『フレンチ・クラシック・カフェ』のカバーアート

フレンチ・クラシック・カフェ

フレンチ・クラシック・カフェ

著者: 笹川日仏財団
無料で聴く

このコンテンツについて

笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。 《中田昌樹プロフィール》 1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。 パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガリア国立ソフィア室内管弦楽団などヨーロッパ各地で指揮。 帰国後、新国立劇場開場当初からオペラ制作に携わり、オペラ研修所特任講師も務める。 吹奏楽の分野では、吹奏楽コンクール全国大会/支部大会/県大会の審査、各地の指揮講習会の講師を長年に渡って担当。 札幌大学文化学部 客員教授、新国立劇場オペラ制作部 専門員、新国立劇場オペラ研修所特任講師 、Institut Francais du Kyushu (九州日仏会館) 『フランス音楽の陰影』レクチャー講師 等を歴任。907504 音楽
エピソード
  • #204 アンニュイな雰囲気漂うドビュッシー『レントより遅く』
    2025/06/27

    久しぶりにピアノ曲を取り上げます。まずはクロード・ドビュッシー作曲の『レントより遅く』。


    意外と知られていませんが、20世紀初頭フランスはピアノ先進国で、プレイエル、エラール、ガヴォーの三大ピアノメーカーがしのぎを削っていました。そのうちエラールのピアノは日本にももたらされ、現存4台のうち1台は赤坂の迎賓館に、もう1台は燕三条にあり、この2台は今でも演奏されています。


    「レント」はフランス語でlent、表層記号で「遅く」の意味ですが、それよりも遅く弾くことを意図したのではなく、当時のパリで人気を博していた「遅いワルツ(valse lente)」のことを皮肉を込めてこのようにタイトルで表したようです。


    中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。


    【出演】中田昌樹(指揮者)

    【演奏】クロード・ドビュッシー作曲『レントより遅く』

        フランソワ・ジョエル・ティオリエ(ピアノ)

        イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

    【提供】笹川日仏財団


    続きを読む 一部表示
    19 分
  • #203 オペラの中のオペラ、ビゼー『カルメン』
    2025/06/27

    200回記念の最後は、世界で最も有名なジョルジュ・ビゼー作曲のオペラ『カルメン』です。ポピュラー音楽のヒット曲さながら、誰もが一度は聴いたことのある曲ばかりですが、今回は主役の出番ではない箇所を中心にお届けします。


    パリのオペラ・コミック座から委嘱されたこの『カルメン』。ハッピーエンドが定番なこの劇場のレパートリーとは異なり、最後に人も殺されてしまうオペラに、支配人は怒り心頭でしたが、それとは裏腹にこの作品は徐々に人気を得ていきます。さらに、歌と歌の間を繋ぐセリフをレチタティーヴォに変え、グランド・オペラの形式にしたことで、一層の成功を収めます。


    番組後半では、故栗山昌良版『カルメン』の独創的な発想の演出にも触れています。


    中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。


    【出演】中田昌樹(指揮者)

    【演奏】ジョルジュ・ビゼー作曲オペラ『カルメン』より第二幕「あらまあ、将校さん」、第四幕「 安いよ、安いよ」、第四幕 行進曲と合唱「来たぞ、行列が」

        グラシェラ・アルペリン(メゾ・ソプラノ)

        ジョルジオ・ランベルティ(テノール)

        アラン・タイタス(バリトン)

        ドイナ・パラーデ(ソプラノ)

        ダリア・シェヒター (ソプラノ)

        アン・リーベック(ソプラノ)

        ダニーロ・リゴーサ(バス)

        ブラティスラヴァ児童合唱団

        スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団

        スロヴァキア放送交響楽団

        アレクサンダー・ラハバリ(指揮)

        イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

    【提供】笹川日仏財団


    続きを読む 一部表示
    25 分
  • #202 革新的なオペラ、ドビュッシー『ペレアスとメリザンド』
    2025/06/13

    200回記念の第三弾は、それまでのフランスの伝統的なオペラとは性格を異にするクロード・ドビュッシー作曲のオペラ『ペレアスとメリザンド』です。


    ドビュッシーは、ベルギーの劇作家モーリス・メーテルリンクが書いた戯曲を、台詞をほぼそのまま変えずに、フランス語のテキストの抑揚や言葉の長さをそのまま音符に写し、作曲したと言われています。


    全曲を通じて調性感が薄く、戯曲そのままに神秘のベールに包まれたようなサウンドです。また第五幕冒頭は、三人の男声のそれぞれ異なる性格の微妙さを見事に特徴付けています。


    中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。


    【出演】中田昌樹(指揮者)

    【演奏】クロード・ドビュッシー作曲オペラ『ペレアスとメリザンド』より第3幕 第1場:城の塔の一つ、第5幕:城内の部屋

        Armand Arapian - (バリトン)

        Gabriel Bacquier (バス)

        Mireille Delunsch (ソプラノ)

        Jean-Jacques Doumene - (バス)

        Francoise Golfier (ソプラノ)

        Helene Jossoud (メゾ・ソプラノ)

        Gérard Théruel (バリトン)

        ジャン=クロード・カサドシュ/指揮

        パ・ド・カレー合唱団/合唱

        リール国立管弦楽団/演奏

        イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行

    【提供】笹川日仏財団

    続きを読む 一部表示
    23 分

フレンチ・クラシック・カフェに寄せられたリスナーの声

カスタマーレビュー:以下のタブを選択することで、他のサイトのレビューをご覧になれます。