• 魚が好きすぎて漁師に——商社、マッキンゼー、そしてYCへ【Asakana】
    2026/10/22

    アメリカの食品卸の現場では、レストランからテキストやメール、電話で届いた注文を、営業担当が夕方オフィスに戻ってから一件ずつ手で打ち込んでいます。発注アプリやマーケットプレイスはこれまでも数多く生まれましたが、買い手に新しい操作を求めた途端、現場には根づきませんでした。


    今回は、Y Combinator の2026年秋バッチに採択された Asakana の松岡裕大さんをゲストに迎え、三菱商事の水産部、鹿児島でのブリ養殖の漁師、マッキンゼーとコロンビア大学MBAを経て、「インターフェースを提供しない」AIで食品卸の受発注を自動化するに至った経緯と、4回目の応募で採択されたYCの内側について話をしています。


    ▼ 今回のトピック

    ・食品卸のバックオフィスと営業事務を自動化する Asakana の事業

    ・祖父との釣りの記憶と、留学で気づいた日本の魚の扱いのうまさ

    ・三菱商事の水産部から、転職までの3か月間をブリ養殖の漁師として

    ・漁業生産量はピークの3割以下という、日本の水産業の現状

    ・川上ではなく川下から入る理由——データはすでに目の前にある

    ・SaaSやB2Bマーケットプレイスが食品卸に浸透しなかった理由

    ・買い手も営業担当も行動を変えない、画面を作らないプロダクト

    ・4回目の応募でYCに採択されるまで——インタビューで問われたこと

    ・「要らん交渉をするな」というパートナーの助言と、LinkedInでのコネクトの続け方

    ・共同創業者と交わした「50の質問」と、毎週の率直な振り返り

    ・バッチメイトに増えるハードウェア・ロボティクスの会社

    ・「食品業界のインテリジェンス」を目指す長期構想と、社名 Asakana の由来


    ▼ 参考情報・キーワード

    ・Asakana(Y Combinator Fall 2026): https://www.ycombinator.com/companies/asakana

    ・Y Combinator「2026 Demo Day Dates」: https://www.ycombinator.com/blog/2026-demo-days

    キーワード: Y Combinator / YC / Asakana / 食品卸 / 水産 / AIエージェント / ERP / ファウンダー・マーケット・フィット / テックハウス


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    39 分
  • なぜNFXは「LPのいないVC」になるのか
    2026/10/04

    VCの「お客さん」は誰なのでしょうか。スタートアップに資金を出すのはVCですが、そのVCに資金を出しているのは、機関投資家や事業会社、富裕層などのLPです。その大切な「お客さん」を手放し、自分たちのお金だけで投資すると宣言するVCが、米国で相次いでいます。

    今回は、米国のVC・NFXが第4号ファンドを最後に外部LPからの資金調達をやめ、今後は自己資金で1件10万〜300万ドルの投資をすると発表したニュースを入口に、Social CapitalやHomebrew、Benchmarkなど先行する動きを整理しました。そのうえで、ファンドレイズが難しくなっている背景、AI時代に自己資金が本当に合理的なのか、ファンドサイズで投資の戦略がどう変わるのか、そしてVCの二極化まで、3人で話しています。


    ▼ 今回のトピック

    NFXの発表:第4号ファンドを最後に外部LPからの調達をやめ、自己資金へ

    アクセラレーターとして始まり、5本のファンドで15億ドルを運用、42社のユニコーンに投資してきた経緯

    新しい方針:1件10万〜300万ドル、ステージ・分野不問、リードも取締役も持ち分目標も不要

    先行事例:Social Capital(2018年)、Homebrew(2022年)、Benchmarkのパートナー向けファンド

    ファンドレイズが難しい背景:2026年1〜3月の調達額の73%が上位5社に集中

    「集められなかった」より「集めないことを選んだ」と見せる、先手の発信という見方

    「AIで自己資金が合理的」は成り立つのか:クラウド時代に起きたコストと競争の変化

    エグジットまでの期間が伸びるなかで、LPから集めて運用する難易度が上がっている

    自己資金で運用する気楽さと、Renaissance Technologiesの従業員限定ファンド「Medallion」

    ファンドサイズが決める投資戦略:投資先が20倍になっても意味が薄くなる大型ファンドの話

    大きなファンドは規模と守備範囲を広げ、小さなファンドは特化する:VCの二極化とInstinctの資金調達

    AI時代の事業は誰が担うか:ローカルな既存事業の利益率改善と、VCの資金との相性


    ▼ 参考情報・キーワード

    NFX "The Road Not Taken: Self-Funding NFX"

    https://www.nfx.com/post/self-funding-nfx


    Benchmark is raising $170M for its latest partners-only fund(TechCrunch)

    https://techcrunch.com/2024/10/21/benchmark-is-raising-170m-for-its-latest-partners-only-fund


