山地の稜
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概要
📖『山地の稜』朗読 – 白く光る朝のレールと、雲に浮かぶ群青の稜線🛤️⛰️
静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『山地の稜』。
学校をあとにして、ひとりで、つめたい草を見に行く朝です。運動場でテニスをしている二人は、ついて来たいのか、こちらを見ています。けれども、大事なことなので、だれも連れていきません。
線路に出ると、私は手帳をひらき、目に入るものを書きとめながら歩いていきます。やがて向こうから、見おぼえのある女の人がやって来ます。知らないふりで通りすぎようかと思ううちに、もう何か話しかけられそうです。
ほんのしばらくのつもりで、線路づたいにひとりで歩く、春の朝です。雲はまぶしく光り、南の空はトルコ玉のいろに晴れています。白い雲を背にして、いままで知らなかった山の稜が、群青に浮かびあがります。
このあいだの日曜日のさみしさが残っているので、お城のほうへは足が向きません。線路を行き来する人たちの目が気にかかって、手帳をひろげているのも、気どって見えはしないかと思います。それでも、書きとめないわけにはいかないのです。
雲の光のなか、手帳を手にひとり歩く朝を、朗読でじっくりとお楽しみください。
#鉄道 #方言
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