『若い木霊』のカバーアート

若い木霊

若い木霊

無料で聴く

ポッドキャストの詳細を見る
概要

📖『若い木霊』朗読 – 雪の消え残る枯草の丘と、胸の高鳴る春さきの一日🌾💓

静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『若い木霊』。

雪もほとんどとけた、枯草の丘です。若い木霊は、木を見かけると近よっていって、もう春だから起きろと、大きな声で呼びかけます。けれども、幹に耳をあててみても、なかはしずかで、木はまだ目をさましていません。

丘を下りた窪地まで来たとき、一匹の蟇の言葉が聞こえてきて、木霊ははっと立ちどまります。鴾の火だ、もう空は青くない、と蟇はつぶやいているのです。

若い木霊がひとりで丘をめぐる、春さきの一日です。空は澄みわたり、日の光をうけた枯草が、どこまでも明るく光っています。丘のあいだの窪地では、黒い土がぬくもり、早い花も咲きはじめています。

木霊の胸は、空を見あげたときから、なぜだかどきどきと鳴っています。春のきざしに出あうたびに、その音は高くなり、息まで熱くなってきます。ふん、と言ってはみても、胸の鳴るのはおさまりません。

雪の消え残る丘に、春の光のあふれる一日を、朗読でじっくりとお楽しみください。


#冒険 #植物

adbl_web_anon_alc_button_suppression_t1
まだレビューはありません