    Instinct のシリーズC(10億ドル調達、評価額100億ドル)に関するTechCrunchの記事 ※URLは確認のうえ追記

    キーワード: NFX / 自己資金 / LP / ファンドレイズ / Social Capital / Homebrew / Benchmark / Instinct / Renaissance Technologies


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    26 分
  • SaaS不要論を考える——HubSpotは解約できる。Slackは解約できない
    2026/09/14

    月に数千ドル払っているSaaSを開いて、実際に使っている機能を数えてみる。ほんの一部しか触っていないのに、アップセルのために増え続けた機能に振り回されている。CodexやClaudeで開発速度が跳ね上がった今、その一部だけを数週間で内製してしまえばよいのではないか。シリコンバレーの小さなチームでは、その解約が現実に始まっています。

    今回は、朝倉祐介・小林清剛(Noxx/DeNA)・内藤聡(Anyplace)の3人による雑談回として、AI時代に「解約できるSaaS」と「解約できないSaaS」を分ける境目、ハードで先行する中国をアメリカがシミュレーションで逆転するというフィジカルAIの新しい見立て、そしてサンフランシスコの日系創業者シェアハウスから生まれたY Combinator合格に見る、日本人がアメリカで勝負する形の変化、という3つの話をしています。


    ▼ 今回のトピック

    ・AIコーディングで社内ツールを内製する——Airtable、ダイナミックプライシング、HubSpot CRMの置き換え

    ・解約できるSaaSと解約できないSaaS——インターフェース型は削れ、Slack・DocuSign・Stripe・キャップテーブル管理は残る

    ・内製の落とし穴——メンテナンスコストと機会損失の問題をどう考えるか

    ・AIが「資本のある者だけの武器」になる懸念と、OpenClaw Foundationに見るオープンソースの意義

    ・「SaaS is dead」の真偽——Scale Venture Partnersの分析:消滅1割、無関係3分の1、AIを取り込んで変容6割

    ・Palantir発の「FDE(Forward Deployed Engineer)」モデルがAI領域で再燃——年50万ドルから5,000万ドルのエンタープライズ価格

    ・フィジカルAIの米中戦——ハードとデータ収集で先行する中国、シミュレーション訓練が増えればソフト勝負でアメリカ優位という見立て

    ・五本指のロボットハンドは「人間が操作するから」——ハードの制約が外れた先に残る市場機会

    ・ホテルのバスルーム清掃に特化したロボット、ICC Catapultで見たトイレ掃除専業ロボット——定型化された現場から自動化が進む

    ・サンフランシスコの日系創業者シェアハウス「テックハウス」から生まれたY Combinator合格——DeepMind出身の共同創業者とニッチな専門性

    ・13年前の渡米はビザとの闘いだった——O-1ビザの普及で変わった日本人創業者の勝ち筋

    ・同郷コミュニティの実利——韓国系との対比、日本人同士で助け合うことは格好悪いのか


    ▼ 参考情報・キーワード

    過去のゲスト回: 『【ZEALS清水氏】人手不足は日本の弱点か武器か——ヒューマノイドが社会実装される国の条件』(2026年6月10日配信)

    https://open.spotify.com/episode/5cVtIJd1x0nbTTMsB2chgE?si=H7WTrNkiQZamgOEM-wMiqg

    SaaS内製化 / HubSpot / Slack / Scale Venture Partners / OpenClaw / FDE(Forward Deployed Engineer) / Palantir / フィジカルAI / ヒューマノイド / Y Combinator / Google DeepMind / O-1ビザ / テックハウス


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    40 分
  • ピボット、資金ショート。それでも僕らがベイエリアでスタートアップし続ける理由
    2026/06/21

    英語も、人脈も、お金もない。それでもアメリカで起業する、と決めた日本人が辿り着いた場所はサンフランシスコだった。


    今回は、Anyplaceの内藤聡の書籍『シリコンバレーによろしく』の刊行を記念して、起業家としての10年間をじっくり振り返ってもらいました。


    フェイスブックの映画『ソーシャル・ネットワーク』に触発され渡米を決意した学生時代。事業アイデアが決まらない苦しい2年間。何度も訪れたキャッシュショート。コロナ後の急激な経営環境の悪化と、会社の3分の1を解雇せざるを得なかった日。そしてPMFを感じた瞬間の高揚感——華やかに見えるシリコンバレーの裏にある、リアルな起業家の感情が詰まっています。


