪の消え残る枯草の丘と、胸の高鳴る春さきの一日🌾💓

    静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『若い木霊』。

    雪もほとんどとけた、枯草の丘です。若い木霊は、木を見かけると近よっていって、もう春だから起きろと、大きな声で呼びかけます。けれども、幹に耳をあててみても、なかはしずかで、木はまだ目をさましていません。

    丘を下りた窪地まで来たとき、一匹の蟇の言葉が聞こえてきて、木霊ははっと立ちどまります。鴾の火だ、もう空は青くない、と蟇はつぶやいているのです。

    若い木霊がひとりで丘をめぐる、春さきの一日です。空は澄みわたり、日の光をうけた枯草が、どこまでも明るく光っています。丘のあいだの窪地では、黒い土がぬくもり、早い花も咲きはじめています。

    木霊の胸は、空を見あげたときから、なぜだかどきどきと鳴っています。春のきざしに出あうたびに、その音は高くなり、息まで熱くなってきます。ふん、と言ってはみても、胸の鳴るのはおさまりません。

    雪の消え残る丘に、春の光のあふれる一日を、朗読でじっくりとお楽しみください。


    #冒険 #植物

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    17 分
  • 十月の末
    2026/10/18

    📖『十月の末』朗読 – 霜の朝の明るい豆畑と、青い月のかかる晩秋の夜🍂🌙

    静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『十月の末』。

    霜のおりた、つめたい朝です。お母さんとおばあさんは支度をして、山の畑へ出かけるところです。通いなれた路を、小さな嘉ッコはひとあし先に走っていきます。

    豆畑に着くと、むこうから、となりの善コがお母さんといっしょにやって来ます。並んで座った二人は、両手で耳をふさいではまたひらく遊びをはじめました。すると、水が流れているような、ふしぎな音が聞こえてくるのです。

    豆の取り入れでいそがしい家の人たちのそばで過ごす、嘉ッコの一日です。風はつめたく、お日さまは、ときどきうすい雲にかくれては、また明るく照ります。日が暮れてからは、赤く燃える火のまわりに、みんながいます。

    嘉ッコは、見るものにも聞くものにも、すぐに夢中になります。となりの善コとは、畑にいても家にいても、大きな声で呼びかわします。おとなたちも、よく笑います。

    霜の朝から月の夜まで、十月の末の一日を、朗読でじっくりとお楽しみください。


    #少年 #方言 #月 #柱

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    21 分
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