エピソード

  • 山本周五郎 「内蔵充留守」
    2026/05/30

     徳川家光より剣の師範に招かれるほどの達人ながら、在野で暮らすことを選んだ別所内蔵充(くらのすけ)のもとには、教えを乞おうと多くの武士たちが訪れます。しかし内蔵充は何処へ行ったものやら、長らく留守の続けています。帰りを待つ侍たちは思い思いに日々を過ごします。

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    51 分
  • 新美南吉 「久助君の話」
    2026/05/21

     新美南吉には久助君という少年が登場する<久助もの>と呼ばれる少年小説の作品群があります。その一つです。大きな事件が起こるわけではありませんが、なにげない日常の出来事のなかで、揺れ動く少年の心の綾が描かれ、自らの子どもの頃を思い出しジワリと沁みてくる作品です。

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    18 分
  • 久生十蘭 「黄泉から」
    2026/05/15

     美術史の研究をするためにフランスに渡った光太郎は、戦争終結期の混乱に乗じて、美術品仲買商に転身し抜け目なく立ち回って成功を手にします。それから商売以外のことはすべて色褪せて見え、かつての人との繋がりなどを忘れて過ごしていました。ところがある日、自分の身近にいた一人の女性のことを思い出したことで、不思議な体験をします。

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    36 分
  • 芥川龍之介 「貉(むじな)」
    2026/05/08

     貉は不思議な存在で、アナグマのことといわれますが、それに近い容貌の生き物全般の曖昧な総称のようであり、人を化かしたり驚かせたりする話が各地に伝わっています。本当にいるのか、本当にそんなことをするのかは問題ではなく、話が信じられて伝わることは、貉と同じように人の世も不思議に満ちていることを教えてくれます。

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    10 分
  • 菊池寛 「祝盃」
    2026/05/01

     久しぶりに上京してきた男は、かつて仲間内で一目も二目も置かれた才気に溢れた存在でした。今は田舎の小さな町で頭角を現すこともなく、埋もれて暮らしています。迎えた二人の男は、今では東京で成功をおさめ始めており、かつて自分たちのはるか先にいて羨望の的であった男のさえない姿を見て…。

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    12 分
  • 吉川英治 「下頭橋由来」
    2026/04/25

     箸の下に住み着いた物乞いの男は、頭を下げて施しを受けて暮らしてながら、近隣の誰からも嫌われないどころか、なにかと人の役に立っているようで、地域に馴染み好かれていました。しかし、ある侍があらわれて、この男には人には言えぬ過去があったことがわかります。

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    25 分
  • 山川方夫 「予感」
    2026/04/18

     主人公はなにか嫌な予感がしています。彼は自分の予感は当たると信じていますが、妻はそれを信じてはくれないだろうと言い出せずにいます。そして二人で旅に出ます。彼のなかで嫌な予感が膨らんでいきます。若い夫婦はどうなるのでしょうか?

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    8 分
  • 梶井基次郎 「蒼穹」
    2026/04/11

     梶井基次郎の創作のなかでも高く評価されているボードレールの影響を受けた掌編です。春の終わりの晴れ渡った日に、山と渓谷が描き出す造形と上空で形を変えていく雲。その空を眺めているうちに、闇夜の記憶が蘇ります。明と暗を繋いだものはなんだったのでしょう。

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    11 分