    ▼ 今回のトピック

    - 書籍『シリコンバレーによろしく』の中身と執筆の舞台裏

    - 山梨育ち・英語ゼロの学生が渡米を決意したきっかけ

    - 事業アイデアが決まらない期間の苦しさ——事業領域の選定が勝率の8割を決める

    - 資金調達と、限られたランウェイの中で事業を作り続けること

    - ピボットの難しさとステークホルダーへの説明責任

    - 100人以上にインタビューしてコミュニティをこじ開けた話

    - 手巻き寿司パーティーと、そこから生まれた出資——関係性をどう育てるか

    - シェアハウスの同居人が後に数千億円調達する会社の創業者になるまで

    - 治安の悪いオフィスに夜中一人で泊まり込んでいたあの頃

    - 若いうちにシリコンバレーで人脈を作ることの意味

    - 来たるトレンドにいち早くインタビューメディアで飛び込む戦略、今も有効か

    - 日本のスタートアップがアメリカで挑戦する意義と10年後への展望


    ▼ 参考文献・キーワード

    - 内藤聡『シリコンバレーによろしく お金もコネも英語力もない僕のアメリカ起業』

    https://amzn.to/4vTU9P8

    - Anyplace(anyplace.com)

    - TechCrunch / Jason Calacanis / Steve Cheney

    - Product-Market Fit / ピボット / ランウェイ管理


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    39 分
  • 【ZEALS清水氏】人手不足は日本の弱点か武器か——ヒューマノイドが社会実装される国の条件
    2026/06/10

    工場でもなく、倉庫でもなく、病院にヒューマノイドロボットが入った。その映像は日本メディアだけでなく中国の主要メディアやBilibiliでも拡散し、ロボット業界関係者の間で話題をさらった。フィジカルAI元年と呼ばれる今、最前線にいるのはどんなプレーヤーなのか。

    今回は、チャットボット・音声AI・ロボットOS(おまかせOS)の3事業を展開するZEALS(ジールズ)代表の清水正雄さんをゲストに迎え、フィジカルAIの現在地と日本が担いうる役割を深掘りしました。清水さんは月の3分の1をアメリカ、3分の1を日本、3分の1を中国で過ごし、一次情報を自ら取り続けながら事業を仕掛けているリアルな実践者です。


    ▼ 今回のトピック

    ZEALSの3事業と、ロボットへの「原点回帰」——10年前に挫折したロボット事業、その続きをなぜ今やるのか

    「ロボット版Windows OS」という構想——150社乱立する中国ハードメーカーに対してソフトウェア層で勝負する理由

    フィジカルAIの米中分業構造——ハードは中国、ソフト・モデルはアメリカという現実

    ロボット学習を支える3種のデータ——テレオペデータ・人データ・シミュレーションデータの品質とスケーラビリティのトレードオフ

    なぜ日本がデプロイの最前線になるのか——少子高齢化・移民非依存・構造的人手不足という固有条件

    筑波大学附属病院での実証実験——中国でも報道された「病院×ヒューマノイド」という世界初級の実践

    日本のロボット導入を阻む規制と、それが逆に生む安全性ブランドの可能性

    資金調達はアメリカ、タレントは分散調達、デプロイは日本——グローバル×日本型のスタートアップ戦略

    ヒューマノイド量産元年・2025年——「次のトヨタ」が生まれるとしたら今年かもしれない


    ▼ 参考キーワード・企業名

    ZEALS(ジールズ)/おまかせOS/Unitree G1/筑波大学附属病院/AGIBOT/Unitree/Deep Robotics/Booster Robotics/Galbot/NVIDIA Isaac Sim/VLA(Vision-Language-Action model)/ワールドモデル/フィジカルAI/ヒューマノイドロボット


    ▼ 参考

    noxx

    https://www.noxx.net/


    Anyplace

    https://www.anyplace.com/


    アニマルスピリッツ

    https://animalspirits.jp/

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    50 分
  • スタートアップ創業者の燃え尽き症候群とその向き合い方
    2026/03/11

