エピソード

  • 【43-3】単一民族国家という神話 - なぜアイヌは「先住民族」とされなかったのか【アイヌと近代日本人の形成】
    2025/09/12

    ポッドキャスト「趣味としての学問」、新シリーズ「アイヌと近代日本人の形成」へようこそ。

    このシリーズでは、川越宗一氏の直木賞受賞作『熱源』を水先案内人に、明治から昭和にかけての日本の近代化が、先住民族アイヌにとって何を意味したのか、そしてその過程で、私たちの拠り所である「日本人」というアイデンティティがいかに形成されたのかを探求します。

    明治政府による北海道開拓は、国防や富国強兵を掲げた国家プロジェクトでした。しかし、その輝かしい発展の裏では、アイヌ民族の土地や文化、言語が奪われるという深刻な現実がありました。なぜ彼らは2019年まで法的に「先住民族」と認められなかったのか。その背景にある「単一民族国家」という神話にも切り込みます。

    番組では、故郷を追われ自己のあり方に揺らぐアイヌの視点、「未開の民を導く」という大義の中で自らもアイデンティティを模索した和人の視点、さらには文化の保存と生活支援の狭間で葛藤した第三者の視点から、この時代の複雑な様相を立体的に紐解きます。

    アイヌの歴史を通じて近代日本の光と影を直視することは、「私たちとは誰なのか」を深く見つめ直す知的な旅です。現代日本の多様性と正義のあり方を考える、新たな視点をお届けします。

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    18 分
  • 【43-2】「北門の鎖鑰」- 北海道開拓という国家プロジェクトの光と影【アイヌと近代日本人の形成】
    2025/09/07

    ポッドキャスト「趣味としての学問」、新シリーズ「アイヌと近代日本人の形成」へようこそ。

    このシリーズでは、川越宗一氏の直木賞受賞作『熱源』を水先案内人に、明治から昭和にかけての日本の近代化が、先住民族アイヌにとって何を意味したのか、そしてその過程で、私たちの拠り所である「日本人」というアイデンティティがいかに形成されたのかを探求します。

    明治政府による北海道開拓は、国防や富国強兵を掲げた国家プロジェクトでした。しかし、その輝かしい発展の裏では、アイヌ民族の土地や文化、言語が奪われるという深刻な現実がありました。なぜ彼らは2019年まで法的に「先住民族」と認められなかったのか。その背景にある「単一民族国家」という神話にも切り込みます。

    番組では、故郷を追われ自己のあり方に揺らぐアイヌの視点、「未開の民を導く」という大義の中で自らもアイデンティティを模索した和人の視点、さらには文化の保存と生活支援の狭間で葛藤した第三者の視点から、この時代の複雑な様相を立体的に紐解きます。

    アイヌの歴史を通じて近代日本の光と影を直視することは、「私たちとは誰なのか」を深く見つめ直す知的な旅です。現代日本の多様性と正義のあり方を考える、新たな視点をお届けします。

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    24 分
  • 【43-1】序章:物語から紐解くアイヌと近代日本【アイヌと近代日本人の形成】
    2025/09/02

    ポッドキャスト「趣味としての学問」、新シリーズ「アイヌと近代日本人の形成」へようこそ。

    このシリーズでは、川越宗一氏の直木賞受賞作『熱源』を水先案内人に、明治から昭和にかけての日本の近代化が、先住民族アイヌにとって何を意味したのか、そしてその過程で、私たちの拠り所である「日本人」というアイデンティティがいかに形成されたのかを探求します。

    明治政府による北海道開拓は、国防や富国強兵を掲げた国家プロジェクトでした。しかし、その輝かしい発展の裏では、アイヌ民族の土地や文化、言語が奪われるという深刻な現実がありました。なぜ彼らは2019年まで法的に「先住民族」と認められなかったのか。その背景にある「単一民族国家」という神話にも切り込みます。

    番組では、故郷を追われ自己のあり方に揺らぐアイヌの視点、「未開の民を導く」という大義の中で自らもアイデンティティを模索した和人の視点、さらには文化の保存と生活支援の狭間で葛藤した第三者の視点から、この時代の複雑な様相を立体的に紐解きます。

    アイヌの歴史を通じて近代日本の光と影を直視することは、「私たちとは誰なのか」を深く見つめ直す知的な旅です。現代日本の多様性と正義のあり方を考える、新たな視点をお届けします。

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    22 分
  • 【42-10】資本主義の分析はなぜ失敗するのか?ー新自由主義の台頭と失速したケインズ学派【経済理論の歴史】
    2025/08/20

    なぜ経済学が発展しているにも関わらず、いまだに経済危機や貧困、国家間の摩擦はなくらないのか?

