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永遠の1/2
- (小学館)
- 再生時間: 11 時間 33 分
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あらすじ・解説
どんな小説家にも、一つだけ、アマチュアとして書いた小説がある。ないと始まらない。その小説が人目に触れ、本になるとデビュー作と呼ばれ、書いた人は小説家と呼ばれるようになる。――「あとがき」より現代作家の中でも群を抜く小説の名手――佐藤正午の不朽のデビュー作を、新たな装いで文庫化!【物語】失業したとたんにツキがまわってきた。婚約相手との関係も年末のたった二時間で清算できたし、年が明けると競輪は負け知らず、失業保険も手つかずのままで、懐の心配はこれっぽっちもなかった。おまけに、色白で脚の長い女をモノにしたのだから、ツイてるとしか言いようがない。いってみれば笑いが止まらぬというところだった。「西海市」にすむ主人公・田村宏は、27歳の年の暮れに退職届を出して以降、ツキを頼りに何もかもうまく行くかに思われた。ところがその頃から、たびたび街で別人と間違われ、厄介な相手にからまれ、ついには不可解な事件に巻き込まれてしまう。どうやら自分と瓜二つの男がこの街にはいるらしい‥‥。【山田風太郎賞受賞の最近作『鳩の撃退法』への選評から】●文句なしの最高得点を入れた。真似したくても真似できない。(夢枕獏さん)●試みが図抜けていたことは、疑いようがない。(京極夏彦さん)●自分もこの作品を一番に推した。(奥泉光さん)●こんな優れた作家の存在を今まで知らなかった。受賞は当然であろう。(筒井康隆さん)
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