小学館の名作文芸朗読

【小学館の名作文芸朗読】岡の上に住む貧乏な百姓一家。働き詰めの少年の心の慰めは、夕方の丘から遠く眺める、金持ちの家の金の窓だった。

【小学館の名作文芸朗読】肉屋を毎日訪れる1匹の野良犬は、店主が与えた肉を食べず、病気を患う別の野良犬に与えていた。心優しい野良犬に感動した店主は、2匹の犬を店の見張り役として面倒を見ることにした。

【小学館の名作文芸朗読】ポコちゃんと千ちゃんは夏休みに月の世界を探検する計画を立てる。宇宙艇カモシカ号は順調に運行していたが、成層圏を通りこすと、突然、どえらい音をたてて艇が揺れる。空中分解するのではと心配したが、その正体は流星群の隕石だった。何とか危機を脱出し宇宙の墓場と言われる重力平衡圏まで来ると、三年前に遭難した新コロンブス号を見つける。

【小学館の名作文芸朗読】詩集『道程』『智恵子抄』などの代表作で知られ、明治期から昭和期にかけて詩人・家人・彫刻家・画家として活躍した高村光太郎の詩。

【小学館の名作文芸朗読】高村光太郎のエッセイ。岩手の山中で一人暮らしをする著者が、雪に包まれた冬の情景を描写する。昼夜で表情を変える雪の美しさ。吹雪の夜にひっそりと風の音を聴く時間。

【小学館の名作文芸朗読】

山岳地方の春の訪れと自然の変化を観察したエッセイ。三月でも山には雪が残り、消えるのは五月中旬頃という季節のずれに着目する。冷たい空気が北へ流れ、地中の熱と日光が働き出すと、短期間で春から夏へと変わる。

【小学館の名作文芸朗読】作者である高村光太郎が、岩手での八年間の生活を通して、山の秋の移り変わりを描写する。旧盆が過ぎると、草木の生長が止まり、栗拾いや茸狩りを楽しむ季節となる。

みっちゃんはクリスマスの贈り物に何が欲しいか、母様に教える。

【小学館の名作文芸朗読】葉子は成績の悪い生徒ではないが、鉛筆と紙を持つと授業の時間でさえも絵を描きたがる癖がある。

【小学館の名作文芸朗読】画家である竹久夢二による童話。幼児である「あなた」と、母親の会話によって物語は進む。母親は「あなた」を膝に抱えて、絵本を読んでいる。

【小学館の名作文芸朗読】熊吉の仕事は毎日、半蔵門から永田町へかけて水を撒くこと。ある時、仕事場の三宅坂の水揚ポンプの傍らに一本の草の芽が生えたのを見つけた熊さん彼は、朝と晩に水をやるようになる。

【小学館の名作文芸朗読】町に冬が近づいてくるころ、花子はおばあさんが寒くならないように、薪と炭を取り寄せる手紙を北の山国へ送った。

【小学館の名作文芸朗読】山の方から風が吹くと、林の若い梢や野の草がお辞儀をする。街では、教会の十字塔を吹いたり、煙突の口で鳴ったり、とても面白そう。

【小学館の名作文芸朗読】

二人の中学生が、橋の欄干にもたれながら川の流れに目を落としていた。映画で夜更かししたAと、偶然すれ違ったBは、定刻を一分でも過ぎれば門が閉ざされる厳格な学校から締め出されてしまったのだ。仕方なく散歩をすることにした二人は、須田町を抜け、人波の間を縫って進む。初めて体験する“平日の街”は彼らの心を躍らせた。

田舎にいるのはつまらない、と考えた留吉。３日後の朝、都の停車場に降りていた。その日、泊まる場所がなかった留吉は小学校時代の友人を訪ねた。

【小学館の名作文芸朗読】「下品な育ちだから放って置かれても実を結ぶトマト」「どんな高貴な生まれなのか誰も知らないクルミの苗」「石ころだらけで白い脚を伸ばせないだいこん」

【小学館の名作文芸朗読】私は家族に秘密の仕事部屋がある。そこは日本橋の銀行に勤める若い女性、キクちゃんの部屋。彼女が出勤して帰るまでの間、私は四、五時間、そこで仕事をする。

【小学館の名作文芸朗読】資産家である草田家と「僕」は先代から親しい関係だった。草田家を訪れたとき、夫人が貧乏人の「僕」を侮蔑したと感じたため、二度と草田家に行かないと決めた。

【小学館の名作文芸朗読】戦後の東京郊外に住む大学教授の妻は、夫が戦地で消息不明となり、女中のウメと暮らしていた。ある日、昔の知人である笹島医師と再会する。

【小学館の名作文芸朗読】子供より親が大事、と思いたい。小説を書く「私」は、妻と三人の子供と暮らす。母の胸には「涙の谷」、父の寝汗はひどく、夫婦は相手の苦痛を知りながら触れないように努める。