    このような問いに向き合う上で、経済学の理論に大きな影響を与えた3人の人物ーアダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズを扱っている書籍をメインに、

    彼らがどんな時代を生き、どのような視点で当時の経済問題に立ち向かったのかについて話しています。


    スミス・マルクス・ケインズーーよみがえる危機の処方箋 (みすず書房 2020 ウルリケ・ヘルマン)

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    31 分
  • 【特別編3】 核抑止80年の歴史を振り返る - 平和という名の瀬戸際
    2025/08/14

    【終戦記念日特別編】8月15日、私たちは一つの戦争の終わりを記憶します。しかしその終わりは、核兵器がもたらす「恐怖の均衡」の上に、かろうじて平和を築くという新たな時代の幕開けでもありました。

    この「核抑止」という名の冷徹なロジックは、いかにして生まれ、冷戦下の世界を支配したのか?そして、かつての軍縮条約が次々と崩壊し、新たな軍拡競争が始まった現代、その均衡は今、どう揺らいでいるのでしょうか?

    今回の特別編では、米・ロ・中・NATOの最新戦略を読み解きながら、軍拡という「エスカレーション・ループ」を止めうる「ブレーキ」は存在するのかを、歴史とシステム思考の観点から探求します。

    恐怖によってのみ保たれる平和は、本当の平和と呼べるのか。終戦の日に、人類の理性と未来について、共に深く考えてみませんか。

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    40 分
  • 【42-9】なぜ経済学は失業と恐慌を止められないのか?ー人間を「非合理な存在」として扱うケインズの理論【経済理論の歴史】
    2025/08/13

    なぜ経済学が発展しているにも関わらず、いまだに経済危機や貧困、国家間の摩擦はなくらないのか?

    このような問いに向き合う上で、経済学の理論に大きな影響を与えた3人の人物ーアダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズを扱っている書籍をメインに、

    彼らがどんな時代を生き、どのような視点で当時の経済問題に立ち向かったのかについて話しています。


    スミス・マルクス・ケインズーーよみがえる危機の処方箋 (みすず書房 2020 ウルリケ・ヘルマン)

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    31 分
  • 【42-8】 国家は借金を負ってでも失業対策をすべき?ー財政政策の基礎をつくったケインズの生涯【経済理論の歴史】
    2025/08/05

    なぜ経済学が発展しているにも関わらず、いまだに経済危機や貧困、国家間の摩擦はなくらないのか?

    このような問いに向き合う上で、経済学の理論に大きな影響を与えた3人の人物ーアダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズを扱っている書籍をメインに、

    彼らがどんな時代を生き、どのような視点で当時の経済問題に立ち向かったのかについて話しています。


    スミス・マルクス・ケインズーーよみがえる危機の処方箋 (みすず書房 2020 ウルリケ・ヘルマン)

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    24 分
  • 【42-7】なぜ経済学が進歩しても貧困も経済危機もなくせない?ー現代の主流派・新古典派経済学への批判【経済理論の歴史】
    2025/07/31

    なぜ経済学が発展しているにも関わらず、いまだに経済危機や貧困、国家間の摩擦はなくらないのか?

    このような問いに向き合う上で、経済学の理論に大きな影響を与えた3人の人物ーアダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズを扱っている書籍をメインに、

    彼らがどんな時代を生き、どのような視点で当時の経済問題に立ち向かったのかについて話しています。


    スミス・マルクス・ケインズーーよみがえる危機の処方箋 (みすず書房 2020 ウルリケ・ヘルマン)

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    37 分