    ■トピック

    ・ 起業家の燃え尽き症候群——72%がメンタルヘルス問題に直面するというアメリカの調査データの紹介

    ・ 3人それぞれの「気持ちの落ち込み」経験

    ・ 在米日本人スタートアップ創業者が特に燃え尽きやすい理由

    ・ 結果ではなく最善を尽くしているかにフォーカスする

    ・ ルーティン管理術

    ・ SNSが精神衛生に与える悪影響と、接触時間をコントロールする具体的な方法

    ・ 気持ちの浮き沈みを小さく保つ

    ・ 自分に期待しすぎない

    ・ 起業家向き・不向きの見極め


    ■キーワード

    燃え尽き症候群, メンタルヘルス, スタートアップ, 起業家, 在米日本人, 競争環境, チェックリスト, 睡眠・食事・運動, SNS断ち, 自己比較, 期待値管理, 最善を尽くす, コントロールできることにフォーカス, 疾風に勁草を知る, 自己イメージ, 向き不向き, Jカーブ, 起業家コミュニティ, ハードワーク, 大前研一


    noxx

    https://www.noxx.net/


    Anyplace

    https://www.anyplace.com/


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    38 分
  • 米国B2Bスタートアップは最初の顧客をどう獲得するか:メール返信率ほぼ0%の現実と突破口
    2026/02/05

    サンフランシスコで挑戦する2人の日本人起業家をゲストに迎え、シード期のB2Bスタートアップがどのように「最初の顧客」を見つけ出しているのか、その泥臭い実態と最新のハックについて語りました。


    【ゲスト紹介】

    及川さん

    Glidely:ベンダー選びから、比較、選定までを自動化するBuyer AIエージェント

    https://glidely.ai/


    森永さん

    Steve AI : B2B向け競合リサーチエージェント

    https://hiresteve.ai/


    コールドメールの厳しい現実

    ・返信率はほぼ「0%」? 1,000件送ってアポ1件というシビアな世界

    ・AIによるパーソナライズ合戦の結果、逆に「iPhoneから送ったような短文」や「要件だけのメール」が好まれる傾向に


    LinkedIn活用の逆転現象

    ・丁寧なDMを添えるよりも「メッセージなし」で申請ボタンを押す方が承認率・反応率が高い理由

    ・共通の知人(Mutual Connection)を活用した信頼構築の重要性


    強力な武器「カスタマー・アドバイザリー・ボード(CAB)」

    ・「売り込み」ではなく「アドバイザー就任依頼」から入ることで、返信率を10〜12%に引き上げる手法

    ・少量のストックオプション(株式)をインセンティブに、業界のエキスパートを巻き込み、POCへ繋げる流れ


    PMFの前段階「LMF(Language Market Fit)」

    ・プロダクトを作る前に、AIを使って大量の「課題(ペイン)」を検証し、市場に刺さる言葉を見つけるプロセス


    注目のセールスツール

    ・リスト作成とエンリッチメントの「Clay」、一括配信の「Apollo」、それぞれの使い分け

    ・「買う側」もAI武装する時代? 営業メールをAIが捌く未来



    noxx

    https://www.noxx.net/


    Anyplace

    https://www.anyplace.com/


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    45 分
  • 共同創業者は必要か -経営陣組閣の日米比較-
    2025/12/15

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    ■トピック

    ・ Anyplaceの東京展開とインバウンド長期滞在者向けサービス

    ・ Sam Lessin(Slow Ventures)の共同創業者不要論

    ・ 共同創業者がVCにとって安心材料となる理由

    ・ 対等な関係の共同創業者がスピードと実行力を阻害する可能性

    ・ アメリカと日本における持ち分比率の文化的違い

    ・ 共同創業者の定義と持ち分比率

    ・ 投資家目線とリスク許容度による共同創業者の必要性

    ・ 明確なリーダーシップと役割分担の重要性

    ・ 起業家にとって最も重要な才覚


    ■キーワード

    インバウンド, 長期滞在, グローバルブレイン, 起業, マネジメント採用, 共同創業者, ソロファウンダー, シリコンバレー, YC(Ycombinator), 50/50, イコールパートナー, 持ち分比率, リーダーシップ, 意思決定, プレシード, シード, PMF, 採用力, ディスカッションパートナー, 役割分担, TheInformation, ジェシカ・レスキン, Zoom, エリック



    noxx

    https://www.noxx.net/


    Anyplace

    https://www.anyplace.com/


    Zypsy

    https://www.zypsy.com/


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    「シリよろ リターンズ」では取り上げて欲しいテーマ・ご質問を募集しています。↓よりご自由にご記入ください!

    https://forms.gle/uqTEofN5Fj9CNhAF6

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    29 分